2011年4月10日のモノローグ
今年の4月10日は亡き母の十三回忌でありました。
法要の方は、内々でながら3日にもう済ませましたので、昨日は普通に桜を見たり、囲碁を打ったりして過ごしたんですけど・・・今朝方、夢に母が登場しました。
とても懐かしい夢。でも全然ほのぼのじゃないんですよ。
母と久しぶりに夢の中でケンカしてました(苦笑)。だってね、母は私の大事にしているものを勝手に壊したり捨てたりしちゃうんだもん~。存命の頃もそういうことがよくありました。そのたびにバトル。私は大事にしてるものをめちゃくちゃにされてすごく悲しい思いをしたものです。
目が覚めて、いろんなことを考えました。
このブログでは前に書いたことあるのですが、生前の母は長年、「そううつ」を患っていました。十三回忌のときの父の話によれば、そうなったきっかけは育児ノイローゼだったとか。まあ、それ以外に、結婚して新居を構えた地が知り合いが一人もいない場所でなじめなかった、とかいろいろ理由はあったと思いますが、父も、まだ幼かった私も、当然、母のそういう状態に無策でありました。
当時は「うつ」ってあまり理解してくれる人少なかったしな・・・
でも、育児ノイローゼだったなんて、初めて聞いた。まあ当の本人である私にそれをわざわざ告げる人もいないですわね、普通。
そうして、私自身、大人になってから、つらつらと子供時代を振り返るに、ずいぶん一般的な子供とは違う育てられ方をしてきたことに気付きました。振り回されっぱなしでしたよ~。母の「気分」にね。
それでも多くの子供と同じように、母が大好きだった私。
思うに、子供というのはいくつになっても親の支配からなかなか逃れられないものです。
今でも母に見てもらいたくて、ほめてほしくていい子をしている自分がいるように思います。
今でも何かのたびに母にダメだしをされているように感じることがあるし。
「人に頼れない」性格も。自分なんか何やったってだめだと思う劣等感も。そのせいなんだよなぁ。
でも、昨晩はふと、考えました。
母にもきっと夢があったでしょう。
私にどんなふうに育ってほしいとか、父とどんな家庭を作りたかったとか。
母の夢はかなったんだろうか。そしてその夢を分かち合えた人はいたんだろうか。
病のせいでかなえられなかったたくさんの夢。うつで苦しんでいたときの母の気持ちは想像すると胸が痛みます。
私は、ずっとそばで見ていて、そんな母をずっと幸せにしたかった。
今、私の大好きな人を幸せにしたいと強く願うのと同じように。
・・・そうして、きっとこういうのって私だけではなく。
生きる喜びや悲しみって、おそらくどんな人も、親からそれを学ぶんでしょうね。
そう考えるとね。私が母から受け継いだものは「支配」ではなく、そういうふうにこの世界の誰もが親から子へ受け継いでいく「思い」そのものだったんじゃないかって。
私も、この思いを誰かに受け継いで、この世界を生きていこう。
亡き母のために。
自分自身のために。
そして・・・愛する人のために。
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