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2014.10.21

結婚するなら稼ぎのいい男がいい!?

 NHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」を見ています。
 いろいろな意味でスゴイ展開で賛否両論だった「純と愛」を見て以来、朝8時になるとNHKにチャンネルを合わせるのが習慣になっているだけで、ドラマそのものはファンというほどでもないのですが、今回は中島みゆきさんが主題歌ですからね~。中島みゆきさんののびやかな歌を聞くだけで毎日、元気に出勤できます。

 その「マッサン」の中で標題のような話があって。
 ちょっといろいろ考えてしまいました。

 昔は「男性が外で稼いで、女性は家で家事」というのが日本の家庭のスタンダードでした。
 女性も子供も旦那の稼ぎで食べていた。男性の稼ぎにその後の人生がうまくまわるかどうかがかかっているわけで、そりゃ、稼ぎの少ない男性と結婚するよりも多い男性と結婚した方が幸せになれる確率は断然高くなります。

 けれど、今はもう違います。
 女性も働くようになって、男性の稼ぎだけに頼るのはよくないこと、という風潮になってきました。

 となると、女性の幸せ=男性の稼ぎではないのなら、家事や育児にしても、なんで女性ばかりがやらなければならないの?ということになるのは必然。だって男性の稼ぎで暮らしているわけではないですからね。

 そうなったら、男性側だってそうです。家事や育児も平等な分担を求められるなら、男性にとっては結婚で「面倒ごと」が増えるだけ。下手すれば何の見返りもないのに妻や子供に搾取だけされるわけですよ。結婚してなければ自分の稼ぎは全部自分で使えるのに。

 昔は食べさせてもらってるから、夫を立て、炊事・洗濯・育児、一切の家庭に関わる仕事は妻がやっていた。結婚というのはそういう「仕組み」の上に成り立っていました。
 そういう仕組みがなくなったのだから、非婚が増えるのは当然といえば当然のことです。

 朝ドラは「マッサン」の前の「花子とアン」もそうですが「恋愛結婚」至上主義です。「お見合い」は悲劇のように語られる。
 でも昔も今も「恋愛」で結婚できる人なんて、実はそんなに多くないんじゃないかな~。

 一方で「少子化」が大きな社会問題になっている。
 「少子化」の一番の原因は、私は「非婚化」だろうと思っているのですが、非婚が増える理由は明白。
 日本において「結婚」という制度がもっていた「仕組み」が失われたからです。

 結婚によって、男性が働き、妻や子を養い、その代わり妻は夫を立て、夫のために家庭を運営する。
 それが崩壊し、男性も女性も働いて自分の食い扶持は自分が稼ぐのが当たり前になった。
 だったら結婚する意味なんてそれこそ「恋愛」しかないわけですが、正直・・・男女が皆「恋愛」で結ばれるなんて 幻想でしかないんじゃないかと私は思われてなりません。

 いえ、個人的には、私は男性も女性も相手に依存することなく、自立して生きられるようになった今の世の中を大層気に入っていますし、「少子化」はもうそうなってしまっているのだから、社会のシステムを 少子化に対応するために見直していくしかないだろう、と思っています。
 失われた「仕組み」を復活すべし、と思っているわけではありません。
 失われたんだから「結婚しない」人が増えたのは仕方なく、その結果の少子化もしょうがないでしょう、ということ。

 ただ、この考えを突き詰めていくとだんだん「ぼのぼの」じゃないけど「怖い考え」になってきました。

 「男性も女性も人はみな自立して、自分の食い扶持は自分で稼ぐべし」

 この考えが浸透すると、自分の食い扶持を稼ぎ出すことが難しい、社会的な「弱者」にとばっちりが来ることになるのですよ。
 つまり、子供であったり、老人であったり。
 心身に障害を持つ方々であったり。

 昔の「仕組み」とは、つまり、家庭の長である男性が妻も、子供も老親も、働くことがかなわない弱者をフォローする仕組みだったわけです。
 それが崩壊すると、割を食うのは子供や親。
 人間は誰でも生まれた時は自分で自分を養えない子供だったし、いずれ年を取っても働けなくなります。
 事故や病気で働けなくなることだってあるでしょう。
 でも「自分で自分を養う」ことが当然になった世界では誰もそういう人をフォローしません。

 それは、まずいよな。
 一人で自分の食い扶持を稼げる人はいいけど、みんなが生まれてから死ぬまでそうできるわけではなく。
 家庭がその仕組みを失ってしまったのなら、社会的にそういう仕組みを作って行かなければ、今、元気に自分の食い扶持を稼いでいる人だって安心して生きては行かれないことになります。

 すでに現代はそういう時代です。
 家庭に代わり、年をとって働けなくなった人の面倒を見る施設も、子供を預かる施設も社会のニーズに応えて増えてきました。
 増えてきたけど、まだ足りない。
 そのコストを捻出するために働く人からはさらに税金を徴収する。
 そういう流れができつつあります。
 税金は「保険」と考えるしかないのかもしれません。自分がそうなったときに備えるための。

 書いている内に、自分がすごく当たり前のことを改めて書いていることに気がつきました。

 昔、家庭が持っていた、人と人とが「家族」という最小単位の中で助け合う仕組みがなくなったため、社会的にそれを担う必要がでてきた、と。
 老親を子供が見ることも少なくってきたし、子供を預ける施設ももっと増やすことが必要だと言われている。

 ただ・・・「家庭」というものがなくなり、そういうふうにシステマチックになることで本当にいいのか?と、改めて自分が考えているのに今、気がつきました。
 いえ、そうなるしかないなら仕方がないのですが、私は本当は…

 いやいや、それが自立や自由と引き替えにして得られた社会なら。
 まさしく「仕方のない」ことなのかもしれません。
 それを前提にした上で、どうみんなが幸せになれるのか考えるしかないんだけど。

 みなさんはどうお考えになるでしょうか。

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Comments

娘が2人いますが、
2人とも結婚する意思があまりないようなので、
自分だけで生きて行けるような仕事に就くように、
ずっと話をしていたこともあって、
長女は警察官、次女は国税庁の結果待ち。
公務員になれば食べる分には困りませんが、
はたしてそれで幸せなのかどうかはわかりません。

Posted by: ハリー | 2014.10.22 at 07:29

ハリーさん、いらっしゃいませ。娘さん、二人とも、堅実~♪
一番いいのは、仕事も得て、理解のあるパートナーと結婚し、子供も授かれること。もしそうなっても、公務員なら育児休業制度もあるし、その間辞めさせられることもたぶんないので、大丈夫かと。
娘さんたちに幸あれ♪

Posted by: BUBI | 2014.10.24 at 22:58

お久しぶりです。といってもあまり記憶にはないかも?ととさんのブログが更新されていなくて、そこを訪れたついでになんとなくたどりついてしまいました。

さて、本題ですが、私も拙ブログで似たようなことをかいてます。http://blog.goo.ne.jp/penpenpenguin01/e/22c6c4596ccbd72d990814f5874a4d9d#comment-list

思うんですが、私が9年前に「保育園が足りない、どうしたらいいんだろう」といっていた状況はますます困っているようですが、世間にはこの困った状況がどんどん知れ渡っている点は違ってきたかなと思います。それと同じように、家庭というものがなくなっていく今後、強者が弱者を救わなければならないと、変わっていくのかな?と思います。自分で自分を養っていけない弱者ってまずいよな?と思っている人が、少なからずいることだけで救われるというか。

今まで、そんなことすら考えなかったというか、考える必要もなかったと思うんですけれど、今後はどうしてもそういう問題がでてくるのかなーって。
うちだって、余裕がある層ではないから、実際困るし、本当にそれでいいのか?って思います。子供のクラスには子供の貧困が冗談じゃなく一定数いるし、本当に様々。皆が皆、余裕があって、私立に通って裕福な層ってわけではないし、すぐ隣の席に問題がある家庭があるわけで。それを見て見ぬふりして生きていくわけにはいかないというか。

もう今更、原点回帰というのは無理だと思うし(政党の中には「祖父母3世代同居を推奨」というところもあるけれど、そうそう簡単には無理だと思う)、進んでいくしかない、となると、強者が強者として、はびこっていけば、弱者を救う?ってことだけでもないような。ただ、それを知らないフリするのではなくて、問題だと思う人が少しでも多いことは、開き直ってしまえば、喜ばしいことなのかなーと。

話はそれますが、うちの小3の次女が、朝ドラでエリーの結婚が反対された時に「なんで反対されるの?」って不思議そうに理解できなかったのです。クラスで、ハーフの子が普通にいるし、離婚して、何度も姓がかわったり、引っ越したりする子がいるような、バラエティーに富んだ現代では、大正や昭和の初めに、国際結婚が大反対されることなんて、想像すらできないのでしょう。
エリーが反対されるのなら、クラスの友人が存在しないわけですしね。

こうやってみると、あと数十年後には、日本もいろいろかわっていくのかなと。少なくとも、弱者がほったらかしにされるような世の中であってはいけないし、それを問題提議し続けることは今後もあってほしいなと思います。

Posted by: ちゃい | 2014.12.08 at 09:10

ちゃいさん、こちらにもコメント、ありがとうございます。

たとえば生活保護はまさに弱者をフォローする仕組みなのですが、どうも不正受給とか、働いた方が生活が苦しいとか言われてしまっていて。

社会が弱者をフォローする「仕組み」はどうも歪みが生じやすく・・・
もちろん、だからと言って、家族が見ろ、というのも時代に逆行する話です。

本当はもっと高齢者や子供を始めとする弱者を守るのが「当たり前」であり、だからこそ、そのためには税金を使うことも当然と考えられる社会にならないといけないんじゃないかと思います。

だって男性の稼ぎで家族がみんな生活する仕組みは崩壊し、もう「家族」では、子供も高齢者も面倒を見ることはできないんだもの。

Posted by: BUBI | 2014.12.20 at 19:08

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