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January 2010

2010.01.30

「地球の用事」

童謡「ぞうさん」の作詞で有名なまどみちおさん。100歳になられるということでNHKスペシャルでドキュメンタリー番組をやっていました。

詩に感動してしまいました。
著作権がちょっと心配ですが、ここに引用しますのでぜひ見てください。
まどさんの詩、とても素敵です。

(引用開始)

「地球の用事」

ビーズつなぎの 手から おちた
赤い ビーズ

指さきから ひざへ
ひざから ざぶとんへ
ざぶとんから たたみへ
ひくい ほうへ
ひくい ほうへと
かけて いって
たたみの すみの こげあなに
はいって とまった

いわれた とおりの 道を
ちゃんと かけて
いわれた とおりの ところへ
ちゃんと 来ました
と いうように
いま あんしんした 顔で
光って いる

ああ こんなに 小さな
ちびちゃんを
ここまで 走らせた
地球の 用事は
なんだったのだろう

(引用終わり)

この詩にとても惚れてしまったものですから、今日、図書館で詩集(「まどみちお詩集・だいすきまどさん」理論社)を借りてきました。

私もいつまでも、何かに不思議がったり、何かを発見して喜んだり、そういう気持ちを失わずに年をとっていきたいです。

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2010.01.26

「ブラインドネス」の衝撃

「ブラインドネス」という映画を、このブログをご覧の方はご存知でしょうか。

全世界規摸で、その直前まで何ともなかった人が、突然視界が真っ白になり失明する、という病気(?)が発生します。

原因が不明なので病気なのか、集団ヒステリーなのかも分かりません。
急いで発病した人をとにかく隔離にかかるわけですが、そのうちにどうやら目の見える人は一人も・・・いや、たった一人をのぞいていなくなってしまいます。

映画の主人公はその、目が見えるたった一人の女性。
ある日、突然、夫の目が見えなくなってしまって、隔離されることになってしまったんですが、彼女は夫が心配で、自分も目が見えなくなったと嘘をついて、いっしょに隔離施設へ収容されます。

映画はその隔離施設を舞台に進行します。世界各所でものすごいパニックが起こっているだろうと思われますが、映画はそれにはあえて触れず、その隔離施設での極限状態が描かれていきます。

隔離施設は、元々精神病院だった建物で。外からの情報は遮断され、内部から外へ連絡することも許されません。食べ物は配給されるんですが、医者も看護婦もいず、中にいるのは目の見えなくなった患者だけ。もちろん掃除も誰もできないので、隔離される人が増えてくるにつれ、トイレなど目もあてられない状況になります。

たった一人、目の見える女性は、その事実を隠しつつも、その施設でなんとかみんながやっていけるように、移動用にヒモをはったりいろいろとサポートをしますが、人が増えてくると一人でどうにかできる限界を超えてしまいます。

そのうちに、施設内で派閥ができ、とある部屋の男性が、もともと盲人で目の見えない生活をするのに長けている男性を味方につけて、その施設内の一切を自分が采配する、と言い出しました。その男は自分の所属する病室だけで配給される食料を独り占めし、他の病室の人間からは金品と引き替えに食物を配る、ということをし始めました。
すごい理不尽な話ですが、理不尽を訴えても、もう法律も道徳もなくなってしまった極限状態では、誰かがそれをやりだすと誰も止められなくなっちゃうのですね・・・

主人公の所属する病室はもともと女性が多かったし、子供もいた。理不尽な要求に対し、力ずくで抵抗したらもっとひどいことになるという判断から、仕方なく、金品を差し出し、食料もらって(それもちょっとしかもらえない)を分け合ってしのぐこととなります。

ところが・・・ここからがこの記事の本題です。
もともと着の身着のままで隔離施設にやってきた人たちです。金品なんてそうあるわけでもありません。
施設を支配下に置いた男達が他の病室へ次に要求したのは「女」でした。

皆さんだったらどうしますか。
言うとおりにしなければ食料はもらえない。もう何日も食事を満足にしていなくて体力も落ちている。このままだったら本当に飢えて死んでしまうかもしれない。

最初はもちろん、要求された病室の人たちだって、そんなの冗談じゃないと思います。殺されたってそんな要求を飲めるか、と。自分の妻を差し出すようなことは絶対にできないし、してたまるもんかと思う男性たち。

でも、この映画では、9人の女性が、自ら、苦渋の決断をし、相手の要求どおりにすることを選択します。そうしなければ皆ここで飢えて死んでしまうのだから・・・

映画のこのシーンを見ていた私は、もし自分だったらどうするだろうと考えました。
本当にもうどうしようもないなら・・・うん、何も殺されるわけじゃないし、私よりも若い人も年上の人も、他の人達のために自分が犠牲になって行く決意をしているのだし。
皆辛いのは同じはず。その中で自分だけ逃げるわけにもいかない。
相手だって同じ人間だし、そんなひどいことはしないだろう。

でも、次のシーンで私はそんな自分の甘い見通しを裏切られることになりました。
もう、ひどいなんてもんじゃありません。レイプそのもの。勝ち誇った相手の男性たちはやってきた女性に陵辱の限りを尽くします。果ては、その行為の間、じっと動かない女性の一人をゾンビだとののしり、殴りつけ、殺してしまう。
何てことだ・・・これが現実なのか・・・

人間ってだめな生き物だ。
いくら生きるか死ぬかの瀬戸際だからって、自分よりも弱い人間を痛めつけて辱めてそれが当たり前だろってそりゃないでしょ><
目が見えないだけでそこまで人間の尊厳って落ちるものなのか。

これは映画の中のお話ですが・・・
人はそういう生き物としての醜悪な部分を理性で制御しながら普段は生きていて。
そういうどうしようもない部分を内に秘めながらもそれを克服することを望み、そのために平和を維持し予期せぬ災害に備えようとする。
「全世界失明」なんてのはフィクションですけど、改めて、人間が理性を保ちつつ生きられる世界がどんなに貴重なのかを思わずにはいられません。
人間は誰でも一皮むけばそういう残忍で残酷なただの動物なんだけど・・・だからってそうであっていいっていうことじゃなくて、そのダークな部分を越えて連帯したり、助け合ったりすることが絶対できるはずだと、強く思います。

全世界が失明してしまったこの映画のラストがどうなるのかはここでは書きません。もしよければレンタルで見てください、「ブラインドネス」。

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2010.01.23

Googleで○○を検索したら。

今日、友人が面白いことを教えてくれました。
偶然、Googleで、とある単語を検索したら、そのトップに出てくるのがこのブログだったそうです。

とある単語・・・それは「アルム地方」だそうです。ご覧の皆様もよければやってみてね。

ヒットする記事はこちら、「白鳥の城~ノイシュパンシュタイン城~」

ドイツ旅行記の記事です。2007年の記事なので、もう3年前になってしまいました。

インターネットのブログというのはちょっと不思議です。私にとってはもう3年前のことも、今、検索してくれた人にとっては今、手に入れた情報ってことになる。
もう亡くなった人がまだ健在の頃やっていたブログがずっと消えずに残っていて現在もファンが見に来る、なんていうニュースもたまに聞いたりします。

そして今日のこの記事だって、私が今、この瞬間に思ったことや考えたことが、ずっと残っていって、未来の人が検索して読んでくれたりするのかと思うと、なんだか不思議。

・・・そうか。
ネットのホームページやブログに限らず、人がこうして文章を書き綴ることって、そもそもが「未来」へのメッセージなんですな。

インターネットというツールが生まれたのはまだほんの十数年前。
書くことはずっと好きでしたが、ブログを始めた頃でさえ、このツールがこんなふうに2010年の今に受け継がれるなんて想像もしてなかった。
この先はどうなっていくのでしょうね。ホームページからブログへ、ブログからSNSへ、そしてSNSからもっと短いつぶやきのツイッターへ。

件の友人の薦めもあり、ついに私もケータイでツイッターに登録をしてみました。「書くこと」が大好きな私なので、つぶやくことには事欠きません。
どちらかというと長く書くのが好きなので、ブログ向きではあるんですけど、ツイッターもぼちぼち使ってみることにします。

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2010.01.21

もしも年収1000万だったら

(※1/23一部修正しました)

読売新聞の「発言小町」というコーナーをのぞいていましたら、こんな記事が出ていました。

とある男性の発言です。

○自分は年収1000万以上。
○東大卒
○結婚するなら、妻も年収1000万以上の収入がある人がいい
○こういう条件をつけるのはわがままだろうか?

・・・
・・・
年収1000万? うはー。
自分が1000万の収入があるから、女性にも1000万円以上の収入を求めるなんて。1000万も収入があったら、妻を働かせる必要ないやん。(いや、女性だって、生活のためじゃなくて、仕事に生き甲斐をもってバリバリ働いてる人もいるからなー。そういう人がいいのかな?)

一方、女性も男性に対し年収1000万以上を条件としている人が多いらしいので、ふと考えてみました。
年収が1000万だとしたら、そのうち、賞与が・・・そうだなぁ、仮に年間100万だとします。すると残り900万。12ヶ月で割って月収が75万。

月収75万!? どんな仕事だ?
ちょうど源泉徴収票が配られるタイミングだったので、自分の年収を見てみましたが、当たり前ですけど、まったく及びません。

今まで独り身で生きてきて生活に困窮したことがないので人並みだと思っていたんですが、もっと若い頃ならともかくこの年で年収1000万に届いていないと・・・まあ年収1000万の男性に嫁にもらって欲しいわけじゃないんですが、もし自分が男性だとして、好きな女性ができても、結婚して胸をはって妻子を養うことができないのかなぁと、ちょっとがっかりしてしまいました。

それに件の記事を書いた男性はもっと自分と釣り合う、少なくとも私よりは10歳以上は若い女性を想定してるんだと思うのですよね。
私よりも10歳以上は若い女性で年収1000万?
それってどんな仕事?

生きていくのにお金は必要ですが、1ヶ月に75万も生活費はかかりません。もちろん残った分は貯金をするわけですが、75万の内、30万貯金したとして、1年で360万。10年で3600万。
3600万か・・・まあマンションが即金で買えるかぁ。

マンションを買った後は、毎月30万も自由に使えるお金があるわけですから、株式投資もよし、いい先生についてフランス語を習ったり、スキューバダイビングを趣味にして1ヶ月に1度は潜りにいったりするのもよし。
毎月使わなくても、ためとけば、1年に1度、毎年ヨーロッパの有名ブランドの本店に行って、その年の新作のバックを買ったりなんてのもできますな。

すごい。なんという生活だ・・・
いや、うらやましいとか自分がしたいというよりも価値観が違うぞ^^;

私は、毎日スーパーにいっても、野菜は1個100円以下じゃないと買わないし、ストッキングやパンツは3枚1000円のしか買わないし、ブラウスやコートもイトーヨーカドーの中国製品以外は滅多に買わない。

・・・何よりもそういう生活に満足しちゃってます。
家は賃貸アパートだけど、駅に近くて便利だし。広くはないけど、一人なら何部屋もあったら掃除が面倒なだけだし。
その上、趣味は日曜に囲碁番組を見ることと、健康のためのウォーキングときたらお金なんてほとんどかかりません。

うーむ、人間、もっと向上心をもって、お金も使うところにもっと使って、今よりも「いい生活」を実現するためにがんばらねばいかんのだろうか。・・・いや。

♪金のないやつぁ、俺んとこへこい! 俺もないけど心配するな
♪見ろよ、青い空~白い雲~
♪そのうちなんとかなるだろぉ~

昔、この歌を知った頃、
「え~?なんとかなんてならないよぉ~」
と思っていたものですが。
なんとなくこの年になって「なんとか」の意味が分かってきた気がします。
お金があったらあったでそれなりに。お金がなかったらなかったでそれなりに。
年収1000万なんかなくたって幸せになることに関係ない。

『金のないやつぁ俺んとこへこい。俺もないけど心配するな』

もし私が男だったら、好きな女性にそうプロポーズしちゃおうかな・・・即、『ごめんなさい』ですわね(苦笑)

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2010.01.12

両親を温泉に連れて行った話

Photo_2
本当は年末に行こうと思っていたのですが、両親の都合がつかなかったので、年明けに両親を連れて温泉へいきました。
温泉といっても、埼玉県熊谷市にあるリゾートホテルなんです。いや、よくダイレクトメールが入るものでねぇ。一度どういうところだか行ってみようと。

ヘリテイジリゾート

「埼玉県に温泉なんかあるの?」といろんな方に問われましたが、日本なんて温泉のないところの方が不思議です。17号を車で走ってると、石を投げれば温泉に当たるって感じなほどに、温泉の看板が山ほどです。まあ温泉といってもいろいろあるんで定義づけは微妙ですが、それはおいとくにしても、一応ヘリテイジリゾートの温泉は、「天然温泉」といううたい文句ですから。あとは実際に入ってみてどうか・・・

結論から書くと、とてもいいお湯でした。入ってみると肌がつるつる、すべすべになるような感じ。うん、これはよいかもなぁ~。母もたいそう気に入ってくれたようで、ほっとしました。

ヘリテイジリゾートは、熊谷の駅から車で20分、ご存知の方向けに書くと、東松山の森林公園の近くにあります。
周りに何にもないので、温泉につかりにいくのと、あと、ゴルフとかする方はいいんだろうな。
空いてたせいか、高層階の部屋を用意してもらえたので、朝は部屋から日の出を家族そろって眺めました。写真は部屋からの日の出前の眺めです。父母がこういうの好きなのは知らなかった。いい記念になりました。

あとこのホテルは食事がよかったです。中華のディナーコースにしたんですが、ぐるナイの「ゴチになります」でしか見たことない中華のオンパレード・・・に私には見えました。たまにはいいよなぁ~

というわけで。
昔、子供だった頃、車の運転が好きな父に連れられてよく家族で車で旅行にでかけたものでした。父もいろいろ思い出すのか、思い出話を語りながらの旅になりました。

私の実母はもうだいぶ前に病気で亡くなっているんで、今回は父の再婚相手である義理の母といっしょに3人での初めての旅行。ま、それもあって、近場の1泊2日にしたんですが、ちょうどよかった感じです。母ともこんなことでもないと裸の付き合いできないし^^

そうそう、これは旅行に行く前に、友人に聞かれたんですが、部屋割りは、3人いっしょにしちゃいました。別に分ける理由も思いつかなかったもんで。
ヘリテイジの部屋はけっこう広くて、うまい具合に、ツインのベットと和室スペースがある部屋だったんで、父母にツインに寝てもらい、私は和室スペースに布団を敷いて寝ました。

いい年してあれですが、「父と母と娘」な旅行をしてしまいました。けっこう面白かったです。子供に戻ったようで。

でもお財布は私~。近場だとお財布にもやさしくて助かります。

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2010.01.10

年の初めのためしとて

タイトルのフレーズの「ためしとて」の「ためし」は「試し」ではなく「例し」だそうです。「例し」とは前例や先例のこと。つまり「いつものように」って感じかしら。

…というわけでいつものように始まりました2010年。今年は1月4日の仕事始めにいきなり風邪をひきまして^^;
この記事も先週から書いてたのですがアップが遅くなりました~
今日現在は、風邪は治りつつあります。ああ、休みっていいわ。

さて、本年は九星でいうと「八白中宮」の年。
といっても知らない方にはなんだか分かりませんよね。手っ取り早くいうと、今年生まれた子供は八白土星という運勢となる年です。
九星というのは、九から始まって九→一に逆向きに毎年巡っていきます。昨年は九紫火星の年でした。

八白の今年は、昨年、火が燃え上がるように始まった変化が、今年も継続していく、という感じ。さらにいうと、草木の成長が止まり一度全部枯れて、春がきてまた芽吹くような大きな変化の年でもある。

世の中がそんなふうに変わる年なので、その中にいる私たちは、しっかりと足下を固め、立ち止まって趨勢を眺めながら、時を待つ方がいいみたいです。Changeの波に乗っかってもそれがどこへいくのか分からないから、今までやってきたことをとりあえずは継続しつつ様子を見る。今までしっかり固めてきた人は、それを元に行動を起こすのがいいのかもしれないんですが、五黄土星生まれの私は、どうも今年は派手に動く年じゃないみたい。何事も継承・継続がいいみたいです。

昨年は九星とは関係なく単に年齢が大台になった記念にいろんなことを終わらせたり、始めたりした・・・というのは前の記事に書いたとおり。
一番、転機となったのはダイエットで、メタボの保健指導のせいもあり、久々に年の後半、結果を出すことができました。これは今年ももちろん継続していくつもりです。9月から始めて12月までで、一直線の右肩下がりではないんですが、とりあえず約6キロくらいは減量することができています。1ヶ月に1~2キロペースとして考えれば、続けていけば10キロ20キロも夢じゃないわけで。年末、ちょうど手応えも感じているところなのでがんばりたいな。

それと、今年はもう一つ、去年からやってることの発展形でやってみたいことがあります。
それはロングウォーキング。ダイエットと並行してずっと1日1万歩を目安に歩くことを実践していますが、そろそろ近場だとネタが尽きてきたかなぁと。
休日に少し遠くに足を伸ばして歩きにいく、っていうのを今年はやってみたいと思っています。月1くらいでね。まずその手始めとして一度、高尾山のぼりをしてみようかと。(いっしょに歩いてみたい方はお声かけください)

昨年は職場と部署も変わって、ITパスポート試験も受けて(合格しました♪)、確かに変化の年でした。
ホップステップジャンプなら、ステップの年なので、継続ものならなんでもチャレンジしてみようかと思います。で途中でぽしゃっても気にしない、気にしない(笑)

恋愛関連の方はというと、今年は2日に「東京大神宮」という東京のお伊勢様にお参りしてきました。縁結びに御利益のあるところだそうですよ。私は恋愛成就の桃色のお守りを買ってきました。
「成就」の形はいろいろあろうと思いますが、…うん、今年も大好きな人の笑顔が見られればいいな♪

このブログをご覧のみなさまにとっても2010年が素晴らしい1年となりますように。
今年もよろしくお願いします

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