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2010.12.20

給食費未納問題を考える

給食費の未納問題の解決のためにこども手当から天引きする、という案が出ているそうです。

お金に困ってて払えないから未納になっちゃってるわけではなく
「給食出してくれなんて頼んでないから払いたくない」
とかいう親が多いそうですが・・・^^;

なんか、この問題って聞くたびにヘンな気持になります。

ちょっと当たり前の原点からこの話を整理してみると・・・
何かのサービスを享受するためにはそれ相応の対価を払わなければならないのは、社会の基本。
逆に言うと払わなければそのサービスを提供しない、これが基本です。

ところが、「払わないからサービスを提供しない」わけにはいかないという場合があるとしたら・・・それはみんなで税金で負担しましょうということになりますわ。

たとえば警察や消防のお仕事をしている人の人件費や各施設の維持費用。これは税金で賄われています。普段、あまり直接お世話になることはないですけど、社会を維持するために、その人たちが重要な役割を担っていることは周知の事実。およそ公務員と言われる人々の人件費等はすべて、そこから賄われています。

教育もそういうことの一つで。
公立学校の人件費や各施設の維持費用は税金で賄われている。高校無償化なんていってますが、無償なわけはなく、税金で経費を負担しているに過ぎない。

つまり子供のいない人も、公立高校の授業費を負担することになったわけです。まあ、でも我々が選んでしまった政治家がそう決めたんだからしょうがない。もろもろなことを決めるのもけっこう面倒くさいことですんで、それも税金で雇っている政治家に人件費をみんなで負担して、
「面倒くさい決め事は全部あなた方が決めてよね。まかせるから」
ということにしているわけですな。

ちょっと話題がそれました。

え~と、だったら「給食」ってなに?
なぜ給食って「税金」じゃないのだろう?

いろいろ話を聞いていると小学校の子供には、学校にいる間に食事を出すことは必要なようです。
昔は、みんな貧しくて、家でごはんが食べられない子もいたから、給食でなんとか生き延びている子もいた。
給食が子供の命を救っていた。
実は最近は、今の子も同じようです。
「家でごはんが食べられない」
給食でしかものをまともに食べられない・・・まあ、どれだけ、そういう子がいるのか、実感としてはよくわかりませんが、育児放棄で死んだりする子供のニュースが連日報道されているのを見ると「そういう子もいるんだろうな」という感じはします。
ゴールデンウィークのように長期間、学校がない日が続くと、子供が死んでいないかどうか、先生が家庭訪問するそうですよ。(なんか極端な例のような気がするけどなぁ~ほんとかいな。)

それにね。食べることも教育の一環だそうです。

残さず食べること。バランスよく食べること。食べたもので自分の体がどう作られているのか知ること。
食べるものがどこから採れて、誰の努力で自分の口まで届けられているのか学ぶこと。そして、作ってくれる人に感謝をすること。

・・・うむ。素晴らしい。
かつては家庭で行われていたのかもしれませんが、家庭は、今、ほんと格差が広がって、そんな食育なんてかまっていられない家があるようですからねぇ。
だとしたら、たとえ家でどんなものを食べていようと「食べる」という人間の原点の行為がどんなに大事であって、人の命をつなぐために必要で、そのために私たちが何がしなければいけないのか、やっぱり全ての子供に学んでほしいよなぁ~~~

としたら、やっぱり給食費は税金かな。

ただ、自分が中学は給食がなかったらいうわけじゃないですが、小学生までにそんなことは勉強すればいいのだし、中学生には給食出す必要ないんじゃないかと強く思います。
(なんでも税金にしてたら、税金が上がる一方だし)

中学生になったら、親が仮に貧乏だったり、育児放棄を繰り返したりするろくでなしだったりしても、自分で自分の食事くらいなんとかするたくましさはありそう。いや、なきゃ困る。もうその年齢なら、親の影響でなすすべもなく飢えて死ぬ、なんてことはないと思うのですよね・・・

また、出される食事で足りない子もいると思うし。だったら、弁当もってくるか、学校の中か学校の前のコンビニで好きなものを調達してくればいい。希望を言うなら、大学や会社のように安くて温かいものをさっと出してくれる学食があれば理想です。そういうサービスを請け負う会社もたくさんあるよなぁ。もちろん学内でパンを売ってくれればそれでもいい。牛乳の自販機もおいてくれればいい。

対価を払って、サービスを享受する。
金がなくてお昼を食べられない子もいるかもしれませんが、そういう子は我慢してお昼は抜くのかもなぁ。社会にでれば、もっともっと厳しくて、毎日もやしで命をつないだりするんですから、昼抜きくらいは仕方ない。

いやもっと言えば、本当に「経済的な困窮」で食事ができない中学生がいるなら、お金を貸し出す制度だってあってもいいと思ったりします。または何かアルバイト的に働いてもらって、給料をあげたっていいわけで。袋貼りみたいのなら、中学生だってできるもん。
本当の本当に「公」で「食」の面倒をみなければならないのは小学生までなんじゃないかと。

実はこの問題を放映していたテレビでは、学校が親を教育すべき、先生がちゃんと親から集金すべき、なんて話になっていましたが、ちょっと私の実感からはそれってずれています。

学校に親を教育する役割なんて担えるわけないし、いい大人に教育なんて、甘ったれんじゃないって気がしますね。どこまで行政におんぶにだっこしてもらえば気が済むんだって思います。

給食を出し続けて、その費用を税金でなく親から徴収しなければならないなら、もっとビジネスライクに、業者に集金業務は委託すべき。引き落としで払わない親の給食費は、引き落としでちゃんと払う親のところよりも高くなるし、延滞したら延滞金もとることになるでしょう。当たり前じゃん、そんなの。

給食は教育かもしれません。
でもそれを税金で担うか、今のように個別に徴収するやり方をとるのかということになるとしたら、個別徴収なら、上のやり方でしょう。なんで先生が親を教育するなんていう話になるのか理解できん。

「税金」が赤字だって話はみんな知っています。
無料にしたって、結局は税金として負担しなければならないってだけの話で。究極は消費税ウン十%にしなければ足りなくなっちゃう。
なるべく税金を上げないで、必要なところに必要な措置をするために、もっと何のために何をしなければならないのか・・・私たちの選んだ政治家の人たちはちゃんと考えてくれてるのかなぁ~。不安だ・・・

給食を出さないとほんとに死ぬ子供が出るなら、給食費税負担はやむを得ないでしょう。
命にかかわる話だとしたら憲法が保障する「基本的人権」が保障されなくなっちゃうものな。
でもここはわざとショッキングに報道している可能性もあるので、ちゃんと実態を知っている人に判断してもらわないとなんとも言えません。
そこまでじゃないとすると、未納対策は現場の教師に負担を押し付けるんじゃなくて、もっと違う方法を考えないといけないと思います。

で、冒頭の「給食費払わない場合は、こども手当から天引き」って話ですが。
まあ、税負担だって話には変わりないので、それならそれでいいんじゃないの、という気もします。

反対する意見は「本来のこども手当の趣旨に反する」ということで、子供がもらうはずのお金を親の「未納」のツケを払いにまわすことはどうかって話ですが・・・
子供がもらうったって、こども手当はお年玉じゃないですから、子供は自分がいくらもらえるかなんて知ってるはずもないことで。親が生活費やその他もろもろに使ったって、それを止める権利は誰にもない。

それにしても・・・未納問題がここまで大きくなるとはね。
給食費くらい払えるならちゃんと払えばいいのに。

払えるのに払わない親と、本当に払えない親の議論がごっちゃになってるから、未納の額も大きくなるし、それに対する対策も何だか訳のわからないことになってる気がします。

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Comments

色々考えていますね。

 この件についてはよくわからないのですが、払えるのに払わないのは、どんな理由も屁理屈ではないかという気がしますね。

Posted by: 春海 | 2010.12.22 at 18:22

子供が学校に入ってわかったのは、払わない人ってのも、意外と多いのかもと。それと、給食費に限らず、無料で配布の教科書以外の、ドリルなどの副教材や図工などで使う材料費、遠足などの校外学習費など、毎月の徴収額が、給食費を含め、5000円~1万円ぐらいあるので、年単位で結構な出費があるんですよね。体操着、通学帽などもそろえるとなると、ホント、ばかにならない出費で、銀行引き落としではあるけれど、その講座も学校指定なので、給与口座と同じとは限らず、毎月「口座に預金があるか、確認しておいてください」みたいな手紙は来るし(うっかり忘れちゃう人もおおいだろうに)。今やシングル家庭も多いし、日本人の家庭とは限らないし(日本語が通じないお母さんってのも意外と多いし)。
それなので、こども手当から直接学校の費用を徴収でいいんじゃないかと思いますね。もう、いっそ、手当を全部、学校の費用に使ってくれてもいいんじゃないかと。で、余った分を学校から支給してくれたっていいし。
あと、今は「食育」とかいって、自分の弁当を男女問わず作ったりする教育もあるので(小学生高学年では作ることが必須)、中学生以降は、どうにかなるかもしれないというBUBIさんの意見には賛成ですが、親としては、中学以降も給食あるといいんだけどな。正直親の立場で弁当はめんどくさいから。以前住んでいた地域では、「この地域に、給食センターを」という署名があったほどで、そこでは、お弁当を忘れた子は、学校の先生にお金を借りて、近くの店に、先生と一緒にお弁当を買いに行くってのが、決まりでした。親には「コンビニ弁当を弁当箱に詰めるのでもいいので、朝、できるだけ持たせてください」って手紙もあったほど。未納が問題になるなら、そういう手間や面倒をあじわわせてあげればいいのに、と意地悪くおもっちゃいます。そうすれば、給食のありがたみがわかると思うのですが。。。

Posted by: ちゃい | 2010.12.23 at 22:56

>春海さん

コメントありがとうございます^^
払えるのに払わない親のために、学校や行政がこれほどまでに頭を悩ませなくてはいけないのが、なんとなく、無駄だなぁという気がしてしまって・・・
こども手当から天引きというのは、そういう意味では
「いいアイデア」なのかもしれません。
大人のモラルの欠如は、言い出したらもうきりがないし^^;

>ちゃいさん

弁当が面倒だったら、中学生の子供には親はお小遣いをあげて、子供が自分で朝、コンビニでおにぎりかパンを買っていくんじゃだめでしょうか。
学校内でパンを売ってくれるんだったらそれでもいいけどな。
つまり、給食のように一律にみんなが同じものを食べる「教育」は小学生まででいいような気がするのです。
中学生ともなればきっと食べたくないものは食べないし、そのせいで残飯とかすごいんじゃないかと。
実際、給食はなかったんですが、私の通っていた中学ではなぜか牛乳だけは出ていました。
でも大量に残ってましたよ。みんな飲みたくないらしくて。

私は中学のとき、自分で弁当作るか、コンビニのおにぎりかで、昼食をどうするかは自分自身で決めていたので、素朴に疑問なのです。

Posted by: BUBI | 2010.12.24 at 20:31

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