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2012.02.26

本当の人生

 先日、当ブログに「まちぼうけ」という記事を書きました。

 一攫千金を狙うよりも、地道にこつこつ生きる方が、最終的には多くを得ることができる・・・
 一番シンプルなのは「まちぼうけ」よりもイソップの「うさぎとかめ」の逸話でしょうか。

 先人がそういうのなら、おそらくそれが正しいのでしょう。正しいのでしょうが・・・人生の折り返し点を過ぎても、なんとなく、実は
「ホントにそうかなぁ?」
と思う瞬間があったりします。てか、逆に折り返し点を過ぎたから、そう思うでしょうか。

 男性も、働き盛りになって、いきなり転職したりする方がたまにいらっしゃいます。
「俺の人生、本当にこれでよかったのだろうか?」
 そう思うからなんでしょう。

 「うさぎとかめ」の逸話が正しいとしても・・・つらつら考えるに、若いうちはこつこつと歩いてきて、その道の中途で、
「俺の本当の人生は、こうじゃない。本当はもっとやりたいことがあったんだ」
 とそこで思い切って軌道修正をすること自体は、悪いことではない、と今の私は思います。

 今は人生って長いですからね。
 いくつになっても再チャレンジはできるし、いくつになっても新しいことを始めることはできる。

 もし、人生の半ばにして、本当の自分の生き方に気づいて方向転換をし、何かを新しく始めるとすれば、それまでの期間は長い助走期間としての位置づけとなると思います。
 それまでにお金を貯め、人脈を築き、勉強や下調べをしっかりとしておく。
 しっかりと力をつけた上で、そこから大きく飛躍する。

 ・・・いいなぁ。そういう生き方ができれば、10代、20代、30代なんて、下積みで十分ですよね。

 うむ、なんで、そういうことを教えてくれる人が今までいなかったのだろう?
 まるで、20代になって就職すればゴールみたいな・・・そういう価値観ってどこから出てくるんだろう?

 もしかすると、次世代を育む必要性からすれば、早いところ結婚して、早いところ家庭を作り、そして家庭ができたらそれを守らねば次世代を安心して育てられないからなのかもしれません。

 しかし。
 すでに、「産めよ増やせよ」の時代ではない。
 人が平均で80年生きる時代なら、次世代を育んだら、それで終わり、じゃないのが人生です。

 としたら、やっぱり40代からの「本当の人生」ってもありじゃないかしらん。

 30代まではこつこつやってきたとしても、40代からはその財産を元手に、勝負をかけてもいいんじゃないかしら。

 なんか最近やけにそういう気持ちになるんですよ。
 もしかしてもう人生残り少ないのかなぁ。(おいおいおい)

・・・
・・・
なんて思いつつ、そんなタイミングに、とても教訓になる、ぶっちゃけ胸にグサッとくる小説を読んでしまいました。

本のタイトルは「わたしはここにいる、と呟く」(新津きよみ著)

Amazonの本の紹介によると「さがす」をテーマに綴られた7つの物語でできた書籍なのですが、グサッときたのはこの中の一編、「あなたの居場所」。以下、あらすじをご紹介しましょう。

登場するのは、中学から同級生の二人の女性。
「将来の夢」や「なりたいもの」がなかなか見つからない少女たちは、対称的な人生を歩みます。

片や、夢中になれるものやなりたいものが見つからないまま、高校、短大、銀行勤め、結婚、退職、子育てという人生を歩んできた女性。

片や、小さいころからピアノ、バレエ、水泳、勉強、様々な分野で秀で、あふれる才能に恵まれた女性。外交官を目指したいという夢を持って、海外留学をし、外資系の企業に勤め、華やかな人生を歩いています。

前者の女性は、同級生の後者の女性の姿を見て、自分の今の状況に焦り、通信教育で編み物、パッチワーク、ペン習字、といろいろやってみますが、何をやっても長続きしない。自分のなりたいもの、やりたいことってなんだったのかと、悩みます。

しかし、実は後者の女性も、華やかに見えても、決して幸せだったわけでなく・・・
彼女もまた自分のなりたいもの、やりたいことを見つけられず迷う女性の一人でした。
アメリカ人男性と恋に落ち、後にその男性に捨てられ、会社の仕事には満足できず、夢のある仕事につきたいと転職を繰り返し、美術の専門学校や、フラワーアレンジメント、アロマテラピーなどいくつかの学校に入りなおしては資格をとりますが、仕事に結びつくことはなく。

二人の女性がどうなったのかは、ネタバレになりますのでここには書きませんが、この短い小説にはいろいろ考えさせられました。

私自身の今までの人生は、結婚以外は、前者の女性とそっくりです。

私も「なりたいもの」「やりたいこと」って全然見つからなかったんだよな~
文章を書くことは好きなんですが、これを仕事にしたいとか、これで何かしたいと思ったことはありません。

なんというか、文章を書くこと、読むことは好きすぎて、仕事にしたくないって思っちゃった。ちょっとばかり、そういう仕事を体験したことはあるのですが、仕事で文章を書くのはきついです。思ってもいないことを書かないといけませんからねぇ・・・自分が思ってもいないことを文章にして書き、人に読ませるのはめちゃめちゃ苦痛です。でも「仕事」にしたら、そんな甘っちょろいことを言うのは許されないのは重々分っていました。

それ以外に好きなこと、やりたいことも・・・高校、大学を通して、ずっと考えていましたが、結局、これっていうものは見つかりませんでした。

その後、特に才能もなかったので、人生「コツコツコース」の方に乗り、今に至る、というのが今の私です。一応、それなりに幸せ^^

で・・・つまりは再チャレンジ、とか、夢を叶える、とかそういうことを考えるとね。
そうしたほうがいいのか、それとも今の路線をそのまま進んだ方がいいのか、いろいろと迷うわけです。

まあ、ぼんやりと未来予測をするに、今の時代「安定」なんてものは絶対はないわけで、
「今の路線を進む」
としたって、いつの間にか、その先が崖っぷち、なんてこともあり得ます。
その意味ではいつどうなってもいいように、いろいろと準備だけはして置かなくてはいけないんですけど、それはそれとして、私の「やりたいこと」「なりたいもの」って何だったか、「叶えたい夢」ってなかったのか、今のうちにちゃんと考えておかなくちゃな、なんて思ったりします。

ま、ずーっと考えていてそれでも見つからないのだから、今日、明日、見つかるもんでもなさそうですけども。

でもいつか、ここから飛び立つために、足腰弱らないように、準備だけはしとかなきゃ。

皆様はいかがですか^^

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Comments

こんばんわ。

『わたしはここにいる、と呟く。』読みましたよ~。
TB送らせてもらいました。

なかなか面白かったです(*^_^*)

Posted by: とと | 2012.04.10 at 00:40

おお~♪
ととさんとこにコメントしよっと。

Posted by: BUBI | 2012.04.10 at 23:11

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