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2009.08.20

さみしさを人に言うな2

検索してみたらざっと4年前の記事でしたが「さみしさを人に言うな」という記事を書きました。

このフレーズは中島みゆきの「ローリング」という歌のフレーズなのですが、最近ちょっとまたこの言葉を実感するような出来事がありました。

私は今年は4のつく大台の最初の年でして。
日々、何かとそれを実感して・・簡単に言うと、毎日自分に「私はもう40なんだ」と言い聞かせている感じで過ごしています。

そんな中、とあるインターネットのサイトに新しく掲示板ができ、その掲示板は年齢別に分かれていたもんですから、4のつく大台のところをのぞいてみました。

「おお、ここなら最年少だ♪」
というせこい考えがなかったかといえば嘘になりますが(おいおい)、その中でもうウン年ぶりに自分のトピックを作ってみました。
コンセプトは「40代でシングルだけどそれをこんなふうに楽しんでます」みたいなノリで。

なんでそんなコンセプトにしたのかというと、他のトピックスがあまりにもさみしい調子のものが多かったので、
「なぜだろう、40代だってもっと前向きになってもいいのじゃないだろうか」
と思ったからでした。

最初は、
「こんな楽しいトピックスもあってうれしい」
と多くの人が見てくれてコメントもくれたんですが、ある日、ちょっと否定的なコメントが入りまして。

「インターネットのコミュニケーションなんて所詮擬似的なものでしかなく、現実の社会でパートナーがいたり、家族がいたりする人は、ネットのコミュニケーションなど必要ない」

みたいな感じでした。

・・・うむ。そんなことは言われなくても分かってる。
そんなつもりで前向きのトピックスを作ったわけでもなかったですし、ネットコミュニケーション万歳、みたいな書き方をしたつもりもなかったのですが・・・

ただちょっとこの出来事には考えさせられました。

ネットの掲示板では、楽しくてハッピーな話題なんてみんなしたくないし、読みたくないのかもしれない。
現実世界では人に言えない、自分の中の悲しい気持ちやつらい気持ちを吐露したいのかもしれない。
40代でシングルだったら寂しくて当たり前。それを無理に前向きに書くなんて・・・「イタイ」ようにしか見てもらえないのかも・・・(まあ、私の場合、無理はしてないですが)

ただ大人になるっていうことは・・・自分の悲しみや痛みを自分の胸一つに納めて、何もないように笑っていられるようになることではないのかな。

自分の不幸しか見えないのは、他人も同じ痛みを抱えていることに気がつかないからで。ある日、それを知った時に、痛みを痛みのまま抱えていける強さを持った人間に成長できる。

もちろん、それを表に出せる場所や信頼できる友人を持つことも大事ですけど、それはほんの1人か2人でよくて。それ以外の場では笑っていられる方が、泣いてばかりいる人生よりもいいと思うのです。

そして、笑うにはちょっとだけこつがいる。
そんなこつを知った40代がそのノウハウを交換できるような。そんな場になればいいと思っていたんですが。
どうも「いつも寂しく過ごしています」という書き込みがあると、「私も、私も」みたいな方が主流になりがちなんですよねぇ。

それがやはり現実なのか・・・

私に言わせれば「一人=寂しい」っていうのは思いこみに過ぎないと思うのです。本人が寂しいと思えば寂しいですが、それは気の持ちようでなんとでもなるように思います。

1歩踏み出せば・・・
下ばかり見るのをやめてほんの少し目をあげれば・・・
別な未来が見えるのにな。

自分でそう思うのは簡単ですがそれを人に伝えるのは・・・なかなか難しいものですね。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

家族があっても、ネットのコミュニケーションは大事で必要です。リアルでもネットでも、人を相手にしてることに変わりないので、同じくらい大事です。

Posted by: ふきれ | 2009.08.20 22:53

寂しいとか、つらい、とか…
後ろ向きの話を…っていうなら、いくらでもある。
だって、40年以上いきてるから^^

時々泣き事言ったりもするけれど、でもいつもそれじゃあ、つまらない。

どんな生活してたって、なんかいいことはあるはずで、悪いことを探しているより、いいことを探していた方がいいな、と思っています。

Posted by: ちゅう | 2009.08.21 00:46

「寂しい」っていう気持ちって付き合うのが難しいですよね。みんななんとか自分の中で納まりどころを見つけて折り合っていくものなんでしょうけど、それが下手な人もいるし、普段は平気でもなにかあって臨界点をこえたときにどうしようもなくなってしまったりとか。

>どうも「いつも寂しく過ごしています」という書き込みがあると、「私も、私も」みたいな方が主流になりがちなんですよねぇ。

元気がないときって、前向きな意見やアドバイスよりも、「私一人じゃない」っていう共感の方が欲しくなるんですよね。
そういう「寂しさの引力」というか、それって強いんですよ、きっと。

ただそれが自分の立ち上げた場所での意図しない展開、と思うと、ちょっと管理が難しそうですねぇ・・・。

Posted by: Rucca | 2009.08.21 09:59

今、一つ前の記事の方のコメントにも書いたのですが、多分、40代、50代、60代、70代、それぞれの年代にあっても、自分で夢中になれる趣味があって、それを通じて社会とつながりをもっていれば、いつも幸せでいられると思うのです。

「さみしい」と感じる人は年齢に関係ないし、場合によっては家族がいようといまいとそれも関係ない気がします。

>ふきれさん

コメント、ありがとうございます^^
ちょっと、目からうろこが落ちました。
なんか
「ネットの関係なんてさー・・・」
と言われると
「うっ」
となってしまう自分がいるんですが、ふきれさんのおっしゃるとおりで、ネットだとしても、人との関係を大事にすることは、リアルと変わらないですよね。
なんか、とても納得しました!!

>ちゅうさん
こんなことかいてますが、たまには後ろ向きな話もok^^
てか私もけっこう囲碁では後ろ向きの愚痴だらけだったり~

>Ruccaさん

掲示板のトピ主というのはけっこうめんどいもんです。
分かっているのに、ついまた作ってしまった(苦笑)
前にmixiでも、あるコミックのコミュニティでトピを立ち上げて、トピの趣旨に対し、否定的なことを散々書かれてへこんだことがあります。
そのくらいでへこむなら、やらなきゃいいんだけど、こりないのよねぇ~
それもまた「コミュニケーション」の一つだと思えばそういう経験をするのも悪くないのですけど。

今回は、「寂しさ」という気持ちと向き合うことの難しさを学んだ気がします。

Ruccaさんのコメントのとおり、寂しいときは誰かの共感がほしいものだし・・・そういう場所も必要で。
もしかしたら否定的な書き込みをしてきた人は私とけんかしたかったのかもな~(笑)

Posted by: BUBI | 2009.08.23 12:07

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