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May 2014

2014.05.27

友を偲ぶ

 2014年5月12日。
 親しくしていた職場の同僚が亡くなりました。
 
 なかなか気持ちの整理がつかなかったのですが、今夜、彼女をおくる集まりをしたら、少し、彼女のことを懐かしく思い出せるようになってきました。

 一緒に働いていた仲間たちはきっとまだ、人それぞれに気持ちの整理がついていなかったり、懐かしく思うにはもっと時間が必要だったりするのだろうと思っています。

 私が思い出す彼女は、とても元気で明るくて、笑顔しか思い出せません。
 
 その心の内を思うとやりきれない気持ちに何度もなりましたが、今はもうそれを悔やんでも…

 東北にきて仲間でカラオケに行ったときに「復興支援ソング」を歌いました。彼女もいっしょに歌ってくれたっけ。

 ・・・ 今はただ 懐かしい あの人を思い出す ・・・

 最後に彼女と別れたときもまた会えると思っていたっけな。
 
 そうして、今日ふと、昔、書いた詩を思い出しました。
 poem(105)はこのブログを始めるずっと前、母が亡くなったときに書いた詩です。

『友よ
 遠いあの丘で
 朝の黎明を待つ私をみかけたら』

 またいつか亡くなった彼女とも、あの丘で、会えるような気がします。
 ありがとう。
 またいつか。

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poem(105)

 「アリア」

涙は重く低く流れる
悲しみは胸の底で凍りつき
外へ叫ぶ力を持たない

失ってはならないもの
それは人それぞれにあるのだろう
本人にさえそれは分からないのだ
失ってしまうまでは

永遠など有りはしないことを知っていても
私たちは生きることを急いだりしない
そして「諸行無常」という言葉で
自らを納得させようと試みる

それでも
おそらく失ってはならないものはある
それを認めたくなくて
悲しみは心の底で封印される

友よ
遠いあの丘で
朝の黎明を待つ私を見かけたら
一言だけ声をかけてもらいたい
「人、還る場所はみな同じなのだ」と

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2014.05.12

オランダ&ベルギー2014 その⑥

Dsc00734 ベルギーでの宿泊は首都ブリュッセルで。
 ブリュッセルは東京駅近辺のようなスタイリッシュな都会です。
 世界で一番美しい広場という触れ込みの「グラン=プラス」は世界遺産にも登録されています。
 私は個人的に、プラハの旧市街広場とつい比べてしまって『そっちのがすごかったな』なんて思ってしまいましたが…
 でも、グランプラスの近くにあるアーケードはすてきでしたよ。3日目の夜はこのアーケードを通り、ちょっと横に入ったところのレストランでボールいっぱいに出てくるムール貝の白ワイン蒸しをいただきました。
 あとこちらが小便小僧。服を着せられてるのでイマイチ分かりませんが。
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 ヨーロッパにはゴールデンウィークというのはないらしいですが、訪れた日は広場はたいそう賑わっていました。小便小僧の前はものすごい混雑。写真撮るのも大変でした。
 5月4日は町ごと世界遺産のブリュージュと「フランダースの犬」に出てくるアントワープへ。ブリュージュは本当に美しい町でした。ドイツのローテンブルグの私の中では1位ですけど、その次かな~。ベルギーではマロニエの花が満開なのをよく見かけました。白とピンク、どちらもすてきです。
 アントワープは港町でちょっと新潟に似ています。町の中心にあるノートルダム教会に、ネロが最後にその絵の前で亡くなったというルーベンスの絵が飾られています。この地域は「フランドル」という名で、だから「フランダースの犬」。教会の前の広場にはトヨタが寄贈したというネロとパトラッシュの記念碑がありました。

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 バスの中で添乗員さんから「フランダースの犬」を知らない人のためのフランダースの犬のあらすじ解説があったのですが、日本人であの話を知らない人っているんでしょうか。日曜日の7時半にカルピス提供の「世界名作劇場」でやっていたアニメを、私は、ちょうど自分が子供の頃に見ていたから刷り込みされてるだけで、今の子供達は知らないのかなぁ。そして私よりも上の世代も。
 私には「フランダースの犬」「アルプスの少女ハイジ」「あらいぐまラスカル」あたりは、人生の最初に刷り込みされたというくらいの原点でして、やはり「ネロが見たかった絵」なんて言われると一段と思い入れが深くなってしまいます。
 というかそもそも「フランダースの犬」って実話なの? ウィキペディア情報によると、イギリスの作家による創作なんですが、添乗員さんの「ここでネロが亡くなった」なんて言い方がまるで実話のようで勘違いしそうでした。
 実際にある事物を元にしたフィクション、というのがどうやら正しいようです。だからネロが生まれた町もある。アロアに当たる少女も実在したらしい。そしてアントワープも当然実在し、ネロが見たかった絵もここにある。、物語の舞台、昨今の言い方ではいわゆる「聖地」ってことですね。

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  懐かしいな。なんだかもう一度「フランダースの犬」を見直してみたくなりました。和製「フランダースの犬」の「スノープリンス」でもいいけど(おい)。

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2014.05.11

オランダ&ベルギー2014 その⑤

 オランダのキンデルダイクで風車を見た後は、オランダにさよならして、ベルギーに入ります。

 あ、その前に。
 オランダでは「GASSAN(ガッサン)」というダイヤモンド工場の見学がツアーに入っていたので、見に行きました。今回利用したツアー会社はクラブツーリズムですが、クラブツーリズムは他のツアーに比べてこういう「お買い物」案内が少ないのが気に入っています。
 最近はクラブツーリズム以外の旅行会社ってほとんど利用しなくなってしまったので、最近の傾向は分からないのですけど、昔、他の旅行会社のツアーでは免税店に小一時間閉じ込められるなんてことはざらでした。
 私は日本でも海外でも「買い物」にあまり興味がありません。日本の女性にしては珍しいのかなぁ。
 旅の目的は人それぞれですので、私は違うけど、買い物好きな人がいるのは不思議には思いません。たとえば、ベルギーはチョコレートが有名で「ゴディバ」「ノイハウス」「レオニダス」「マリー」などの名店の本店が軒を連ねており、男性も女性も皆さんたくさんのチョコレートをお土産に買われていました。いえ、私はベルギーチョコレートもゴディバしか知りませんでしたが、この旅行で一気に詳しくなってしまった^^; だってほんとに皆さん、お好きなんだもの~♪

 話がずれました。ダイヤモンド工場のGASSANの話。
 元々「お買い物」行程が少ないクラブツーリズムですが、今回、唯一、行程に組み込まれていたのがこのGASSAN。私なんてそういうところにいくのすら行ってから気がついたくらいです。買い物に興味はありませんが行きたくないと騒ぐほどのこともなく、粛々と工場(というか作業場)を見学し、GASSANのダイヤモンドがいかに素晴らしいかを拝聴し、帰りはショップでショーウィンドウをチラ見しまして、無料のドリンクコーナーでのどを潤し。まあこれも浮き世のお付き合いというものでしょう。

 でもね。
 買い物には興味ないのですが、ダイヤモンドみたいにキラキラしたものはけっこう好き(笑)。
 GASSANはダイヤモンドの研磨工場で、従来のブリリアントカットに加え、上部に16面、下部に48面のカットをほどこし、総面数121面の新種のカット「ガッサン121」を開発した、というのが売りとなっています。
 (引用元:http://www.gassan.com/ja/gassan-121/#1
 そりゃカットが増えた分だけ輝きは増すだろうな~
 通常のカットとどれだけ違うのか、実はじっくり見てみたかったのですが、買う気は全然なかったので、遠慮してそそくさと展示室を出てきてしまいました。めったにそんなのお目にかかれないのだから、こういうところでは図々しくなれないと損だな。

 
 ここまで読んだ方には、書かずとも伝わってしまっているかもしれません。
 「買い物に興味ない」のは嘘じゃないのですが、ダイヤモンドもチョコレートもそれそのものには十分に興味があります。だから…実は私のような人が、一番ひっかかりやすいのですよ、こういう展示会商法的なものに(苦笑)。じっくり聞いてる内に欲しくなる。チョコレートに詳しくなると買いたくなる。はまったら大変です。それが怖くて「関心ない」ふりをしているだけだったりして~~~
 皆さんも自覚あるなしに関わらず、十分にお気を付け下さい。旅行の時って舞い上がって普段なら買わないものも買っちゃいますから。
 私? いえ、GASSANからは慌てて逃げてきたので大丈夫でした^^

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2014.05.08

オランダ&ベルギー2014 その④

Dsc00692 今回の旅行は全日程では、5月1日から6日までの6日間ですが、現地の観光は実質3日間。
 初日はアムステルダム観光でしたが、2日目は、オランダのノルドワイクというところで開催される花パレードを見にいきました。今回のツアーは1年に1度のこのパレードを見られるのが一つの目玉。今年は5月3日でしたが、毎年、開催日は変わるみたいです。
 今、ネットで検索をかけたところ、「パレードは午前9時30分に北海沿岸の町ノールドワイクを出発し、およそ40kmの距離を1日かけて行進し、午後9時ごろにハーレムに到着」とのこと。私達のツアーは出発地を見に行ったというわけ。
 http://www.hollandflanders.jp/wp/theme/?p=459
 こちらの情報によると、オランダでは似たような「フラワーパレード」があちこちで開催されているようですね。
 Dsc00700 私は「フラワーパレード」自体もちろん初めてですし、山車(だし)というと、日本の山車みたいなイメージでいましたら、写真のとおり思いっきり「車」なんですわ。思い思いに花で飾り付けをされた車が行進していきます。舞台になっていて、その上に人が乗って踊ったり歌ったりしている「車」もありましたけど、普通の乗用車に飾り付けされているのを見て、
「ああ、こういうのなのか~」
とびっくりしました。今、書いていて思いましたが、そうか、ディズニーランドのパレードみたいな感じですね。
 日本だと御神輿でも山車でも人力でひいてるイメージがあるんですが、こんなふうに車でいいんだわ。そうじゃないと40キロも行進できませんものね・・・
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午後は「キューケンホフ公園」へ。
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 この公園は世界で一番美しいと言われていまして、当日は内外の観光客でめっちゃ混んでました。その割には、花は正直、今一つ。写真のとおり、確かにチューリップはきれいでしたが、まあ普通かな~ ネットで見ると、もっともっと本当はきれいみたいです^^;
 花は難しいですね。桜もそうですがうまくベストの状態を見られるのはやはり近場にいないと厳しい。現地ガイドさんの話によれば、通常は5月半ばまでヒンヤリとしているオランダですが、今年は異常気象で4月から暖かくなってしまって、花が一気に咲いてしまったそうです。そのため今年の5月3日時点では、最盛期を過ぎ、それでもチューリップはまだ咲いてはいますが、ベストはもう少し前でした…。でもなぁ、5月初旬では普段ならちょうどいいくらいなのでしょうからこればっかりはしょうがありません。
 今回の旅の期間中のオランダはちょっと季節が戻って吹く風はとても冷たく、外にいるとマフラー、タイツ、厚手の上着、手袋が欠かせませんでした。東京は20度近い気温らしかったですけど。
 キューケンホフ公園の後はキンデルダイクというところの風車を見に行きました。風車の写真は、今回の旅行記の①に載せましたが、風車以外何もないのどかな田舎。カルガモの親子がかわいかったです^^
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オランダ&ベルギー2014 その③

Dsc00658 5月初旬のアムステルダムの街には、あちこちに薄黄緑色の葉っぱのようなものが舞っていました。何かと思ったら、これはポプラの種、なんだそうです。葉っぱのようなものの中にポプラの種が入っているんですって。写真を撮ってくればよかったな。このポプラの種が車にくっつくとたいそう汚い、と現地ガイドさんが実感のこもった話をされていました。アムステルダムのガイドさんは日本人でアンネ・フランクの記念館(アンネ・フランクハウス)に入るまでの1時間やバスでもいろいろな話をしてくれました。

 オランダでは大麻が合法だそうで。オランダでは「coffee shop」というお店に入るとそこは大麻の喫える場所なので入らないように、とのこと。大麻が喫えるからとオランダに移住を希望する人も多いそうで、今はオランダに移住するためには「ちゃんとオランダ語を理解できること」など規制があるそうです。ちなみに大麻はお酒やたばこ、コーヒーよりも作用が低く、習慣性もないのだとか。いえ、これは伝聞なのでホントかどうかは皆さんも自分で調べて下さい。
 こういうことを含め、何にしても自己責任の国。ネットで調べてみると安楽死や売春もオランダでは合法だそうです。すごい。こんな国もあるんだ。
 オランダで車を買うとものすごい割合の税金がかかる、という話もびっくりでした。ただでさえ、消費税が食料品は6%ですがそれ以外は21%だというのに、その上環境税的な自動車取得税が付加されて、車そのものの値段と同じくらいの税金を払うこととなるようです(詳細は車の種類や諸条件によって税率が違うようなので割愛^^;)。

 日本の渋谷のスクランブル交差点には、外国人が来るとあまりの人の多さに驚くという話をよく聞くので、海外であれほどの人混みに合うことはないのだろうと思っていたのですが、アムステルダムでは認識を新たにしました。通勤時間帯なんかすごい人混みです。前の記事に書きましたが、とにかく車の渋滞もひどいので、そのせいか自転車を使う人が多く、路上駐輪も目立ちます。
「あら、日本みたい」
って思いました。自転車は自転車専用道路が歩道の脇にくっついていて、それはドイツと同じでしたが、アムステルダムでは自転車に乗っている人をずいぶん見かけました。歩行者と交差することがあっても自転車は止まってくれないので、行かれる方はご注意を。
 それと歩きタバコをしている人も多いです。道路は一昔前の日本みたいに吸い殻だらけ。日本はここ数年で路上喫煙もずいぶん規制が進んできましたし、ポイ捨ても減ってきましたから、ずいぶん懐かしい感じです。
 過去、パリ、ロンドン、プラハ、ブタペスト、ウィーン、ザルツブルグ、古くは香港、シドニー、シンガポールなどいくつかの町を見てきましたが、アムステルダムほどこんなに短い間でも「文化の違い」を感じた経験は初めてだったので少し驚きでした。本当に、見たことのない、来たことのない国に来た、っていう感じ。
 もちろん、歴史の古さではピカイチのプラハや、日本人観光客だらけで町歩きに疲れたらそのへんにある教会に入って一休みできるパリ、地下鉄に乗って気軽に移動できるブタペスト、それぞれ面白かったですけども「異文化」を体感できるのはまた違った楽しさがあります。
 ああ、それと。おかしな話ですが、やっぱりハウステンボスって「オランダ村」なんですね。あちこちで「どこかで見たような…」と思うとハウステンボスで見たことのある景色でした。本場のホテルヨーロッパも外観だけ見てきましたよ。写真ではわかりにくいですが、一応アップしておきます。
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2014.05.07

オランダ&ベルギー2014 その②

Dsc00670 アンネ・フランクの記念館の後は、オランダの国立博物館へ。日本で見たフェルメールの「牛乳をそそぐ女」に思いかけず再会しました。それとレンブラントの「夜警」。海外の美術館は写真が撮れるので「夜警」の写真、撮ってきましたのでどうぞ。
 お昼はパンケーキ。チーズとハムののった、デザートではなく食事用のパンケーキですが、オランダの人はこれに砂糖大根の甘いシロップをたっぷりかけて食べるそうです。
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 夕方からは船で運河をクルーズ。運河で有名なのはヴェネチアですが、アムステルダムも運河の町です。道路には路面電車も走っていて、さらに車で大渋滞。運河をつぶしてしまって道路にしようという計画もあったそうですが、町の人達の大反対にあって昔のまま運河は残されたそうです。もし日本だったら容赦なく埋め立てられそうなのにね。下はそんなアムステルダムの街並み。ゆがんでますが、実際もゆがんでます。ゆがんだまま建ってる古い建物が多いみたいですよ。地震がないから大丈夫なんですって。
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オランダ&ベルギー2014 その①

Dsc00716 夏期休暇では海外旅行にたまに行くのですが、今年は人生で初めて「GWの海外旅行」に挑戦してみました。次にチャレンジしたいのは年末年始の休みに海外旅行。冬に海外旅行をしたことはまだありません。私もまだまだよね・・・なんてね。
 今回の旅行もクラブツーリズムの一人参加限定ツアーに参加したものですから、周りが旅行の熟練者ばかりで余計そう思うのかも。私は、前回のスイス旅行は震災の年、2011年だったので今回は3年ぶり、スイス旅行の時はその前のドイツから4年ぶり。それでも周囲からは「毎年海外旅行に行っている」ように思われ、贅沢三昧をしているように言われがちなのですが、今回のようなツアーに混じると私はこれでも「それほど海外には行ってない」方に入ります。毎年どこかしら海外に行く人ももちろんいますし、たまたまお聞きした人は1シーズンに1回、つまり年4回は海外に行く、次ももう決まっている、なんて人もいました。すごいなぁ。格差を感じるな~。
 なんて、いえいえ、上を見ればいくらでも上はいますが、私も自由になるお金や時間をある程度確保できる身の上なのですからそれこそ贅沢を言ってはいけません。今回はこうしてまた行ったことのない国を訪れることができてHAPPYです。

 一人参加限定ツアーは前回のスイスに続き二度目です。
 思い立った時に、自分さえ旅費と休みの算段さえつけば行かれるのがこのツアーのよいところ。ツアーなので下準備もほとんど必要ないんです。
 それにGWってたいていいつも暇なんですよね。
 ましてや今年は…このブログではあまり経緯を書いていませんが、昨年の10月から仙台で勤務していまして、当たり前のように近場に友達がいて都内の美術館やイベントに出かけていくなんてこともできませんし、ましてやGWにでかけるのなんて普段よりも混むし、旅行も割高だし、と友達にも振られ、どうしようかと考えていたところ、5月1日出発というGWにぴったりのツアーを見つけました。オランダやベルギーに特別興味があったわけではないのですが(おいおい)、まだ行ったことないし。5月1日出発の今回のツアーは、花パレードというお祭りの見学が行程に入っていて、そういうのを見られるというのも1年に1度、これは行くしかない、という感じでした。最初、ツアーを見つけた時は迷っていたのですが、二度目にチェックしたときに残席1になっていたものですからこれはもう「運命」ってことでしょう(女性は「運命」という言葉に弱いw by夜神月)。

 私は以前より予習派ではなく復習派だということを自覚しています。行く前にはほとんど下調べもせず、帰ってからこうして思い出に浸るタイプ。オランダやベルギーのことも帰ってからちょっと調べました。

 オランダとベルギーの両者はEUの中でも特に関係が深く、これにルクセンブルグを合わせて「ベネルクス」と呼ばれています。関税同盟を結んでおりパスポートなしで自由で行き来ができるし通貨はユーロ。16世紀から17世紀前半にかけて栄えたオランダはその後英国に海の覇権を奪われてしまい、第二次世界大戦ではドイツに占領されてしまう…オランダ旅行の初日、「アンネの日記」のアンネ達が隠れ住んでいた家がアムステルダムにあり記念館になっていて、そこをツアーで訪れたんですが、アンネの日記がそこで書かれたことを私は知らなかったのでびっくりしてしまいました。
 アムステルダムにアンネのお父さんが経営していたジャム工場があって、その裏側に秘密の家を作り、ユダヤ人であるアンネ達はそこに隠れていました(後にジャム工場は表向き、協力者の名義になる)。昼間は工場に働く人たちに気づかれてはいけないので、トイレの水も流せず、文字どおり息を潜めて生活する毎日。夜は多少息がつけるものの外には出られない。そんな生活を二年間過ごしましたが、最後はドイツの秘密警察に見つかってしまいます。
 
 アムステルダムに行くと、アンネ達が暮らした建物に入って中を見学できます。私が訪れた5月2日はものすごく多くの人が見に来ていて、朝一番に行ったのに寒い中で1時間待ち。現地ガイドさんの話ではいつもこんな感じなんだそうです。
 日本では、図書館の「アンネの日記」が破られたりしてニュースになりましたが、海外でもアンネ・フランクへの関心が高くてちょっと嬉しいです。
 ユダヤ人というだけで迫害される。それがそんな古い時代の話ではないことが怖い。人種や生まれによる差別は、いつ、自分が「される側」の人間になるか考えたら「する側」には立てないはずなのですが…いや逆かな。「される側」になるのが怖いから「する側」になろうとするのかな? 
 アムステルダムを訪れることがあったら混んでるけどぜひお立ち寄り下さい。下の写真はアンネの銅像です。
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