« December 2012 | Main | February 2013 »

January 2013

2013.01.25

「最高の離婚」

「最高の離婚」というドラマを見ています。

…どうですか、このドラマ。なんというか、面白い、というわけではなく、スカッとするわけでもなく、感動するわけでもない。
けれど、見終わるといつも、心がザワザワします。もやもやというか。で、ドラマのセリフが心に残って忘れられなくなります。

今日、放送の回がまた衝撃的でした。
もしかしたら、このドラマ全体のテーマが、まさに「これ」なのかもしれないなぁ。

少しドラマの内容に触れましょう。

よくあるドラマの設定なんですが、学生時代につきあっていた彼と彼女が偶然、町で出会い、おまけに近所に住んでいることが判明しまして。

お互い、表面上は既婚者ですが、ドラマの主人公である「彼」は、妻に愛想を尽かされ、離婚届を提出されて、法的にはもう離婚しちゃってます。まあ、彼本人も離婚届書いて妻に渡してたんだから、文句は言えない。

もう一方の「彼女」の方もなかなか複雑で、そちらはどうも、もともと婚姻届を出してないようです。
彼女の夫にあたるはずの人は、かなりのいわゆるプレイボーイで、浮気しまくりで節操のない男。

そういう破たんした夫婦同士の話ですから、見ていて「もやもや」するのは、考えてみれば当たり前の話なんですが…

今日の話では、大学時代に「彼」と「彼女」であった二人が、どうして当時、別れてしまったのか、その真相が「彼女」の口から語られます。

要約すると…

彼女にとってはとても大事な思い出の曲があった。自分の夢の象徴でもあった。

彼女はある日、彼に今まで言えなかった自分の夢を語ろうと思って、その曲を二人で暮らす部屋で流して、彼を待っていた。

なのに、彼はその曲を聴くなり、その曲のことをバカにしたような発言をしたわけです。

もちろん彼は、その曲が彼女にとってそれほど大事なものだとは知らない。

彼女は傷ついて、一人で部屋を出て、泣いて…しばらくして帰ってくると、彼は部屋で映画を見ていた。映画は「ジョーズ」で。
彼女のお父さんは漁師でサメに襲われて亡くなったのですが、彼はそれも知らなかった。
映画を見ていた彼が、そのときに
「サメに襲われて死ぬのだけはいやだよな」
みたいなことを言いました。彼女は翌朝、何も言わずに二人で暮らした家を出て行った。

という話なんですが。

ドラマの中でも何度も言われるんですが、つまりある人にとってとても大事なものも、ある人にとってはまったくとるに足らないものだったりする。それは仕方ない。「他人」なんだから。

究極、それに尽きてしまいます。

このドラマでは、第一話からずっと、夫と妻のすれちがいが描かれますが、それも全てそういうこと。

お互いにこだわるポイントが違う。気遣うポイントも違う。思いやる気持ちも、思ってほしいことも全部違う。

価値観の相違、と言ってしまえばそれまでで、それが離婚の原因にもよくなりますが、それがホントなら、人間、結婚なんてできません。だって他人だもん。

大事にしているものならば言ってもらわなければ分からない。
つらい時、苦しい時も言わなければ分からない。

でも言えばいいってもんでもなく、言い合えばケンカになるわけです。どっちが飲み込んだり折れたりして、相手に合わせれば、価値観は一致したかのように見えるけど、でも、それがベストってわけでもない。

お互いがお互いを思ってさえいれば、実は簡単なことかもしれないけど、思いやりの比重も結局、重さや量で比べられるもんじゃないだろうし、フィフティフィフティならいいってことでもないんだろうと。

じゃあ、夫婦ってのはどうあればいいのか?

言うまでもなく…そこを乗り越えられなければ「他人」から先へは進めないのでしょう。

私にはそれがすごーく難しいことのように思えるので、結婚している人を尊敬しています。

私は情は深い方ですけど、きっとそれを相手にも求めてしまうだろうな。
だから相手にとっては重いし、負担になる・・・それ言われたらぐうの音も出ません。

見るたびに、胸がざわざわするのを抑えられないドラマ、「最高の離婚」。
これからもずっと見ちゃいそうです。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2013.01.14

人にはなぜ体毛が少ないのか?

 皆様、こんにちは。2013年1月14日正午現在、埼玉県南部は強い雪が降っています。
 
 今年の冬はなんだか寒い日が多い気がします。

 今日は休みですが、仕事にでかけて、夜、帰る時にあまりの寒さに、ついツイッターでいろいろ愚痴ってしまいます。

 その時に考えていたのが、表題の話。

 いえ、だって、もっと人間が他の動物のように全身、毛で覆われていれば、寒い時にこんなに困らないはずでしょう。自前の毛がないから、何枚も服を着なくちゃいけない。今は、服はヨーカドーやユニクロにいけば買えますが、過去、人類にとって「着るもの」を調達することってけっこう大変なことだったんじゃないかと推察します。

 綿や麻や絹や毛・・・他の植物や動物から苦労して調達し、それを工夫して体にまとわねばならない。

 こんな非効率、かつ不利な条件にあるのに、なぜか人類は、生き物ととして、現在、地球上を席巻しています。一体なぜ? 

 インターネットというのはすごいもので、そういう疑問にもちゃんと素晴らしい答えが用意されていました。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=165188

 興味のある方はリンク先をご覧いただきたいのですが、つまり、要約すると、人って動物は、生き物として「非効率かつ不利」であるからこそ、「脳」、つまり「知恵」を武器にして生き残りをはかるしかなかった。

 その結果、人の脳はどんどん進化したわけですわ。


***********


 何かに困る。

(どうしよう、どうにかしよう、どうすればいい? え~と、え~と・・・)

 そうやって必死になるのが人間。簡単にあきらめたりしない。


 そう、たとえば、こんな時も。

(寒いよう、このままだと死んじゃうよう、何とかせねば、火を燃やせ、何でもいいから着るものを探せ、そうでないと死んじまうぞ・・・)

 必死に考えて、必死に工夫して、成し遂げたからこそ、体毛が薄くても生き残れた。


 きっと寒さだけではなく、そういう危機に遭遇するたびに、何度も何度も、 必死に考えたのでしょう。


 飢饉で食料がないときも。せっかく作った田畑が洪水で流された時も。他の動物に襲われた時も。病で大勢の仲間が死に絶えた時も・・・


 
 考えることは、脳を進化させた。
 それにより、人類はいろいろな危機にどんどん強くなった。他のどんな生物よりも。

 そうして乗り越えたからこそ、私たちの今がある。


************


 なんか、感動しませんか、この話。

 つまり。

 人間っていうのは、そうやって生きていくことを選択した生き物なんだなぁと。
 何かに困ったり、苦労したりすることは、人間にとって必然なんですね。
 人間以外の生き物ならそこで淘汰されていく。
 人間はそうじゃなかった。だから生き残れた。そこに「人間」という生き物の素晴らしさがある。

 だったら、苦労したり、困ったりすることは、私たちにとって必要であり、それにぶつかった時こそ、人間としての真価が発揮される瞬間なんじゃないですか。

 人間ってすごいなぁ。

 私は単純にそう思ってしまったのですが、皆様はいかがですか?

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2013.01.06

朝ドラ「純と愛」

 朝の連続テレビ小説「純と愛」を途中から見ています。

 見始めた時はもう結婚してたので、二人がどういう経緯で出会い、愛を育んだのかは分からないのですが、このドラマの脚本家は「家政婦のミタ」そして「女王の教室」を作った遊川和彦氏とのことで。

 両ドラマとも大好きな私としては、途中からでもこれは見逃せません。

 ただ、現在、「純と愛」はかなり不評のようです。

 ちょっと分かるような気はします。
 「女王の教室」のときはひどかったものなぁ。悪魔の女教師に対する批判は強かった。
 ミタさんも、家政婦に入った先の家の子供と心中しそうになるし、子供を殺しかけるし、隣の家を燃やしそうになるし、やりたい放題。

 実は今、「リーガルハイ」という堺雅人主演の弁護士ドラマをネットの動画サイトで見ていたりします。
 堺雅人が演じる古美門(こみかど)弁護士は報酬さえもらえばどんな仕事でも引き受け、引き受けた訴訟では必ず勝つのが信条。
 そこにうざいくらい正義感あふれる若い女性弁護士、黛(まゆずみ)が出てきて、古美門に何かと食って掛かるんですが・・・古美門が黛によく言うんですよね。
 
 「朝ドラのヒロイン女」って(笑)。

 そういう意味ではまさに「純」って「朝ドラのヒロイン」そのものだな~。

 正義感にあふれ、何かといえば「魔法の国」だの「社長になりたい」だのうざいことこの上ありません。
 

 ・・・
 ・・・うん、おそらく分ってて遊川氏は逆手にとってるんでしょうね。この、いわゆる「朝ドラのヒロイン」ってやつを。

 
 「家政婦のミタ」でもそういうキャラクターがいましたねー。ほかでもない、うららちゃん。

 でもミタさんは最終回でうららちゃんに言ってました。
 「あなたの言うことは全部正しい」んだと。

 一見、うざくて、もめごとをいちいち持ち込んで、やらなくてもいいことに首を突っ込んで、事態を余計にややこしくする疫病神。でもそのうららちゃんこそが、阿須田家にふりかかる災いを一手に引き受けていましたっけ。

 純は、この物語の中でうららちゃんになれるんでしょうか。
 想像するに、おそらく純が自分の分(ぶん)を悟っておとなしくなったり、大人になったりすることは、この先もないように思われます。視聴者としては

「いい加減、この女をなんとかしろーーーーーーーーー!!!」

 って感じなんでしょうけれど。私も正直、純を見ていてそう思います(笑)

 でも一見、不愉快で、見る者をイライラさせる役柄が、後半に大逆転するのが、遊川氏の紡ぐ物語です。

 「女王の教室」の阿久津先生も「家政婦のミタ」の三田さんも彼女達の本質は基本的には最後まで変わらない。

 変わるのは見ている側の評価です。負が正に変わるその手法は魔法のようです。

 純もおそらく変わらないでしょう。愛もそう望んでいるし。
 でもこのあふれるほどの正義感、夢と希望をはばかりもなく口にし、観ているこちらを不快にさせる押しつけがましいキャラクターの純に、どんな魔法を遊川氏は使うんでしょうね。

 まだまだ期待してますよ~、私は。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2013.01.04

【2013】あけましておめでとうございます

 皆様、新年あけましておめでとうございます。
 今年も当ブログをよろしくお願いします。

 かつてほどの更新頻度ではなくなっていますが、やっぱり自分のブログで書きたいこと、というのはありまして、2013年もボチボチ更新していきます。

 2012年はpoemがついに(100)になりました。
 2013年の年賀状には(100)のpoemの一部を抜粋して記載したんですが、気づいてくれた人はいたかな。

 さて、私は、毎年、東京神宮館というところが発行している暦を使っています。
 何かと、いろいろな節目に参考にしているんですよね。

 九星と呼ばれる自分の本命星、私は五黄土星になります。
 五黄ってね・・・昔からよく言われるんですけど、運気が強く、女性だと男性よりも強くなっちゃって、結婚はうまくいかないなんて言われます。

 でもまぁ、強いことはいいことだw(そう思っちゃうところがまた五黄っぽいのか)

 ただし、2013年は無敵の五黄もちょっぴり慎重になった方がいい年みたいです。

「強気になりすぎると周囲とのバランスを欠く」
「思わぬ変化や支障がおきがちで平穏無事を維持することが難しい」
「家族や身内意識の高い人間関係で、悩み事が持ち込まれる暗示あり」

・・・うわ。

「過激な方法は控える」
「周囲との和を心がける」
「利益誘導に走らず、温厚篤実、信頼関係の構築を優先せよ」

だそうです。ま、温厚篤実は、自信のある分野なので、それでいけばいいのなら、いつぞやの年のように、
「前のめりでガンガン行け」
と言われるよりは気が楽だわ。

ただ、スキーは今年は控えた方がいいみたい。
諸事、のんびりじっくりやっていきます。

皆様、今年もBUBIをどうぞよろしくです♪

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« December 2012 | Main | February 2013 »