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November 2011

2011.11.28

大阪W選は大阪維新の会の勝利

 大阪の選挙に密かに注目していましたが、結果は、大阪府議選、大阪市長選とも橋下氏率いる「維新の会」の圧勝でした。

 以前、大阪の人と話をしたときに、橋下さんたちがどんなに熱く改革を語っても、当の住人達は意外とシラケている、なんて聞いたことがあったので、結局、組織票を持つ既成政党が勝つのかと思ったら・・・あにはからんや。

 なんだ、みんな、実は政治にまだまだ期待しているし、なんとかしなくちゃいけないと思っているんだ。
 橋下さんがどうというよりは、大阪の人々の選択にちょっと感じ入りました。

 思い返せば、民主党が政権をとったときもみんなそう思っていたのよね。
 なのに、相変わらずなんとなくはっきりしない現状にもやもやしているのは私だけではありますまい。

 大阪の選挙の記事を読んでいたら、こんな記事を見つけました。

「おばけやしき政治」に、さようなら
http://blogos.com/article/25585/

(引用開始)

現状の病状の根底にあるものは、議員さんたちが自らの地位を失うことを恐れることによって生じる、選挙への「恐怖」と、この恐怖心から生じる政策を語らない「卑怯」にある。

(引用終わり)

 まさしくそのとおり、と記事を読んで思いました。
 なんで、リスクばかりをおそれて保身ばかりを願うのかしら・・・政治家のくせに。
 保身が一番なら政治家なんか志すなよ~

 私個人は保身の固まりですが(おいおい)、だからこそ政治家になんかなってないし、できるわけがない。
 自分が大事、家庭が大事、自分の組織が大事、な人は世の中に大勢います。いや、ほとんどはそうかもしれません。だからそれが悪いというつもりはありません。

 でも政治家はそれじゃダメでしょ。
 非難されることをおそれて何も言えないなんて・・・もうなんだか情けないったらありゃしない。

 所詮、この国はここまでか、なんて思っていたら、なんと大阪で山は動いてしまいました。
 維新の会だって、橋下さんだって、いっぱいリスクはあったはず。非難だってされたし、もちろんこの先だって彼らが抱く理想にはいっぱい困難があって・・・

 私は「十二国記」シリーズと呼ばれる小野不由美の小説が大好きです。
 理想に燃えて王を倒し、政権をとった集団が瓦解していく姿などが「華胥」という作品に描かれていて、「大阪維新の会」はそうじゃないといいなぁと思ったりは致しますが。
 でもリスクばかりを言ってたら始まらない。
 仮に国が一時傾いたとしても、そこからまた素晴らしい執政者が生まれる可能性だってあるのですから・・・。

 よほど脳天気な人でない限りリスクを考えない人なんていないでしょう。でも、それを越えて前に進める人を日本の国の人たちは求めているんだなぁと思います。人ごとのように言ってますが、無論、私もね。

 国政ももっとしゃんとして欲しい。
 いや、しゃんとしている人はいるのだと思うので、そういう人たちがちゃんと活躍できるように、足の引っ張り合いばかりしてないでがんばれと。政治家は保身やリスクへの懼れを乗り越えて、自分の信念を語れ。それが支持されるかされないかは、そのときこそ国民の判断が問われる。

 大阪のニュースは久々にいいニュースだと感じました。ファシズムだと、リスクを訴える記事もたくさんあるのですが・・・どこまでやってくれるか、もう少し私は見てみたいです。

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「妖怪人間べム」を見ております

 「家政婦のミタ」の記事を書きましたが、実はミタさんよりも前から今季はハマっているドラマ・・・それが「妖怪人間べム」。

 べたなドラマが好きなんですw

 べムはいいですよ。べムたちが初めて、自分たちの本当の姿を見ても怖がらずに受け入れてくれる人間と出会って、存在を受け入れてもらえて、「あなたたちは人間です」っていってもらえた前々回では泣けてしまいました・・・

 それにべムもベラもかっこいい。ベロはかわいい。

 私は原作を全く知りませんけれども、このドラマは本当によくできていると思います。べムのぼそぼそしたしゃべり・・・いかにもしゃいで臆病な感じ。ん~、もしかすると原作のべムとは違うのかもしれませんが、私はこのドラマのべムが好きです♪

 で。
 いつもいつも泣かされたり、人間の業のようなものを考えさせられたりするドラマなのですが、昨日は「恋」がテーマでした。三人の妖怪のうち、女性のベラが人間の男性に恋をする。

 ベラは杏さんという女優さんが演じているのですが、とても素敵な方です。美女♪ そんな美貌と反対に性格は男まさりでキップがよくかっこいいんですけどね。少なくともいかにも親切っぽい優しい話し方はしない。恋をした相手にもぶっきらぼうで。
「まったくあんたらはしょうがないねぇ」
 なんて感じのしゃべり方をします。
 いつもつっけんどんで、突き放したようなことばかりいうベラさんですが、本当はとても優しいベラさんです。

 恋をしたベラさん、かわいかったなぁ。
 いつもと同様、ほとんど笑顔もないし、あの感じでいきなり訪ねてこられたら
「え?? な、何?」
 と私が相手の男性だったらやはりちょっと怖く感じるような気もしますが(^^;
 ベラさんはドラマの中で、最初は分かってないんですけど、何人かの人間の女性に尋ねてまわるうちに、自分の感情が人間が「恋」と呼ぶものだということに気が付きます。

 何を見ても、その人のことを考えてしまう。
 でかけると会いに行きたくなるし、寒いときはその人が風邪をひいてないか心配になるし・・・
 (録画を消してしまったのでなんと言っていたかうろ覚えですが^^;)

 ベラさんは、最後にその人に会いにいき、そんな自分の思いを伝えた上で、そういう思いを感じさせてくれたことに「ありがとう」と言います。

 ・・・ふむふむ。そうか。何を見てもその人のことを考えちゃったり、うれしいとき、悲しいとき、その人に伝えたくて仕方なくなったり、外を一人で歩いていて会いたくてたまらなくなったり、ってやっぱりそれは「恋」なのか~♪

 だったら、私のもやっぱ恋だったんだなぁ。ベラさんを見ていて、自分自身の思いがそこに重なりました。

 恋はいいもんですな。
 恋をしていると、世界がその人、一色になる。その人のためならなんでもできるような気になる。

 そういう感情をちゃんと感じることができて、その人が大好きで、とっても幸せで。
 ベラさんと同じでやっぱりそういう恋をしたときに、相手に伝える言葉は「ありがとう」という言葉しかありません。

 でも、言われた方は何に礼を言われているのかさっぱり分からないんだよな~。だってその人は何もしてないものね。恋ってのはまったく一方的に盛り上がるものでして。恋をした方はもうその人がこの世界に存在してくれているだけでうれしいというのに。

 ベラさんは、自分の気持ちになんとか踏ん切りをつけることができたようです。
 せつない思いもしましたが、それは第三者の悪意によって引き起こされたことに彼女は気づいたかなぁ。

 でも・・・気づいたにせよ気づかないにせよ。
 恋って、本当に一方的なもの。
 どんなにこっちが幸せでも、それが大好きな相手も幸せにできるものとは限らないので・・・
 ベラさんの恋もあのへんが潮時ってことだったのかな。大丈夫、人間になったら、もっといい男と出会えるよ、ベラさん♪

 昨日のドラマの中ではこんな話もありました。
 
 べムはとてもとても臆病なので・・・人間を好きなんだけど、人間に対して心を開けない。
 傷つくことが怖いのかな。分かるよーべム。

 でも臆病だからこそ・・・優しくなれるのだそうだ。

 私がたぶんべムを好きなのは、私もべムに負けないくらい臆病で傷つくことが怖いせいでしょう。だからなかなか人に自分をさらけ出せなかったりします。人間だけどw
 でもその臆病さを、このドラマの中ではちょっと許してもらえた気がしました。

 べム達は、結局人間なんだよな。人間だからこそ、自分たちが普通の人間と違うことに苦しむ。
 
 どうなんだろう、原作を全く知らないので思うのですが、彼らは結局、人間になれたのだろうか? 
 それとも、今もこの世界のどこかにいて、まだ人間になる方法を探し続けているだろうか?
 べム達がべム達のままでも、生きていけるような、そんな場所がどこかにあればいいのにね・・・

 と、一応、人間として生まれ、人間として社会に受け入れられている私は自分の幸運に感謝しながら思うのでした。

 「妖怪人間べム」、面白いです。興味がありましたら、皆さんもぜひ♪

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2011.11.24

囲碁・10年目になりました

夏に紅友杯に出た話をこのブログに書きましたが11月20日には友人に誘われてNHK学園の囲碁大会にも出てみました。2級で出場して3勝1敗だったので1級の棋力認定状をもらいました。

今年は囲碁を初めて10年目に突入しまして、ようやく1級。
目指す初段まではあと1ランク。でもその段への壁がなかなか突破できないのよね。

ちなみに11月は恒例の日中友好囲碁大会でしたが、1級で出て1勝3敗がここ数年続いています。

10年・・・いろんなことがありました。
出会いがあり、別れがあり、喜んだ日もあれば、泣いた日もあり。多分ずっとこの先も囲碁は続けていきます。

負けて落ち込む日もあるけど、私は囲碁が好きみたいです。

あと一息。胸を張って初段と言えるようになるまでがんばるぞ。

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2011.11.19

家政婦のミタ

以前、「女王の教室」というドラマのファンでしたので、同じ脚本家の作品で、視聴率急上昇という「家政婦のミタ」というドラマを一気に5話、有料の動画サイトで見てみました。

「有料」というところがポイントです。5話で1575円、映画1本分の費用ですが、それを払ってもどうしても見たいと思える作品です。

あちこちで評判になっているので、興味のある方はネットで検索していただければよいのですが・・・いやぁ、すごい。
「女王の教室」の悪魔のような女教師もすごかったですが、「家政婦のミタ」の家政婦さんもすごいですよ。
彼女、自分で「心がない」と言っていましたが、まさにロボットのような家政婦さんです。
というか、見ている内に、本当にこの人はロボットなんじゃないかと思えてきます。

そのロボットな感じが本当に独特です。
命令したことは何でもやってのける「道具」。
子供にとってはまさに「おもちゃ」。ドラえもんといってもよいかも。
自分にはできないことを代わりに何でもやってくれます。

なんでもやってくれますが、彼女は人ではなく道具なので、
「なぜそんなことをしたのですか」
と尋ねられれば
「○○さんにやれと言われたからです」
と答えます。

人を殺しかけても、誘拐しても、殴っても、近所の家をめちゃくちゃにし、会社で社員の不倫の事実をビラにしてばらまくのも・・・すべて「命令されてやりました」となる。その結果の責任は、命令した人に返ってくるのです。子供が命令してもそれは同じ。

いや、その・・・普通、人ならば、命令されても人を殺したりしないですよね。(当たり前だ)
そして殺せば、命令した人間もですがやった本人にも責任がある。
でも、そのドラマの中ではミタさんを責める人は誰もいません。それを見ているこちらも不思議に思わなくなってくる。
ロボットに何か言ってもどうしようもない。そう思ってしまう。

そういう価値観がおかしくなってくる感じがこのドラマにはあるのです。

でもよーく考えてみれば。
ミタさんはやっぱりロボットではないのですよ。

命令すれば人を殺しかねないミタさんですが、珍しく5話で、
「俺の気持ちなんかおまえにはわかんないだろ」
と言われ
「分かります」
と答えました。

ミタさんが何かを人に言われたときに言う台詞には
「承知しました」
「それはあなたが決めることです」
「それはできかねます」
などがあるのですが、5話も見ているとだいたい
「あ、これからミタさんはこう言うな」
というのが分かってきます。
それだけに
「分かります」
は意外でしたね。パターン破り(笑)。

ミタさんには今のミタさんになった事情がある。悪魔の女教師がそうなった理由があるように。
おそらくだんだんそれが明らかになっていくのがドラマなんでしょうが・・・

できればあまりネタバレして欲しくないな。
ミタさんには今のミタさんでいて欲しい。

人はいつも「できないこと」を周りのせいにします。
俺は本当はこうしたいのに周りのせいでできない。
それを理由に周り(親や学校や世間)を責めたりします。

ミタさんの存在はその言い訳をできなくする。

(できますよ・・・全てあなたの命令どおりに。
 でも、本当にそうしていいのですか?
 それで本当に問題の解決になるのですか?)

ミタさんはそんなことを口で言うのではなく、実際に行動して、その結果を本人に突きつけます。
見ていて大変気持ちがいいのです。

今、ドラマで、ミタさんを雇っている家は、お母さんがいず、父と子供4人の家庭。
その家のお父さんがなかなかに情けない。
でも、いますねぇ、このお父さんに感情移入しちゃう人って多いですよ、きっと。

4人も子供がいるくせに、自分の子供を愛せない。
いつも「こんなはずじゃなかった」と思っている。
できちゃった結婚さえしなければ・・・子供や家庭がなければ・・・もっと俺の人生は・・・みたいな。

でも、彼は彼なりに努力をしていいお父さんをしてきた。私はこのお父さんを責める気になれません。そんなことを思うなら結婚するなよ、とも思わない。
だってこんなに立派な4人の子供達。彼がそうしなければ生まれてこなかったんだから。

人は完璧じゃない。弱いところもへたれなところもある。でもそういう弱い部分をもちながらも、人として必死にがんばってる。
そういう人間を、私は愛おしいと思います。
なんて、まあ、それで職場の若い女の子と不倫されたら、やっぱむかつくでしょうけどね(爆)。

私はミタさんが好きだなぁ。
そしてミタさんの周りの子供達も、お父さんも。
ミタさんもいっしょに、6人で、ずーっといろいろケンカしたりいろいろしながら暮らしていって欲しいな。

そして私のところにもできれば月に一度くらいミタさんに来て欲しいです♪
ミタさんはニコリともしないけど、掃除が一通り済んだら、座ってもらっていっしょにお茶したい。
いろいろ相談して「それはあなたが決めることです」と言われれば、
「そっか~。やっぱりそうよねぇ」
って言ってまた次の日から、ミタさんがいなくても一人で頑張るのですよ(笑)。

ミタさん、大好きです♪

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