黒執事Book of Circus
枢やな原作の「黒執事」のアニメ第三弾、「黒執事Book of Circus」が最終回を迎えました。
この「黒執事Book of Circus」、オープニングから大変なクオリティの高さで、ただのアニメではなく、DVDになって永久保存版を狙ってるとしか思えない作品でしたが、最終回の出来にもびっくりしてしまいました。
お話は、原作のサーカス編と同じです。
だから、原作コミックを読んでいる私はストーリーは全部知っているんですが、それでも今回の第三弾は面白かったなー。
ちょっと別な話になりますが、実は先週の土曜日、ミュージカルの黒執事をまた見に行ってきました。
ミュージカル「黒執事 地に燃えるリコリス」ね。
私は黒執事のミュージカルは前作、「千の魂と堕ちた死神」を見てあんまりおもしろいので、舞台を見た後、ライブビューイングも見てDVDも買ってしまったクチなんですけども(そのときの感想はこちら)、今回の「地に燃えるリコリス」は正直言って今一つでした。(ファンの方、申し訳ない)
前作のストーリーはオリジナルで死神派遣協会のパワフルダンスなどが超楽しかったんですが、今回のミュージカルは原作どおり。原作どおりでストーリーを知ってるからつまらなかったのかなぁ・・・と思ったりもしたのですが、今日、アニメの「黒執事Book of Circus」を見てそうじゃないことを図らずも実感してしまいました。
なんというか・・・原作どおりに作るって言っても、それだけじゃやっぱりだめでこれって意外と難しい。 アニメの「黒執事Book of Circus」は、その難しいことをやり遂げちゃってる。これはすごいことです。コミックと比べてみたのですが、最終回、ほぼ原作とアニメの絵はアングルから何から同じ。でも、アニメは動いているので、それに合わせて、少しずつはちゃんと違うのです。紙芝居では面白くないものね。どこで音楽を流すか、どこでセリフを入れるか・・・すごいなぁ。なんでこんなふうにできるんだろう。
そして「サーカス編」の最終回の名シーン。
なぜここでシエルがこう言うのか、なぜここでセバスチャンが・・・そういうことがしっかりと伝わってくるラストシーン。いやぁ、すごい。
以前、アニメの「デスノート」の時も同じように思ったっけ。
デスノートのアニメは原作とはちょっと違う終わり方なのですが、私はあの終わり方大好きです。
「デスノート」という作品を、このアニメを作った人がどう解釈して、どう描きたいかが伝わってくる。
こういう作品って、どうやってできるんでしょうね。監督がいいのかなぁ。
ミュージカル「黒執事 地に燃えるリコリス」はとってももったいなかったです。役者さんは前作同様すごくがんばってて、みんな原作のイメージそのもの。マダムレッドも素晴らしい演技でした。シエルもがんばってたし。
でもなぁ・・・なんであんなつまらなくなっちゃったんだろう。
ミュージカルで今回題材となったエピソードは、グレルの初登場シーンです。
ミュージカル黒執事のグレルさんは、前作でも芸達者ぶりに脱帽してしまったので、このエピソードではどれだけはじけた、めっちゃ面白い、最高のパフォーマンスを見せてくれるのかと期待してたのに~~~
原作どおりじゃつまらない。いや、原作どおりでもいいのだけど、もっともっとセバスチャンとの対決シーンは盛り上げないと~~
いや、その意味でも、ですよ。
「サーカス編」のラストシーンは、黒執事史上に残る名シーン(と勝手に思っている)なので、アニメではどうなるのかどきどきものでしたが、「黒執事Book of Circus」でのシエルのセリフはすごかった!!
この感動が伝えきれないのがもどかしいですが、イメージどおり、いえ想像以上のシエルのセリフに、ホントにびっくりしてしまいました。
そしてそのあとに続くセバスチャンのモノローグがまたいいのよね~
と、いうように・・・何と明確に言い表せませんが、面白くていいと思える作品になるか、そうでもない残念な結果になってしまうかは、もちろん見る側の好みもあるのでしょうけど、何か、大事なポイントがあるようです。
「黒執事」って、原作は原作で面白い作品なんですけど、そうであればあるほど、アニメやミュージカルやいろんな媒体で、波及した作品が作られていく。
その中でも「黒執事Book of Circus」は素晴らしい名作となりました。これを見られてよかった。制作に携わった皆様、お疲れ様。お見事でした!
「黒執事」が好きな一ファンとして、心から感謝申し上げます。
« 不安 | Main | 「家事ハラ」について考えた »
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 「アナと雪の女王」を見て(2021.11.13)
- 「あなたは絶対ダメじゃないよ」(2021.07.28)
- 「約束のネバーランド」のアニメ二期のお話(2021.03.28)
- 「呪術廻戦」を勝手に考察(2020.12.09)
- 「夏目アラタの結婚」を読んで理想の結婚を考えた(2020.04.25)
Comments