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March 2012

2012.03.24

荒野より・・・「走(そう)」

4)「走(そう)」

 アルバム「荒野より」のラストに入っている曲です。正月のスペシャル時代劇「忠臣蔵」のテーマ曲に使われていたんですけど、ちょっと忠臣蔵には合わなかった(汗) ドラマと切り離して聞いた方がよい感じです。

(以下「♪」は歌詞からの引用です)

♪応援はとうに終わっている
♪表彰はとうに終わっている
♪ちぎれ去ったテープも ゆき交った杯も伝説に変わっている

♪僕は迷っているのだろうか
♪僕は走っているのだろうか
♪約束の船は風の中 はるかな吹雪の中
♪どこまでもどこまでも荒野は続いている

♪たどり着けたら誰がいるだろう
♪力尽きたら誰が知るだろう
♪報われたなら その時泣こう
♪それまでは笑ってゆこう


・・・うわぁ~

 アルバム「荒野より」から何曲かご紹介してきましたが、自分で書いていても、最後がこれか、と思いました^^;

 最初に「バクです」について書いた記事に、夢を追い続けることは苦しいけど、それでも夢を見てしまうから、この世界から生きる苦しみは消えない、というようなことを書きましたが、どうやらそれは、荒野をたった一人で走り続け、報われるまでは涙も我慢して、いつか力尽きて倒れるまで続くようです。

 みゆきさんらしい結論というか、なんというか。
 
 無駄かもしれない、何の意味もない、そして走り続けてもそこにゴールがないかもしれない・・・人生ってそんなものかもしれない、と、もしかしたら、けっこう多くの人が人生の折り返しを過ぎると思い始めるわけですよ。

 そんなときにみゆきさんの「走(そう)」みたいな歌を聴く。
 
 ・・・うん。これはなんとなくの私の予感ですが、これで終わりではなくて、みゆきさんは、これからまだ、この「先」まで私たちを連れてってくれるんじゃないかという気がします。

 以前の「転生」というアルバムの「命のリレー」という歌では、

♪この一生だけではたどり着けないとしても
♪命のバトンつかんで願いを引き継いでいけ

 と歌われております。行きつくのはもしかしたらそこかな。アルバム「転生」の最後の曲は「無限・軌道」という歌。

♪誇らしくもなく珍しくもなく普通の暮らしの1日のように
♪ある朝、ある夜、君は乗るだろう
♪懐かしいあの人々と永遠をゆく鉄道の客となって

力尽きた先は無限へと続く。そう信じて恐れずに前に進みたいです。

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荒野より・・・「ギヴ・アンド・テイク」

その3)「ギヴ・アンド・テイク」

 中島みゆきさんの最新アルバム「荒野より」の8番目に入っている曲です。

(以下「♪」は歌詞からの引用です)

♪Give & Take 与えられることは
♪Give & Take 心苦しくて
♪困ってはいない 望んでもいない
♪そんなふうに言うのは返せない借りだと恐れてしまうから

 ♪Give & Take それは違うよ
 ♪Give & Take 僕は君からもらえる
 ♪君が受け取って呉れる ほら僕は貰えている

 みゆきさんの歌では、このテーマでは別のアルバムで「 I Love You,答えてくれ」というのがありまして、それで言い尽くされている気もしますが、ふと忘れたころにまたこういう曲が新曲として出てくるのは・・・

(みゆきさんも、忘れられない片思いの経験があるのかな~~)

 と私などは思ったりします。みゆきさん「も」と言う以上は、私もまた然り。「困ってはいない、望んでもいない」と言われてなんとも情けない気持ちになったっけなぁ。いやはや。今、思い返してもなんとも言えない気分になります。

 しかし、今までの経験で、私は「思う方」一辺倒であまり思われて困った経験はないのですが、人間はもっと愛するだけじゃなくて、愛されることもうまくならなければいけないよなぁと思うようになりました。

 相手の思いを受け取ること。
 それに相手の求めるようにではなくても、誠実に応えること。ホントはそれで充分。

 「返せない借り」だと思うのではなく、ね。

 そう思うようになれたのもまた、私自身が愛されることが苦手で、私が大好きな人もまた愛されることが非常に苦手なタイプだからです。似たもの同士だから好きになっちゃったってのもきっとあるのですが、それにしたって、もうちょっとうまく、互いが幸福になれるような片思いの終着点ってのもあるだろうと。

 私がその恋で「貰えた」ものは非常に大きく、借りはどちらかというと私の方にあるんだろうと、今でも私は思っていますが、そのことをどう伝えたら分ってもらえるのか。
 これについては、今も実は思い悩む日々です。

 みゆきさんがしばしばこのテーマで新曲を出してくるのは、みゆきさんも「分ってほしい」誰かがいるのかなぁ?

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荒野より・・・「BA-NA-NA」

その2) BA-NA-NA

 「BA-NA-NA」は、中島みゆきさんの最新アルバム「荒野より」の3番目に入っている曲です。
 「バク」の次が「バナナ」だなんて、どんなアルバムだよ、と、実はアルバムを買って最初に見た時には思いました(笑) 
 いえ、このアルバムの前に出たのが「真夜中の動物園」というアルバムで動物特集だったので、このアルバムも、そういうコンセプトなのかと・・・多分、違いますが。

(以下「♪」は歌詞からの引用です)

♪私には何が有る 他と比べずに何が有る
♪私には何が無い 他と比べずに何が無い
♪アジアの国に生まれ来て
♪アジアの水を飲みながら
♪アジアの土を這い 風を吸い
♪強い国の民を真似ては及ばず

 この「荒野より」というアルバムの中で、実はこの「BA-NA-NA」が、私は一番好きです。
 
 「強い国」というのが何を指すのか? どういう状況を想定して歌われる歌なのか?
 ついつい考えてしまう歌詞なんですが、みゆきさんは、いつも自分の曲に解説はほとんどしません。
 正解はない。あとはその曲を聴いた一人一人が、それぞれのイメージをしてよい、ということなのでしょう。

 今までのみゆきさんの作品の中でも、「アジア」を意識させる歌がいくつかあるのですが、そういう歌を聴くといつも、自分が「日本」というアジアの中の国の人間であることを強く思います。

 今日はこの曲を聴いていて、みゆきさんの歌、もっと海外の人にも聴いてほしいなぁとちょっと思いました。

 みゆきさんのアルバムの歌詞カードには、いつも英訳された歌詞がついています。この歌に込められたメッセージには日本にいる私たち以外の国の人、無論、アジア以外の人にとっても共感を呼ぶんじゃないかと。

最近は由紀さおりさんが海外で大ブレークするなど、日本で生まれた作品が欧米で認められることも多くなりました。みゆきさんももっと海外で売れないかなぁ。

 ちなみに上に引用した歌詞の内、最初の二行の英訳はこうなります。

♪What do I have? Without comparting to others,what do I have?
♪What do I lack? Without compating to others,what do I lack?

 このアルバムの7曲目には「ばりほれとんぜ」というタイトルの歌があります。
 「ばり」=すごく 「ほれとんぜ」=惚れちまったよ~!
 という意味のタイトルですが、これを英訳すると

「Really Crazy About You」

 となります。クレイジーね・・・いや、確かに! なんか笑っちゃいました。「ばりほれとんぜ」もなかなか楽しい曲ですよ。「ばり・惚れる」と人間、どうなってしまうのか、とても共感できる曲です。恋人の前で歌いたいわ。ひかれるかな(笑)

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荒野より・・・「バクです」

 本日、土曜日は、中島みゆきさんの曲だけを演奏する「ぷれなみ」(Let's play 中島みゆき、の略です)の仲間で集まって、バンド練習をする予定だったのですが、朝起きたらおなかがとんでもない事態になっておりました。

 トイレに入って、用を済ませて、トイレを出た瞬間に、また戻る、というのをしばらく繰り返して様子を見ていましたが、トイレから5m以上離れることがどうもできそうになく、仕方なく練習はお休みしました。

 う~、なんてことだ。

 結局、家に閉じこもっているのですが、気持ちはみゆきさんモードなので、先ほどより中島みゆきさんの最新アルバム「荒野より」を聞いています。

 なんだかいつもよりも今の気分にぴったりくる感じ。
 なんていうか・・・荒れ果てて、何もないところに一人という「荒野より」の気分です。

 「荒野より」というアルバムはキムタク主演のドラマ「南極大陸」の主題歌の「荒野より」が入っていて、この曲ももちろん悪くないのですが、他の曲も今日はなんだか胸にしみいる感じです。
 たとえばどんな曲かというと。

(以下「♪」は歌詞からの引用です)

その1)バクです

♪バクです 今の今からバクになる
♪バクです バクになることにしたんです

 アルバムの二曲目に入っている「バクです」っていう笑っちゃうようなタイトルの歌ですが、じっくり聞くととてもとても切なくなる歌です。

 バクは夢を食べると言われる動物で、なぜ、そんなバクになりたいかというと

♪あんたのつらい夢を喰っちまいます
♪あんたの泣いた夢をを喰っちまいます

♪バクはまったく悪もの喰いでなんでもかんでも喰うんです

♪バクの上に夢よ降り積め あんたの捨てたい夢を降れ

♪バクは一人で喰い続けてる
♪笑ってるあんたの夢を見るまで

 ・・・夢・・・
 時として夢は破れる時がある。
 いろんな事情から夢をあきらめなくちゃいけない時もある。

 歯を食いしばって届かない夢を追い続ければ、最後に叶えば美談だけど、全部の夢がかなうほど世の中は甘くないから、そんなとき多くの人にとって「夢」は苦しみや悲しみをもたらすものだったりします・・・

 叶うと信じてあきらめず追い続けるのも苦しいし、
 かといって酒でも飲んで全て忘れてしまおうとすることも苦しい。

 おそらく「バクになる」と言ってるこの曲の歌い手は、そんな苦しみに打ちのめされる人を目の前にして、「バクに なる」ことを決めるわけですな。

・・・こんなに苦しむくらいなら最初から夢なんか見なきゃいい。

 なんて私はたまに思うのですが、それでも夢を見るのが人間だから、この世界から生きる苦しみは消えません。

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2012.03.17

Toshi Yoroizukaのデザートと後楽園の梅

 そういえば、先日、パティシエで、川島なお美さんのご主人でもある鎧塚さん、左目失明、という報道がありました。デザートのお店、Toshi Yoroizukaのファンである私としても、お見舞い申し上げます。
 手術等で回復の治療に務めておられるそうです。早くよくなるとよいな・・・

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 今日は関東は雨でしたが、都内の庭園に梅を見に行ってきました。小石川後楽園の梅の写真はこちら。

ちょっと雨にけむった感じに撮れてますが、雰囲気は伝わるでしょうか。


で、この写真を携帯で撮った際に、ふと過去の履歴を見てみると、前回、Toshi Yoroizukaに友人と行ったときの写真があったのですが、それをアップしていないのを思い出しました。

だいぶさかのぼりますが、前回Toshi Yoroizukaに伺ったのは2011年の10月16日。友達二人を連れて、またおいしいデザートに舌鼓を打ってまいりました。

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写真はこちらです。
友達といっしょにいくと、自分で食べたメニュー以外も目で味わえるのでうれしいのです♪
最初のデザートはこれ、ほおづきのデザート。見た目にもユニークな一皿。

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二番目のはこれイチジクのアイスののったミルフィーユ。季節の果物のデザートはToshi Yoroizukaの楽しみです。定番の果物でも、他で食べるフルーツの味と全然違って、感動するほどおいしいのです~。


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そして最後の写真はスフレ。最初にこのデザートのお店に友達に連れて行ってもらったときから、アツアツのスフレは定番のメニューなのですが、他の素敵なデザートに惹かれてしまって、スフレは食べずじまい。今回はついに、食べてみることができました。

ん~おいしい♪


なんて、これが昨年の10月ですから、来月で半年。年に二回くらいミッドタウンを訪れて、ちょっとぜいたくにToshi Yoroizukaでデザートを堪能するのが最近の楽しみですので、またそのうち、行きたいな~

毎度、書いていますが、デザート好きなご覧の皆様、次は貴方とご一緒しましょう^^

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2012.03.10

「ゆうべ、もう恋なんかしないと誓った」

「ゆうべ、もう恋なんかしないと誓った」

という唯川恵の超短編小説集を読んでいます。

今夜は、その中の「結婚の条件」というお話をちょっとご紹介いたします。


以下はその小説のあらすじ。

主人公、佳子(けいこ)の友人たちが何人かもう結婚したけれど、会えばみんな夫への愚痴ばかり。

中にはもう離婚してしまった人もいるし、大恋愛で画家志望の男性と結婚したけど、その男性は画家には結局なれず、働かず、飲んだくれて妻を殴るろくでなしになってしまって苦労している人も。

別な人は玉の輿と言われる好条件の人と結婚したけど、見てくれが極端に悪い人だったので、披露宴の席で友人たちはみんな
「どんなにお金があっても私はあの人とだけは結婚しない」
と言い合ったとか。

また、ある人はルックスもまあまあで、条件もぴったりの人と結婚したけど、のちに、その人がマザコンだったことが発覚したとか。

というわけで、独身が一番かもね・・・

なんて結論になりかけたとたんに、この小説は以下のように締めくくられます。

(引用開始)

こうして三十の半ばを過ぎて、経済的には自立していてもやりがいのある仕事を持つわけではなく、少しずつ女としての容姿にコンプレックスを感じ始め、自分以外の誰かのために何かをしてあげるということを知らないまま、ひとりの食事に慣れて、面白いことがあっても隣で笑ってくれる人もなく、我を忘れてケンカするという感情を味わうこともなく、気が付くと独り言が多くなっていく今の生活の方が本当に幸福と言えるだろうか。

(引用終わり)

・・・グサグサグサッ!!

ありゃりゃ、こんなにはっきり言わなくても~^^;

あまりにも、自分の姿そのままでびっくりして、びっくりした後は苦笑い。もう~、唯川さんたらや~ね(笑)


まぁ・・・本ブログでは私が何歳だかご存知の方はたくさんいらっしゃいますね。
はっきりいって、30半ばですらもうないので、今の私は、この問に対する答えをすでに持っています。

これは私だけでなく誰にでも言えることなんですが、つまり「本当の幸福」なんて、探そうとすれば逃げていくってこと。

結婚してたってしてなくたって、同じ。
たとえばすっごい美女だろうがすっごい才能があろうが同じ。

「本当の幸せ」じゃないと思えばそうだし、
逆に、何も持ってなくたって、「幸せ」にはなれる。
何かを持っていることが幸せだと思うから、持っていても幸せじゃない人を見ると迷うのです。

たとえば私。

私は、家族も才能も見栄えのよいルックスもないけど、持ってるものもいくつかはあって、それで十分幸せだもの。

・・・って思える自分はやっぱり幸せだなぁとつくづく思いました。

ですよね? みなさん?(^_^)

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