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2009.09.16

「精霊の守り人」

上橋菜穂子の「精霊の守り人」を読みました。
NHKでアニメにもなったのですねぇ。全然知りませんでした。

いや、書店で山積みになっていて、名作だとの触れ込みなので、どれだけ面白いのか、読んでみようと手にとってみましたら・・・はまりました。

何にはまったかというと、主人公がおばさんなところ(爆)。

いや、おばさんとかいうと怒られそうなんですけど、強くて、かっこよくて、肝が据わってる・・・そうねぇ、一昔前ならば、この年の女性ならば、4人くらい子供のいる肝っ玉母さんでもおかしくないわけですが、彼女は、用心棒を生業としながら、一人で過酷な運命を生きております。

この小説、他の世代の人はどう読むのだろう?と思いました。
こんなふうには読まないのかな・・・

私は、彼女よりはずっと年上ですが、気持ちは彼女といっしょですので、彼女の行動の一つ一つにすっかり感情移入してしまいました。

女が一人で生きるってこういうことなんだよなぁと。

ある秋の渓谷で、皇族の乗った牛車が横転し、谷川に落ちた11歳の皇子を助けてから、皇子を守る旅が始まります。

どんな敵にも動じない。どんな厳しい状況も頭を働かせて潜り抜ける。考えられる限りの手を打って、追っ手を煙に巻く。そして、運命から逃げない。

それが年かさの女性だってことになんともひきつけられてしまってね~

そして、物語は、彼女をただの英雄とは書きません。過去の重荷を背負い、好きな相手には素直になれず、皇子との日々にふと心安らぐ・・・ああ、いいなぁ~
すっかり、彼女、バルサのファンになってしまいました。

この物語、驚いたことに、児童文学なのだそうですが、子供がこれ読んで、バルサの気持ちが分かるんだろうか? と思ってしまいます。まあ、分からなくてもいいのでしょうけど。私たちだって、ウルトラマンがなぜ、自分のふるさとでもない地球を怪獣から守るかなんて分かりません。分からないけど、ウルトラマンに感謝し、ウルトラマンの活躍に胸を躍らせるわけで。ウルトラマンの気持ちは分からなくても、物語は追える。

バルサ、という女性は子供たちにとっては、自分を守ってくれる、かっこいいオネエさんなんですよ。

いいなぁ。こういう女性に私もなりたい。いや、この際、トロガイでもいいのですが(こらこら)。

世界を守ることにまるで気負いがなく、淡々と守るべきものを守ることに命をかけるバルサ。素敵です。こんな女性には、私、初めて会ったかも。

強い女性を見てみたい方にはぜひお勧めです。
たくさんシリーズが出てるのですが、とりあえず、最初の数巻は1巻完結らしいですよ。「ナルニア国物語」や「ハリーポッター」みたいに。最初からそう思って読めばよかったな。大長編小説だと思って読み始めてしまったので、早く終わっちゃって、ちょっと拍子抜けしました。

でも、これからもまだまだ、つまり、バルサのいろんな冒険が見られるということでしょう。(主人公変わったりしないよな)
アニメもぜひ見てみたいと思います。

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Comments

私はNHKのアニメでずっと見ていました^^
大好きなアニメです。
バルサかっこいいですよね\(^o^)/
ちびも見ていましたが、
バルサよりも精霊を宿している皇子の方が
気になるようでした。
年が近い方が気になるんですかね^^;;;
守人のシリーズが他にもあることは
本屋さんでしりました。
いつかゆっくり読んでみたいと思います^^

Posted by: ゆう | 2009.09.17 01:23

ゆうさん、いらっしゃい^^
アニメ見たいです~
現作の方は二つ目の「闇の守り人」は買って読んだんですが、三つ目の「夢の守り人」は図書館にあったので、これ幸いと借りてくることができました。
たくさんあるシリーズですけど、図書館で借りられればどんどん読めそうです。

Posted by: BUBI | 2009.09.23 22:44

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