« 恋人?それとも・・・? | Main | 2万円の出費 »

2010.06.07

そうまるで「人生」と同じ

最近、いろいろと「目からうろこが落ちる」経験をしています。

今までの人生でも何度かこういう「転換期」みたいなものがあって、その「時期」の前と後では価値観がガラリと変わったりすることがありました。
卵が雛に孵るように。さなぎが蝶になるように。
面白いですねぇ。そういうのって思春期や青春時代だけかと思っていたら、違うんだなぁ。

ちょっと大げさな表現をするなら「人はいくつになっても生まれ変われる」ということなのかもしれません。

※  ※  ※

きっかけはこのブログではとんとご無沙汰の「囲碁」に関してのことでして。

私が囲碁を始めたのは7年前。始めた頃はすぐに「初段」になれるのだと思っていました。
だって、周りの上手の方も「BUBIさんはすぐ初段になれる」と言ってくださるしー。
周りで碁をやってる人にほとんど級位者なんていません。みんな有段者ばかり。

だから、私は信じました。すぐに初段になれるって。

でも1年過ぎ、2年過ぎ、3年過ぎ・・・未だに初段には手が届きません。

今はこう思います。
やはり囲碁を始めたからといってすぐ初段になるのは難しい。
もちろんすぐ初段になる人もいるけど、なれない人がほとんどなのだと。

ま、それはそれとして・・・そういう経緯があって、私はすっかり不信に陥っていました。
誰が私の碁をほめてくれたってうそっぱちじゃないかとね。
だって実際に、なかなか初段になれないのだし。
7年もかけて初段にさえ届かない自分の碁を、仮にほめてくれる人がいたって、まさか7年もやってると思ってないからでしょ、と。
7年やってることを知ってる人がほめてくれるのは、ただ私に「囲碁をやめて欲しくない」からだけで、本当は強いともうまいと思ってないくせに、と。

本当の私をみんな知らない。
知らないのにほめてもらったって意味ない。
・・・そう、思っておりました。昨日までは。

でもね、これって、アホじゃありませんかね~?

※  ※  ※

昨年「今年中に昇級できなかったら囲碁やめる」という決意で臨んで、結局昇級できなくてすっかりすねて、囲碁をやめると騒いでいたときに「囲碁やめるな」と本気で心配して叱ってくれた人がいました。

けれどそのときも思ったんですよ。
「この人に私の気持ちなんか分からない」
って。

で、結局そのまま2ヶ月ほど囲碁の対局をするのをやめて、ちょっと囲碁から離れました。
2ヶ月たって、結局戻ってきちゃったんですけどね^^; 自分が囲碁の話をしてるときが一番楽しいのに気がついてしまって。
強くならなくたってずっと級のままだって、囲碁を続けられればそれでいいじゃないかと、一度やめてみてようやくそう思えたからです。

戻ってきて、しれっとまた囲碁を始めたわけですが・・・「やめる」と騒いでいたときに本気に心配してくれた人にはメールを無視するなど無礼な所業をしていたもんですから、顔向けできなくて、そのまんまになっていました。

でもたまたま、間に立って、その人とまた会う機会を作ってくれた友人がいました。この機会を逃すときっと自分のせいで、ぎくしゃくしたままだと思って。
・・・大人になればなるほど人に謝るのってできなくなるものですからねぇ^^;;;;
「謝ることのできない自分」を正当化するためにますます意地を張ってしまう。愚かなことです。
私ってそんな情けないヤツだったのか?と。

で、思い切って今度、顔を合わせたらちゃんと謝ろうと思いました。
相手の方は急にそんなことになってきっとびっくりされたことでしょうが、無事謝ることができました。
よかった~。

それが一昨日の話です。

で、その翌日。
昨日は、職場の囲碁サークルで指導碁を打ってくれる先生が、私の碁をほめて下さいました。
「BUBI(仮名)さんはもう2級じゃないね」って。

でも例によって私は
「けっ、そんなわけあるか」
などと思っていたわけです。(こりないやつ)

それをgoxiという囲碁SNSの日記に書いたところ、一昨日、仲直りできた人がコメントをくれました。

「場所によって棋力が違う。どう捕らえるかは人それぞれでいいんじゃないか」

・・・
・・・うん。
そういえば、今までもいろんな人にそう言われたな。今まではそれを
「でもさー。実際勝てないんだしさー」
と思っていました。

でも今回はあらためて、そのことをちゃんと考えてみました。

囲碁をやったことのない方には不思議に思えるかもしれませんが、囲碁の段級位って統一された絶対的なものがあるわけじゃないのです。

つまり、ある大会で2級で出たら4連勝できても、別の大会で2級で出たら4連敗するかもしれない。
ある囲碁教室では2級でも、別な教室では初段かもしれない。
囲碁の段級位というのは、そういう相対的なものでしかない。

だとしたら。
そう、だとしたらね。
あとは何を信じるか、しかないのですよ。

何を信じるかで言ったら・・・アマチュアながら女流の大会でてっぺんをとったこともあって、私がどう打つかも知っていて、私の碁を何年も見てくれてる先生が「BUBIさんはもう2級じゃない」というのなら、それが信じられなくて何を信じるっていうんでしょう。

そこまで、考えて、やっと自分が何にこだわっていたのか、分かってきました。

私は・・・
結局、何かに評価されないと自分を信じることができない。
だから囲碁についても絶対評価が欲しかった。
逆に言えば囲碁は、勝ち負けで実力がはっきり分かり、その優劣は揺るがないものだから、その中で自分が昇級できることが嬉しかったんです。

でも少なくとも段級位に関しては、絶対的ではなく、その優劣は相対的なものでしかないのだから。
ある意味、人生と同じです。何を信じるかしかない。絶対的なものなんてない。

ならば、自分でなく人が言うことをもっと信じてみようじゃないの。

「本当の自分」なんて幻でしかない。
そのことは囲碁ではなく他のことでずいぶん、ここ最近思い知ってきたことではありました。
なのにまだこだわってたかー。
「自分」を客観的に見るのってなんて難しいことでしょう。

でもね、人間はこうしていくつになっても、気づくことができ、そこからまた新しい一歩を踏み出せる。
ほんの少し自分の殻を破ることさえできれば、そこから新しい世界を見ることができる。

そう思えたので、今はちょっと一つ進化できた気がしています。
いえ、囲碁はともかく、BUBIさんという人、そのものが・・・ね^^

|

« 恋人?それとも・・・? | Main | 2万円の出費 »

「囲碁」カテゴリの記事

Comments

私はホントにクチばっかりでw、
goxiの日記を読むと勉強熱心に見えるから、
「絶対すぐ強くなるよ」
「初段なんてスグだよ」
と言われてきました。
でも、実際に本当の初段の相棒がいろいろ苦しみながらも頑張っている姿を見、
いつもコテンパンにやられw、
そしてBUBIさんのお話を聞いた時、
そんなに簡単になれるもんじゃないんだって思いました。
師匠からは、「初段になったら追い出す」と言われているしw

私は、本当に楽しさ最優先で、まだまだ本気で碁の道を歩む覚悟ができていないのだと思います。
相棒からよく、
「お前は本当に強くなる覚悟があるのか?」
と言われました。
その時はまったく意味がわからなかったけれど、
相棒自身の経験や、BUBIさんのように苦しんでいる方々に本気でぶつかってきた経験から言ったことなんだろうなと、今やっと理解できかけた気がします。

BUBIさんは本当に優しくてステキな方だから、
貴女と巡り合わせてくれた碁というものに、
本当に感謝しています^^
大酒呑みの大バカですがw、
これからも私の手を引いてやってください。
BUBIさんがまたつまずくことがあったら、
もちろん全力でハグりますよ♪

Posted by: Ray | 2010.06.08 at 10:51

 はじめまして!確かに段級位って絶対的なものがあるわけではないですよね。
 私は甘い碁会所なら五段弱といわれて、東洋囲碁という段位厳しめのネット碁サイトでは三段になってますので、それをひしひしと思います。KGSだとさらにさらに厳しくて初段ですし。

 絶対的なものがあるわけでもないし、ましてやプロを目指すわけでもないのなら、私は自分の納得がいく碁を打っていこうと最近は思っています。おじゃましました。

Posted by: Shint | 2010.06.08 at 19:04

>Rayさん
コメントどもですー。そしてその節はお世話になりました。

いや、私の場合は、ずっと強くなるのが楽しくて、碁を打つこと自体は楽しくなかったのでね~
それは上に書いたように、私がもう長いこと、自分に自信がなくて、囲碁で強くなることで自信を持ちたいと思っていたからです。

そんな必要がなかったら、楽しく打って、結果的に強くなる方が絶対いいので。
Rayさんは「只楽」でずっといてください♪
今は私もやっと碁が楽しくなってきたところだし。

それこそほんとに「人生」と同じで。
私に私の、囲碁と向き合ってきた7年があるように、RayさんにはRayさんの未来や可能性があります。
それをまっすぐに進んでいって欲しい。んで、できればそんなRayさんをこの先ずっとそばで見ていたいな~というのが今の私の夢です^^
私より強くなったら、置き石させてね。
いっしょに末永く碁を楽しんでいきましょ。

Posted by: BUBI | 2010.06.08 at 20:39

>Shintさん

いらっしゃいませ~
コメントありがとうございます。
ネットは確かに厳しいですね。
東洋囲碁だったら、私、10級でも打てる気しませんもの。
そちらのブログにもおじゃましましたが、goxiではいっぱい碁の記事を書いていますので、もし登録されましたら「BUBI」を検索してくださいね^^

Posted by: BUBI | 2010.06.08 at 20:43

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/47997/48571826

Listed below are links to weblogs that reference そうまるで「人生」と同じ:

« 恋人?それとも・・・? | Main | 2万円の出費 »