女性30歳定年制?
読売新聞の「発言小町」というサイトをたまに見るのですが、最近「女性は24歳までに結婚するべき」とか「女性の定年は30歳にして、その分、男性の給料をあげればいいのに」とかっていう意見が上がっています。
うみゅ。
まあ、少子化対策ってことなのかもしれませんが・・・
実際問題、今や男性だって自分の収入は自分で使いたい時代。
男が「女・子供を養う」 なんて価値観はもう古いってことなんだと思うのですよね。
仮に上記が実現したとして、失業した女性を男性は嫁にもらってくれるんでしょうか。
こういう意見に、女性が社会進出しているから、その分男性の働き口が減り、男は迷惑してるんだヨ、というすごい意見が出たりもして、一見、そんな気もするんですが。
なぜ女性も、家庭の主婦として、以外に社会に出て働きだしたのかというと、やはり社会全体として、女性が働かずに家にいるのは「もったいない」という思想が基本にあるのではないかと思うのですわ。
男性も働く。女性も働く。そうすると単純に「労働力人口」が二倍になる。
女性の社会進出を奨励し、女性にもどんどん働いてもらって、社会全体として二馬力になり、もっともっと活力ある社会にしていくんだよ、という話。
女性も働けば女性の消費も増える。
女性が女性同士で旅行にいったり、おしゃれなカフェで食事したり、ちょっと上質なお洋服を買ってみたり、バックを買ってみたりすれば、その分、経済の発展につながる、というわけです。
つまり、女性が働いていなかったときと女性も働くようになった今では、経済は発展しているわけですわ。
・・・
・・・ただちょっとここで考えてみました。
これを読んでいる人には「そんなの当たり前だよ」と感じる人もいるかもしれませんが、要するに、日本って
「どれだけもうかるか」
ということが基本で社会全体が動いている。
たとえば一昔前に、男性は働いている、女性は働いていない、という時代があって、これからは女性も働いてもらえれば、そこに市場が発生し、そこをターゲットとすれば新しい儲け口が見つかった、と。
高齢者が定年になって働いていないのなら、定年を延長し、高齢者にも働いてもらい、給料を得て、消費してもらえばそこにもまた新しい市場ができる。だからこれからはそこをターゲットにしろとか。
・・・うーむ。
考えてみたら、これってきりがないんじゃないの?と思ってしまうのです。
国内需要を増やせ、増やせったってねぇ。女性も働き、男性も働き、高齢者も働き、子供にはひたすら教育費をかける。
私は女性も働いて、男性も働いて、高齢者も働いて・・・そういうのが悪いと思ってるわけじゃないんです。
悪いどころか、多いにけっこう。
みんなが働いて、みんなが仕事があって、みんなが幸せになれればオールオッケーなんです。なんですが。
ひたすら、需要のないところに需要を生み出す。
あなたの生活、こうすればもっと便利になりますよ、こうすればもっといいですよ、だからこれ買いませんか、消費しませんか。
そうやってひたすら走り続けることを人類の「進化」と呼べるんだろうか。
・・・なんかねぇ。いや、それが我々の生きる「資本主義社会」ってことなんだろうとは思うのですが、どーも。
何のためにどこへ向かっているのか、ちゃんと分っている人はいるのかしらん。
果ては宇宙開発だって、何かの研究だって「金にならない」からって切り捨てられる。
私たちってこうして消費し続けて一生を終るのかしら。
と、雨の土曜日につらつら考えてしまった、というお話です。
ちなみに最初の、女性が24歳までに結婚すべきとか、30歳で定年にすべきとかって話は、絶対やめてほしいと思います。
てか、そういう意見をする人って、24歳女なら誰でもいいから、男は結婚したいもんだ、と考えているんでしょうか。そんなことないと思うんだよなぁ。
結婚しないで30才で定年になったら、その先、女性はどう生きればいいのでしょ。
私は今のところまだ独身ですが、たとえば30歳で定年になって仕事を失くしてたら、路上生活者になるしかなかったです。
つまり「仕事がない」から「結婚」、「仕事がある」から「結婚しない」ってそんな単純な話ですか、結婚って???ってこと。
結婚は、大好きな人と巡り合い、結婚したいと思う人はすればいいし、そうじゃない人はしなくていい。それだけの話で、どっちを選んでも生きていける社会であることが大事だと私は思います。
少子化対策のためとはいえ、女性には仕事を与えない、なんてありえません。
ま、結論は誰が考えてもそうなるのですが、いろいろ考えてしまいました。
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