poem(96)
使い古されたフレーズではあるけれど
好きな人が幸せだと私も幸せ
でも好きな人が悲しいと・・・
私も悲しくてとてもつらい
まったく人間って自分勝手だ
自分の胸の痛みを消すために
きみに幸せでいてほしい、なんて
私はきみの幸せのために何もできない
本当に困ったときに助けてあげることができない
「心配だ、心配だ」というだけで何もしてくれないと
以前にきみにも言われたっけね
誰だってそういうとき自分の無力さを思い知らされる
なんて一般化してみたって
痛みは消えるわけじゃない
いつかまた笑えるんだろうか
いつかまたこれでよかったと
思える日は来るのだろうか
時が過ぎるのを待つことができるのは
ある人にはとっては「救い」だけど
当事者にとっては「呪い」だと
昔読んだ物語の主人公が言っていた
待つのはそんなにきつくない
未来を夢見ていればいいだけだから
けれど
ああ本当に私は自分勝手だ
この胸の痛みを消すために
きみに幸せでいてほしい、なんて
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