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2012.10.05

「なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか」

 今日、書店の店頭に表題の本を見つけました。

 表紙の、その「腕のない自画像」のインパクトに惹かれて、何気なく開いてみると、今の子供たちが壊れ始めている、戦慄の実態が書かれていました。

 ・・・戦慄の、なんて言いすぎかしら^^;
 でも、ちょっと、どきどきする話です。

 今の子供、といってもこの本が書かれたのは平成17年、7年前の子供たちの姿で、当時の園児たちももう小学生になっています。

 ネタバレになりますが、結論から書くと、腕のない人物像や、腕や足のない、頭と胴体だけの、まるで積木を描いたような人物像を描く子供たちというのは、その子たちが「受け身」であることを表している、ということのようです。

「受け身」
自分から何もできない。何もやろうとしない。
自分で考えることもできない。

なぜそうなってしまうのかというと、今の子供が、「圧迫育児」という言葉で表現される、自分が何もしなくても親や環境がなんでもかんでも先にやってくれる、やることを強制する世界に生きているから、ということ。

昔に比べて、育児自体、確かに、「抱きしめて」「スキンシップを大事に」「愛しているという実感を与え」「子供が必要なだけたっぷり甘えさせる」のがいいこと、ということになっています。

それも確かに大事なんだとは思います。
思いますが・・・育児のイデオロギーが確かに変わったのは事実のようで。

その結果、何が起こったかというと、より母親と子供が近づいた。
世間も「どんな子供であるか」の責任を母親に全部押し付ける。
母親はなるべく安全でトラブルのないよう、子供を育てようとする。

もし私が母親でもそうだろうと思います。わざわざ自分の子供だけ、手をかけない、なんてことできないし、手をかけないようにしようと思っても、周りに、
「BUBIさんとこの子ってちょっと変よね」
と思われたくないから、人並みに、世間並みに手をかけるんだろうなぁ。

・・・それがよくないんですが(-_-;)

私自身は、あんまり手をかけられないで育ちました。

多少、コミュニケーション不全ぽい部分もあるので、まずいところもいっぱいある「人間」ではありますが、少なくとも、自分で頭で考えることはできる。

何より、ヒマがたくさんあっても退屈しないでいることができます。

自分の人生を自分で生きることができるのは幸せなことです。

「受け身」じゃ、何もできないし、何も育たない。
子供はいつか、自分で自分の人生を作っていかなければいけません。

親が子供を育てることの究極の目的は、それができる人間に育てることで、英語がしゃべれるとか、人よりも算数ができるとかじゃないんじゃないか、と思ったりします。

でも「人並み」か・・・。

日本人て周りが気になるからなぁ。

この、子供の変化は実はもうだいぶ前から始まっていて、1985年くらいが境だとのこと。つまり、もうその頃の子供が、大人になっているわけです。

うん。いるな。受け身の新人さんたち。
自分で考えられない、できないのは教えない人が、そういう職場環境が、悪いという人たち。

もう子供だけの問題じゃないですね。

何かのせいにはできません。私たちは、私たちの手でこの世界を作ってる。そういう一番大事なことを、できるだけ多くの人に気付いてほしいんだけどな・・・

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