生涯に一度、小人に逢えるチャンスです~借りぐらしのアリエッティ~
「借りぐらしのアリエッティ」見てきました。
以下はYahoo映画に書いた、私のレビューからの転載です。
(以下レビューから)
見終えて、とても切ない気持ちになりました。
人間はケータイもネットもあるから、一度逢った人ともう二度と逢えないなんてことはよほどのことがない限りないけれど、おそらくアリエッティにはもう二度と逢えないでしょう。
私たちは出逢いというものがそれほど貴重だと分かっていただろうか?・・・そういう気持ちになりました。
もう一度逢いたい・・・そう思って二度と小人に逢えないまま死んでいった人もいる。
願っても一度も逢えずに終わってしまう人もいる。
幸い我々はこの映画で小人に逢うことができます。
一生に一度しかない機会ですので、ぜひ逢いにきてください。
そしてこの出逢いを大事にしてください。
人間はこの世界に67億もいるけれど、実は小人とそんなに変わりない。
この世界から「借り」をして100年も満たない短い生を生きている。
でも・・・
そんなふうにアリエッティから翔と同じように、生きる勇気を私ももらいました。
すごい感動はないかも。
でも、この出逢いから何を得るかは、見る人にかかっている。
そういう映画はやっぱりいい映画だと思います。
(以上)
見終わったときに切なさが何に由来するものなのかを考えていて、上記の結論になりました。まさに「一期一会」です。
私たち人間も、この世界から「借り」ている。
このことに、映画を見た人たちがみんな、気づいてくれたらいいなぁと思います。
彼女たちを泥棒といい、人間から物をかすめとって暮らしていると、Yahooのレビューなどでは実際にそう書かれているものもあるんですが、まったく小人たちのことを言えた義理ではありませんよ、人間なんて。
本当にいろいろ考えさせられました。
「人間」の文明をいろいろ利用しながら暮らす「借り暮らし」の小人もいれば、そうではなく自然のまま暮らす小人もいて。どちらがいいのかもけっこう私たちの暮らしにそのまま返って来る問いだったり。
この映画を見終わって、もやもやする人がいるのは、彼らがあまりにひっそりと私たちと関係ない世界で暮らしているからです。
でも、それはホントに人間の勝手だよなぁ。
人が価値を認めるものだけを価値だとし、自分たちも地球の資源を食いつくし、自然界のあらゆるものを自分たちの都合で勝手に作り変えて暮らしてるくせに、それをちょっとだけ小人に利用されたからって泥棒だとののしる人間たちの勝手なことと言ったら。小人たちが人間にひれ伏し、感謝し、私たちにその生態を明らかにしなければ、存在さえ許さないのかしら、人間って。傲慢だなぁ。
「借りぐらしのアリエッティ」・・・このブログを見てくれて、これから見に行く方には、どうかアリエッティとの出逢いをいいものにしてもらえますように。心からそう願っています。
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