poem(81)
水が透明なら透明なほど
底に沈むものはよく見えるのか
風一つなく周りに木々もなく
夜も来なければ明るい昼もない
何もない世界なら
確かにそのとおりだろう
だからこの現界で
水を透かしその淵をのぞき込んでも
想いはあの頃と同じには見えない
あの水底に沈めたのは確かに私
想いはその折々に見え方を変える
強い日差しの夏には緑の木陰で涼やかに
冷たい冬には雪と氷の下でひっそりと
そして春には桜を浮かべた水面の向こうに
それもまた一つの在り方
拾い上げるまでもなく
それは確かにそこにあり
時はそのそばを流れゆく
もしも私が滅びても
そこで輝きを失わないで と
祈りを風に乗せても
水の底へはその願いさえ届かない
Comments
はじめまして。
みゆきさんが大好きで、BUBIさんのブログにたどりつきました。東京在住の30歳、女でございます。
素敵な詩ですね。
みゆきさんのファン友達になっていただけたら、嬉しいなぁと思い、コメントしました。
よろしかったらメール下さい。
それでは。
Posted by: FW | 2009.08.23 05:49
詩をほめていただいて、うれしいです。
ありがとうございます♪
みゆきさんと言えば、また今期は夜会の上演がありますね。FWさんは行かれますか?
私は12月に行く予定です。楽しみです。
Posted by: BUBI | 2009.08.23 11:36