荒野より・・・「バクです」
本日、土曜日は、中島みゆきさんの曲だけを演奏する「ぷれなみ」(Let's play 中島みゆき、の略です)の仲間で集まって、バンド練習をする予定だったのですが、朝起きたらおなかがとんでもない事態になっておりました。
トイレに入って、用を済ませて、トイレを出た瞬間に、また戻る、というのをしばらく繰り返して様子を見ていましたが、トイレから5m以上離れることがどうもできそうになく、仕方なく練習はお休みしました。
う~、なんてことだ。
結局、家に閉じこもっているのですが、気持ちはみゆきさんモードなので、先ほどより中島みゆきさんの最新アルバム「荒野より」を聞いています。
なんだかいつもよりも今の気分にぴったりくる感じ。
なんていうか・・・荒れ果てて、何もないところに一人という「荒野より」の気分です。
「荒野より」というアルバムはキムタク主演のドラマ「南極大陸」の主題歌の「荒野より」が入っていて、この曲ももちろん悪くないのですが、他の曲も今日はなんだか胸にしみいる感じです。
たとえばどんな曲かというと。
(以下「♪」は歌詞からの引用です)
その1)バクです
♪バクです 今の今からバクになる
♪バクです バクになることにしたんです
アルバムの二曲目に入っている「バクです」っていう笑っちゃうようなタイトルの歌ですが、じっくり聞くととてもとても切なくなる歌です。
バクは夢を食べると言われる動物で、なぜ、そんなバクになりたいかというと
♪あんたのつらい夢を喰っちまいます
♪あんたの泣いた夢をを喰っちまいます
♪バクはまったく悪もの喰いでなんでもかんでも喰うんです
♪バクの上に夢よ降り積め あんたの捨てたい夢を降れ
♪バクは一人で喰い続けてる
♪笑ってるあんたの夢を見るまで
・・・夢・・・
時として夢は破れる時がある。
いろんな事情から夢をあきらめなくちゃいけない時もある。
歯を食いしばって届かない夢を追い続ければ、最後に叶えば美談だけど、全部の夢がかなうほど世の中は甘くないから、そんなとき多くの人にとって「夢」は苦しみや悲しみをもたらすものだったりします・・・
叶うと信じてあきらめず追い続けるのも苦しいし、
かといって酒でも飲んで全て忘れてしまおうとすることも苦しい。
おそらく「バクになる」と言ってるこの曲の歌い手は、そんな苦しみに打ちのめされる人を目の前にして、「バクに なる」ことを決めるわけですな。
・・・こんなに苦しむくらいなら最初から夢なんか見なきゃいい。
なんて私はたまに思うのですが、それでも夢を見るのが人間だから、この世界から生きる苦しみは消えません。
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