もしも私が一人で死んだら。
先日、大原麗子さんがご自宅で亡くなられ、発見されたときは、亡くなられてから数日経っていたという報道がありました。
以前、飯島愛さんが亡くなられたときもショックでしたが、大原さんの死もショックでした。だって他人事に思えなくて。
家族がいないことや女性が一人で生きていくことを、もちろん、自分もそうなので、私は肯定しています。けっしてその生き方がかわいそうだとは思わない。
けれど、一人で亡くなってしまって、何日も見つけてもらえないとしたら、それは・・・一番最初に訃報を聞いたときにやはり「かわいそう」と思いました。
Ruccaさんのブログでも、大原さんの死とその報道のされ方について記事にされています。
>人の死に方に「かわいそう」なんてとてもとても失礼だ。
>美しく強く仕事を全うして、多くの人に憧れられ愛される「女優」でありつづけた人に、簡単に「かわいそう」なんて言ってはいけない気がする。そんなことを強調するのは失礼だ。
そう・・・そうなんですよね。
この記事に、まったくそのとおりだと思ったので、大原さんの死をかわいそうだと思った自分を恥じる気持ちもちょっとあり、自分でこの話をブログの記事で語るのを躊躇していました。
でもそれから数日経って。
今でもやっぱり「かわいそうだ」という自分の思いは変わらずに自分の中にあります。
なぜ、私は大原さんの死をかわいそうだと思うのだろう???
そのことを考えていて、Ruccaさんの記事にもコメントをつけたんですが、自分のブログにも書いておこうと思います。
たとえば・・・
ちょっと体の調子が悪いけど、まさか、今日、死んじゃうなんて思ってなくて、普通に起きて普通に家事してたりするある日に、急になんだか解らないけど、胸が苦しくなって、
・・・どうしよう、どうしよう・・・
ってなったとします。
私にもそこまで急じゃないですが、いろいろと身に覚えはあったり。
急におなかが痛くなってどうしようもなかったり、風邪をひいて、熱が出て、何を食べる気も起こらなくて、ひたすら、布団に横になって、がんがんする頭痛に耐えたり。
痛いときは特に私なども、誰かにそばにいておろおろされるよりは、ほっといてほしいと思ったりするほうなんですが、それでも・・・
「苦しいよ~。どうしよう~」
って言える人がいたなら。その人は次の日、私からメールも電話も来なかったら、
「BUBIさん、どうしたかな」
って思ってくれるかも。それなら亡くなってから何日もたっちゃうということはないと思うのです。
別に普段何をしてくれるわけでなくても、苦しい時や困ったときに、気にしてくれる誰か。そういう誰かがいたら・・・
もしかしたら、倒れたときにすぐに病院にいったら、命を落とすことはなくて、また元気になった大原さんが見られたかも。そんなふうにも思ってしまって。
それがなくて、
「あっ、苦しい、どうしよう」
というときに、誰にもそれを伝えられないまま、一人で亡くなっちゃったとしたら・・・それを思うととても辛いし悲しくなってしまって、大原さんのことをかわいそうだ、と思えてなりません。
家族を持たないで一人で暮らすこと自体は悪くない。
いざというときに助け合える仲間がいたら。
昔はそういう関係って家族しかいなかったし、いなかったからこそ、家族がいない人間はそれだけで「かわいそう」と見られてしまうのですが、これからの時代、家族なんて頼れないんだから、どうにかして、一人でも幸せに最期を迎える方法がないものだろうか、と思ってしまいます。
飯島さん、大原さん・・・お二人のようないいお仕事をされて、がんばられた女性が、その最後の時に、
「あ、苦しい・・・誰か・・・」
と思ったときに、それをフォローできるような。
私は、まだ仕事をしているので、もし倒れたら、とりあえず職場からは連絡があるだろうな。
問題は仕事がなくなってからだなぁ。
今、つながっているプライベートでの友人と、20年後、30年後、40年後・・・ずっと絆を保って、もし何かあったら、助け合えるような関係を継続できたらな。
思えばこの話は30代の頃からずっと考えています。このブログにもどっかに書いているかも。
何かいい方法がないか、これからもずっと考えていきたいです。
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Comments
う~ん。そうか。
一生現役であり続けたいですね。人生において。。。
私は家族がありますが、今の時代、お子さんがあったとしても、老後一人暮らしをされる方は多いと思います。
一生外とのかかわりを持ち続けたい。
私もそう思います。
Posted by: さくちゃん | 2009.08.19 23:23
私も1人暮らしなので、”こんな状態で発見されたりするのかな?”なんて思ったりもします。
今なら、職場の人が”あれ?”って思ってくれるでしょう。
老後は、民生員さんや、ケアマネさんに、
”たまに見に来てね。”とお願いするつもりです。
Posted by: はみ | 2009.08.20 00:23
さくちゃん、はみさん、いらっしゃい^^
親しい人に手を握られて、あの世へ・・・
なんていうのは多分、ありえないので(苦笑)
せめて、翌日くらいには誰かに見つけてほしいなぁと思います。つながり・・・大事にしないとな~
Posted by: BUBI | 2009.08.20 22:19
紹介ありがとうございます♪
私の母は現在ひとり暮らしなので、たまに夜電話に出ないと心配になりますね~~。たいていは「寝てた」とか「お風呂はいってた」とかなんですが。
昔、独身の頃友だちと、ずっと一人だったら将来はみんなで同じアパートとかに住みたいね!とかよく言ってました。
実際今、使われなくなった企業の社宅などが高齢者向けに再利用されてるっていうのをみたことがあります。
部屋は広くはないので、もしそこに住むなら荷物整理が出来る人じゃないとダメですが(年よりはたいてい荷物が多い)、自室と食堂(食事は作ってもらえる)、サロンみたいなのがあって、社会性のある人なら住み心地がよさそうだなって思いました。
私らが年取った頃には、今よりもっと一人暮らし率が高くなってるだろうし、こういうの増えてくれたら安心だなぁって思ってしまったりして・・・。
Posted by: Rucca | 2009.08.21 10:08
Ruccaさん、いらしゃい。
そうですね~、あと20年ぐらいしたら、そういう高齢者向けの住まいがいっぱいできますように・・・
「社会性のある人」という話がありましたが、人とわいわいやるのは苦手でも、それなりに人付き合いを心得て、相手を尊重できる人が、そういうところに住むのには向いているのだろうな。
たとえば大学とかみたいに、カリキュラムが複数あって・・・折り紙、あやとり、近所をウォーキング、クッキング、絵手紙、陶芸、もちろん囲碁、将棋、トランプ、マージャン、UNO、それから、ギター、合唱、大正琴とか音楽、もちろん元気なら、バレー、ゴルフ、水泳などスポーツ系も・・・好きなことを選んで、週3くらい、ただで楽しめるサービスとかあればいいな。
「あら、あのおばあちゃん、囲碁の集まりなら必ずきてたのに、今日はどうしたのかしら?」
とかって思ってもらえるし、人との接触もゲームや趣味を通じてならうまくいきそう。
もちろん、今でもきっとそういうのを楽しんで、生き生き暮らしている高齢者は多いと思うのですけど^^
Posted by: BUBI | 2009.08.23 11:51