poem(83)
11月
冷たい空気を肌にぴりりと感じると思い出す
きみに恋をした季節が
また今年もめぐってきた
あれからいろんなことがあったね、なんて言えるほど
そばにいたわけでもなく
きみを支えてきたわけでもない
なのに11月の風を感じると
あの時のきみを
あの頃の思いを
まるで本当につい昨日のことのように
思い出せてしまうのがとても不思議だ
そしてもっと不思議なのは
今でもきみを思うと私は
とてもあったかくなれること
力や勇気を与えられ
目に映る色はよりあざやかに美しく
明日もまた生きていこうとする思い
きみと私の住む世界は
今年もそんな『奇跡』で満ちている
さあ12月がやってくる
準備はいいかな
来年もまたその次も
そしてそのずっとずっと先も
きみといる未来が私にはちゃんと見えているから
今年の全ての出会いに感謝を
来るべき未来へ希望を
そしてきみへの変わらぬ思いを
いつものカバンに詰め込んで
新しい年へ越す準備を始めようか
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