男女逆転「大奥」に泣かされてしまった(TT)
もともと、堺雅人ファンというのもありまして。
「リーガル・ハイ」のような役を演じる堺雅人さんももちろん好きなんですが、やっぱり堺雅人さんを最初に認知したのが、NHKの「篤姫」の時だったので、侍姿の堺雅人さんはもう刷り込まれてしまっています。「大奥」に出演されている堺雅人さんはホント、はまり役です。
実は、最近はリアルタイムでドラマを見ることができなくて、1週間遅れでネットで配信されるTBSデマンドで「大奥」を見ていました。
なので、昨日ではなく、先週、放映された大奥と、やっとこさ自分で録画した今週分の大奥を一度に今日、観ました。
で、泣かされた~~!!
最大の山は先週のラストでしょう。
将軍の落とし種だったばかりに、ある日、いきなりさらわれて大奥に閉じ込められ、普通の生活をいっさい奪われて、ひたすらに世継ぎを産むことだけを強いられる「上様」。先週はその回想シーンがあったのですが、これはまた、なんと痛ましい・・・
堺雅人が演じる有功(ありこと)は、自らもひどい犠牲を強いられて、無理やり大奥へ連れてこられて、絶望の毎日を送っていたんですが、この日、初めて、自分が仕える人が抱く大きな心の傷と痛ましい生涯に気づく。
そして有功がとった行動は・・・というのが先週、第3話のラストでした。
これ、原作がすごいのでしょうかね。それともドラマがうまいのか。
多部未華子が将軍役を演じているのですが、それがまたぴったりで。
3話のラスト、有功こと堺雅人さんの、静かな独白(モノローグ)が心に浸みてきます。
「私の救わなければならないお方は、ずっと目の前におられた・・・」
これねぇ。思えばセリフ自体は、普通のセリフなんです。
だけど、世継ぎを産むためだけに将軍として大奥に閉じ込められている女性の衝撃の半生を見せられた後に、堺雅人さんの声でこれを言われると、うわぁぁ~ん!ってなっちゃう。
・・・
・・・
こういういいドラマを見るとつくづく思います。
「人の心を動かす」っていうことがどういうことなのか。
「説得力」というのはどこから生まれるのか。
泣けるストーリーを思い描くことなんて、実はものすごく簡単です。
たとえば人が一人死んだり(不謹慎ですが刑事物なんて毎回殺人事件が起きています)、男女が出会って恋に落ちたり、貧しい女の子が努力して努力してやっと夢を叶えたり、ね。
でも、それをどう表現するか。どう伝えるか。
何が人を感動させるのか。
それを本当に分っている人って、実はそう多くない気がするのですよ。
「大奥」はいいですね・・・。毎回泣かされる。分ってても泣かされる。
昨日放映の第4話も見ましたが、この回もラストで泣けました。伊勢物語の伏線がまた、なんとも効いています。
幸せになってほしいんだよなぁ~~どうなんだろう、無理なんだろうか^^;;;;;
映画の「大奥」、いえ、堺雅人が主演する12月公開のじゃなくて二宮くんが演じた方ですが、これは・・・ネタバレで申し訳ありませんがHAPPYENDだったんですよ。「あり得ない」かもしれませんが、そうじゃなきゃ救われなかったので、私としてはうれしかった。
今回のドラマもなんとかならないものかなぁ。常識的に考えて、有功とちえちゃん(上様の、昔の名前です)が手を取り合って駆け落ち、なんてまずあり得ないのでしょうけど、なんとかそうならないかなぁ~~。
悲恋なんて現実だけで十分やね(爆)。フィクションの世界の恋はせめて幸せなエンディングを迎えてほしいものですわ。
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