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2015.04.21

「読書メーター」使ってみた。

 ある日、友人が「読書メーターって知ってる?」という連絡を確かLINEでくれました。
 全く知らなかったのですが、その友人が登録したというので、自分も登録してみました。

 「読書メーター」は自分の読書を記録できるサイトです。

 私は、普段、自分の読書記録は紙の日記帳につけていて、自分がいつ、何を読んだかは分かってるので「間に合ってます」という感じだったんですけどね。
 本の感想も、感動して記録に残しておきたい作品に関してはこのブログに綴っています。読書メーターにも感想欄はあるのですが、文字制限があって、感想をみっちり書くには物足りない。
 また、私にとって「読書」は娯楽ですから、囲碁で対局結果を記録したり、ダイエットで体重の推移をグラフにしたりする感覚とはかなり違っていて、その月に読んだページ数が自動計算されてグラフになっていても
「あ、そう。で?」
 ぐらいなもの。今月は何ページだったから来月はもっと読もうとか、そういう「努力」は読書に関しては必要ない。
 なので、最初「読書メーター」のメリットって何なのか、さっぱりピンと来ませんでした。

 以前、ツイッターを始めた当初も思ったっけ。ツイッターの何が楽しいのか、さっぱり分からないって。フェイスブックもそうだな。ブログは、私は書くことが好きなので、始めた当初から楽しかったですけども。

 読書メーターに関しては、記録を付け始めて数日~数週間経つ内にその真価が見えてきました。

 読書メーターの面白さは「共読」という耳慣れない言葉にあります。これ、検索しても辞書には出てこないから、造語なのかしら。
 読書メーターでは、自分が読んだ本を記録すると、同じ本を読んだ人がいると分かる仕組みがあります。その人が感想を書いていると、その感想も簡単に読める。
 つまり同じ本を読んだ人が、どんな感想を持ったのかが分かる。
 これは面白いです。

 普段、とても面白い小説を読んで、誰かとその面白さを共有しようと思っても、好みもあるし、友達がそれを面白がってくれるかどうかは分かりません。そういう意味で「読書」という趣味は基本、孤独なものでした。ところが読書メーターはその、本来孤独な「読書」を「共読」によってネット上の見知らぬ人と結びつけることができるんです。こりゃ画期的だわ。

 人の感想を読めるだけだったら、Amazonのレビューだっていいわけですが、読書メーターはそれをもう少し進めて、感想を書いた人と読んだ人を「ナイス!」という、フェイスブックの「いいね!」のような機能で結ぶ仕組みを備えています。
 この機能のおかげで、私は自分と同じ本を読んでいる人が、ほかにどんな本を読み、どんな感想を書いているかを知ることができます。
 それにより、
「へー、私はまだ読んだことないけど、この人が感想を書いているこの本、面白そう」
 という本を見つけることができます。もともと同じ本を読んでいる人ですから、傾向も似ていて、自分が興味を惹かれる本が次々と見つかるんですよ。これはすごい。

 一人で図書館や書店でぼんやり本棚を眺めていても、それだけでは「面白い」本を探し当てられる確率ってそんなに高くありません。以前に読んで面白かった作家にどうしても偏ります。
 新聞や雑誌やネットの書評を読んでも、自分の好みと違っていればヒットしないことも多い。
 けれど「読書メーター」をやっていると、次々に読みたい本が現れます。

 小野不由美、貴志祐介、村上春樹、伊坂幸太郎、乃南アサ、篠田節子などが面白いのはもう知っています。まだ私が知らない作家で、面白い作品あるんじゃないか…そういうニーズに「読書メーター」のお気に入りさんたちは見事に応えてくれます。

 たとえば最近のヒット。

「犬身(けんしん)」松浦理英子
 これ、面白かったなー。人が犬になってしまう小説なんですが、馬が主人公だったり、こたつが主人公だったり、人でないもの目線の小説が大好物な私にとっては最高に面白い作品でした。ただ人が犬になるだけでなく…続きはAmazonのレビューとかで確認してください。この作家の作品は初めてで、多分「読書メーター」やってなかったら、一生知らなかっただろうと。

「白い部屋で月の歌を」朱川 湊人 
 テレビの「世にも奇妙な物語」が好きで、ホラーやサイコミステリーを読むのが好きな私は、角川がやってる「日本ホラー小説大賞」の作品は概ねチェックしているのですが、朱川湊人氏がこの作品で短編賞を取ってる作家さんとは知りませんでした。同じ年に大賞を取ってる「姉飼」は読んだのにな。「夜市」の恒川光太郎など、同賞の受賞で作品を読んで、その後も注目している作家さんがたくさんいます。「白い部屋で月の歌を」は短編ですが、「はがし屋」の連作にして、もっとこの物語のキャラクターが活躍する話が読みたかったー。コミックなら、たとえば「デスノート」が最初は読み切りだったけど、長編になったみたいに「白い部屋で月の歌を」もシリーズ化したらよかったのに。そのくらい魅力あるキャラクターのお話でした。朱川湊人作品もこれから読んでみたいです。

 「読書」という世界がネットを介してこんなふうに広がるなんて。
 「読書メーター」ってすごい! 

 インターネット歴はけっこう古いんですが 今まで知らなかったのが惜しいくらいです。読書好きでまだ使った事無い方は、ぜひ一度お試しを。

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