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2013.07.12

神はいない

神はいない…
これは確かなことだ
だってこの世に生きている獣や虫、植物たち
人間以外に神の存在を知っている生き物はいない

命はこの世界に必然と偶然によって誕生し
生まれる時からDNAに刻まれた時間を全うして死んでいく
それだけのこと

ならばなぜ人は神を作ったのだろう

たとえばある場所、ある時間において
何十、何百という生命のまとまり=集団があるときに
時として「イレギュラー」が存在することがある

たとえば
父親がいて母親がいる家族の中に子は誕生し
親の庇護の元に守られて成人するのがその生命の多数派である際に
父も母も早くに亡くしてその庇護が受けられなかった存在があるとする
それは「イレギュラー」だ

別のたとえをしよう
その集団において多くは視力・聴力等の能力を持つ
ある個人は視力がない
それが「イレギュラー」

自然界においてはそうした不利な条件にあるイレギュラーは淘汰される
だからこそ共通の環境で共通の特色を持つ個人が「集団」を形成するのだから

しかし生命にとって「多様性」は重要だ
大多数の個人が適応した「環境」に変化があった場合に
全滅せずに生き残れるのはそうしたイレギュラーだからだ

おそらく人間という生命はそのことを知っている
他ならぬ人間という種そのものが長い歴史の中で
イレギュラーであるからこそ生き残ったことがあるのだろう
その記憶が遺伝子に刻まれているからこそ
イレギュラーを認めその生存を許すプロセスが働く

しかし通常の条件下において
同じ環境に適応した集団の中に「イレギュラー」が生存し続けることはかなりの苦痛が生じる
その苦痛に耐えるため
理屈づけのために人間が生み出した「概念」が「神」なのだろう

親がいない子
生まれつき目が見えない子
その他いろいろと不利な条件に置かれた命が存在する
しかしその子達が淘汰されず生きていけるように
ある意味では集団を形成する他の命よりも強く存在し続けられるように
それは人間という種にとって「保険」だ
いつか人類が絶滅の危機に瀕した時にも死に絶えてしまわないための
あるいは今の繁栄よりもさらに拡大するための

神はいない
けれど命は神を信じることで
あらゆる逆境を乗り越えようとする
実際にそうして生き残った命も多くあるだろう

そうした生命の仕組みは
祝福されるべきことだろうか
呪うべきことだろうか

世界にはあらゆる現象が存在する
必然と偶然によって

その「現象」に意味や解釈を与えるのは人間
意味や解釈は「真実」とは異なるものであるし
異なっても別にたいした問題はない
なぜならそれは人間が人間の都合で勝手に作ったものだからだ

つまりは
何かの現象に意味や解釈を与え
それを「信じる」か「信じない」かは
(これを読んだ貴方がどう考えるか?)
それだけにかかっている

私はそれは祝福されるべきことだと解釈している
命には全て平等に生き延びる権利が与えられており
「可能性」という魔法の杖を生まれながらに与えられている

他の全ての命と同じように
遺伝子に刻まれた限りある時間をこの時の中で生き
あるいは何も残さず終わるかもしれないけれど
それが「命」そのものだと思うから

神はいない
でもそうした「命の在り方」そのものに
何か名前をつけるとするなら
もしかしてそれは…

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