poem(82)
旅をしている間は
残りの人生で自分が何をしなくちゃいけないか
何のために生きるのかなんてことを
一人でいるときに幾度も考えた
でも家へ戻ってくると不思議なもので
朝起きて
布団を干して
洗濯したり
掃除したりしていると
「生きる」ってことは
それだけで喜びなんだって思えてくる
どこへもいかない
ただここに在るということ
それだけでいいんじゃないかって
たとえば私はきみを愛していて
それがどこへ行くわけじゃなくても
何かをしなくちゃいけないって
ずっと焦っていても
それで何かができるわけじゃないんだし
もしかしたらこれが
「今を生きる」
ってことなのかもね
今この瞬間を・・・
未来のためではなく
損なわれた過去のためでもなく
私はきみが大好きだ
その思いをもう一度抱きしめて
私は今を生きていく
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