気にしない、気にしない♪
またまた読売新聞の「発言小町」のコーナーの記事から。
(引用開始)
最近三十代後半以降の方と仕事をする機会が多々ありまして、共通して
1 初対面で自分がいかに出来るかアピールされる。
2 友人知人に優れた人が多いとアピールされる。
3 人を見下す発言が多い。(自分のほうが優れている的な)
正直未婚の方やバツイチ既婚者でも子供のいない女性ばかりです。
すべての子供のいない方がそうではないのでしょうが、余りにそういう発言が続くとひとくくりにしてみたくなります。
基本的に気にしないようにしているのですが毎日そういう発言を聞くと疲れます。
また彼女たちの発言は周りにも反感をかっているのですが、なぜ気づかないのか不思議です。
そういう経験をされている方はどうやって聞き流しているのか(後略)
(引用終わり)
未婚の女性ってそうなのか・・・って、いや人ごとじゃないなぁ~と、ちょっと語ってみる気になりました。
まず「どうしてそうなのか」というと、もちろん人によりますが、もしかすると・・・と我が身を振り返りつつ想像してみると。
今、30代後半から40代の、つまり私世代の女性は、まだ「結婚=女の幸せ」いう価値観の呪縛から完全には逃れることができないでいるんじゃないかな。
未婚であること、子供がいないことに劣等感があって、
「そんなことない。結婚すること、子供を持つこと、家庭をもつこと、それだけが女性の生き方じゃないんだ」
と自分自身と他人を説得するのに日々ものすごくエネルギーを使わないといけません。
本当は、それを気にしているのは自分だけで、周りの人はそんなに未婚であることや子供がいないことを気にしていないんですが。
というかそうやって評価するほど、他人はあなたに関心をもっていない・・・なんつって。
でも、私がこう思えて肩の力が抜けているのは、他人に自分の市場価値を評価されるような立場に今現在いないからです。
もし、もっともっと厳しい職場環境で、常に人との競争を強いられ、能力を比較され、だめなら切られるようなところにいれば・・・そう、たとえば仮に派遣であったなら、自分がいかに優れた人間であるかをアピールできなければ生き残っていけないんだと思うのですよ。
そして、未婚であるからこそ自分で自分を支えなくてはいけないし、子供に自分の夢を託すわけにもいかない。
男性だって同じですよね。
自分の能力をアピールできなければ生き残れないと思ったらがむしゃらになる。
そうでなくゆったり構えていられて、がむしゃらな人を「なんだか疲れるなぁ」と見ていられるのは、自分がある程度、恵まれた立場にいるからだろうな、と思います。
だから、がむしゃらなのは悪いことではないのですが、引用にあるとおり、そのことが人を疲れさせたり、見下されたように相手に感じさせたりしてしまうと逆効果。
なぜそれに自分で気がつけないかは、がむしゃらすぎて周りが見えていないからなんでしょう。
この質問をした方はそういう女性と接する機会がたまたま重なって疲れてしまって、どうやって聞き流せばいいのか、って話なんですが、もしかしてまだものすごく若い人なのかなぁ~
それこそ、家庭でも職場でも疲れる相手なんて山のようにいる。
普通の人がそれをどうやって消化していくかというと・・・
相手の立場を慮る。相手の身になって考えてみる。
それだけでかなり違います。
それは相手を評価することでも決めつけることでもなく、ただ相手のそのままの在り方を受け入れ、認めることで、自分も相手も楽になれるんじゃないかと。
でもこれって、意外に難しいことかもしれません。
なぜって人は他人に接する時にどうしても、その人を「評価」せずにいられないから。
たとえば・・・私はイカの塩辛が嫌いですが、イカの塩辛が好きな人がいたらその人まで嫌いになったりしたら変ですよね。
私はイカの塩辛が嫌い。
あなたはイカの塩辛が好き。
両方いていいじゃないか。なぜ違ってたらだめなのか。
「イカの塩辛」でたとえるからばかばかしく思えるのですけど、世の中には案外こういうことが「価値観の違い」とか言われて、お互いを認め合わないなんてことになるんですよね・・・
未婚だろうと既婚だろうと。
子供がいようといまいと。
男性だろうと女性だろうと。
そしてあることに関して考え方や姿勢に違いがあったって。
それをことさら気にしてギスギスするよりもお互いを認めあえたなら、世の中はとても生きやすくなるのに。
でもそれをいうなら
「こういう人がいて疲れちゃったよー。なんでああなのか不思議だよなー」
と思うのもありですな。
ただそれでいちいち疲れるのが嫌なら、私は私、あなたはあなた、気にしない、気にしない♪
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