poem(89)
「私に還る」
週明けの月曜日に
ふと感じる違和感
プログラムされたとおりに朝起きて
いつもの電車に乗り
降りる駅にくれば自動的に目が覚めて
仕事場へ向かう
仕事場でもまた
プログラムされたとおりにキーボードをたたき
ディスプレイで今週の予定をチェックする
「私」はどこにいるんだろう
この身体(からだ)のどこかにいるはずなのに
肉の身は勝手に動き
空腹になれば「腹を満たせ」と訴える
思うようにならない身体をなだめながら
確かにこれも「生きている」証なのだけれど
それだけではコレは
中身のないただの空っぽの容器だ
「私」はどこにいるのだろう
そう思って私の心は「私」を探す旅に出る
…
…きみは元気だろうか
そう考えた瞬間に私は私に還る
何のためにここにいるのか
いつだってこうしてきみが教えてくれる
陽が落ちる頃には還ってきた私は
すっかりこの身体に馴染んでいる
1日の終わりに布団に入れば
静かな眠りがやってくる
(きみはよく眠れているだろうか)
どうかきみにも
安らかな眠りが訪れていますように
Comments
こんにちわ!
二回目のコメントです。
私、たまに思うのです。
実は私80歳のばーさまなんぢゃないか?って。
実はどこかに、80歳のばーさまになった
自分が存在しているんぢゃないか?って。
もしかしたら
その80歳のばーさまになった
私の走馬灯が現在(いま)なんじゃないか?って。
そう思うのです…
ちょっと感覚的に似てるかな?
と思ってコメントしてしまいましたm(__)m
Posted by: もか | 2010.06.28 23:43
もかさん、いらっしゃいませ。
お返事、遅れてごめんなさい。
つまり、「今」は80歳の自分が見ている夢ということですね。面白いです。
私はどちらかというと・・・
とっくの昔に自分は死んでいて、未来の自分を夢の中で見ているんじゃないかという気がします。
80まで生きられたら、あとまだまだ先が(夢だとしても)楽しみです♪
Posted by: BUBI | 2010.07.03 08:30