【ネタバレ注意】劇場版「魔法少女まどか☆マギカ(後編)」
さて、前編には本当にびっくりさせられた「まどか☆マギカ」。後編は今日、やっと見てくることができました。
(この先は、その感想ですが、未見の方はネタバレなのでご注意ください)
・・・ううむ。
あまりにも前編がいい出来だったので、期待しすぎちゃったな^^;
後編はイマイチでした。
というか、結局、まどかの自己犠牲で終わるのですか?と。
前編の感想で書いたとおり、まどかを犠牲にしないために必死でがんばった少女、ほむらの願いはどうなっちゃったのか、と。とってもがっかりしてしまったのです。
時間遡行という超ルール違反をして、何度、運命を変えようとしても、最初よりもどんどん悪くなってしまうというのはSF界では、お約束の展開。でも、ほむらちゃんの気持ちは私にはよく分るのですよ。
というか、すべての魔法少女たちの願いはみんなよく分る。
目の前で苦しむ人をほっておけない。 簡単に自分の命と引き換えにしてしまう。
そういう「救いたい」という願いは純粋なのに、そのことが招く結果はさらに大きな悲劇となる。
それがこの「まどか☆マギカ」の恐怖の罠であったとして・・・
だとしたらまどかも結局、その罠にはまっちゃったってことなんじゃないかなぁ。
魔女がいなくなって、絶望にのたうちまわり、世界を呪う存在は消えたけれど、だからといって、それでよかったとは私にはあまり思えません。
時間をさかのぼって、そういう苦しみを「なかったことにする」というのは、私は、ストーリーとして破たんしているような気がするんですよね・・・
だって、現実ではそうできないから。
なかったことにするために、命を投げ出し、魔法という、そう、「悪魔の力」に頼るってのは、今までとあまり変わっていない気がするのです。現に魔女はいなくなっても「魔法少女」はいなくなっていない。人を人でないものにするインキュベーターは相変わらず地球に存在する。
もう一つひっかかっているのは「ワルプルギス」っていったいなんだったのだろうかと。
あれも昔は魔法少女だったものの呪いなのでしょう。
「ワルプルギス」の正体が何か、ストーリーに絡んでくるのだと思っていたのですが、全然それはなかった。
それに、本当は、世界に魔法少女ってもっとたくさんいるんじゃないのかなぁ。なぜ、ワルプルギスと闘う時に、彼女たちだけしか存在しないのかもよく分らない。お話の都合上なのかしらん^^;
ほむらがまどかを大事に思う気持ち。
まどかが全ての少女たちを救いたいという気持ち。
とてもよく分るのですが、それが宇宙全体のあり方まで変えてしまうというのは・・・いや、別にいいんですが、今一つ、見ていて説得力に欠けるかなぁ。これがありなら、宇宙は何度作り替えられていることか。
もしかすると実際に何度も作り替えられて、無限の並行世界があるのかもしれないので、それはそれでありとは思うのですが、お話として、ちょっと広げすぎなんじゃないかと思ったりして。
でも、なんと、実は、前編と後編だけで「まどか☆マギカ」というお話は終わらないそうです。劇場版はもう一本あるらしい。だとしたら、もしかすると・・・
まどかには戻ってきてほしいです。
世の中は「なかったこと」にはできません。
絶望とその苦しみを抱えながらも、かけがえのない友と、また明日を生きてほしい。
正面から戦って勝てないのがワルプルギスだったなら、ワルプルギスが生まれる前の運命を変えるなど、他にやり方があったんじゃないか、なんて、思ったり致します。今のまどかなら、ワルプルギスのこともきっとよく分っていると思うし。
後編、イマイチだったんですが、それでもなんか次の映画にも期待してしまう私。まんまと作戦にはまってますなー。
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Comments
私はこの後編のほうが好きですね
Posted by: 無題 | 2012.10.21 10:51
コメントありがとうございますm(__)m
Posted by: BUBI | 2012.10.21 13:01
内容はアニメ版とほぼ変わらないんだから期待すんなよ
Posted by: | 2013.08.14 11:48