poem(101)
「11月」
11月が近づくと
人恋しくなるのはなぜだろう
だから12月には
友達と会う予定をいれまくり
超多忙になったりする
きみに恋をしたのも11月だった
クリスマスのイルミネーションが輝き始めた
少し肌寒い町中を歩いて
面白半分に恋人同士のスポットで
恋愛成就の鐘を鳴らしてみたりもしたっけ
なんて無邪気だったんだろうね
そして
なんて幸せだったんだろう
長距離バスで家に帰るきみと
ここで別れたらもう二度と
会えない気がして泣いてしまった
もし時間を戻して
あのシーンをやり直しても
やっぱり私はあそこで泣いてしまうのだろうし
きみとの出会い自体を
なかったことにしてしまいたいとも思わない
そしてもっと違う形で
きみを幸せにするために
私が何かできるかというと
今もまったくいいアイデアは浮かばない
枯れ葉舞う11月
もう一度あの時に戻っても
また同じことを繰り返すだけなのだろう
それでも
あの時の誓いは変わらない
今もきみをアイシテル
(さすがに漢字で書くのは恥ずかしくなってきた)
私がちゃんと覚えているから
きみはあの11月を忘れてしまっていい
いつかまたどこかのテラス席で
一緒にチーズとワインでも
そのときに話してあげる
あの頃きみにどれだけ恋をしていたか
そして今もどれだけ…
- 巡る11月に聖なる祝福を -
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