荒野より・・・「走(そう)」
4)「走(そう)」
アルバム「荒野より」のラストに入っている曲です。正月のスペシャル時代劇「忠臣蔵」のテーマ曲に使われていたんですけど、ちょっと忠臣蔵には合わなかった(汗) ドラマと切り離して聞いた方がよい感じです。
(以下「♪」は歌詞からの引用です)
♪応援はとうに終わっている
♪表彰はとうに終わっている
♪ちぎれ去ったテープも ゆき交った杯も伝説に変わっている
♪僕は迷っているのだろうか
♪僕は走っているのだろうか
♪約束の船は風の中 はるかな吹雪の中
♪どこまでもどこまでも荒野は続いている
♪たどり着けたら誰がいるだろう
♪力尽きたら誰が知るだろう
♪報われたなら その時泣こう
♪それまでは笑ってゆこう
・・・うわぁ~
アルバム「荒野より」から何曲かご紹介してきましたが、自分で書いていても、最後がこれか、と思いました^^;
最初に「バクです」について書いた記事に、夢を追い続けることは苦しいけど、それでも夢を見てしまうから、この世界から生きる苦しみは消えない、というようなことを書きましたが、どうやらそれは、荒野をたった一人で走り続け、報われるまでは涙も我慢して、いつか力尽きて倒れるまで続くようです。
みゆきさんらしい結論というか、なんというか。
無駄かもしれない、何の意味もない、そして走り続けてもそこにゴールがないかもしれない・・・人生ってそんなものかもしれない、と、もしかしたら、けっこう多くの人が人生の折り返しを過ぎると思い始めるわけですよ。
そんなときにみゆきさんの「走(そう)」みたいな歌を聴く。
・・・うん。これはなんとなくの私の予感ですが、これで終わりではなくて、みゆきさんは、これからまだ、この「先」まで私たちを連れてってくれるんじゃないかという気がします。
以前の「転生」というアルバムの「命のリレー」という歌では、
♪この一生だけではたどり着けないとしても
♪命のバトンつかんで願いを引き継いでいけ
と歌われております。行きつくのはもしかしたらそこかな。アルバム「転生」の最後の曲は「無限・軌道」という歌。
♪誇らしくもなく珍しくもなく普通の暮らしの1日のように
♪ある朝、ある夜、君は乗るだろう
♪懐かしいあの人々と永遠をゆく鉄道の客となって
力尽きた先は無限へと続く。そう信じて恐れずに前に進みたいです。
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