偽装の夫婦 7話までの感想
天海祐希主演の偽装の夫婦を見ています。
天海祐希が演じている主人公の女性は、かなり風変わりで、感情移入しにくい人でした。
・人当たりは優しいが、心の中では悪態ばかりついている
こういう裏表のある人って苦手だなー。
内心むかついているのに無理矢理の笑顔。これが気持ち悪いという周りの評価があるのも納得です。
早くに両親を亡くして、他人の中で生きてきたから、誰にも本音を言えず、笑顔の仮面をかぶっちゃった…という点には同情はできるのですが。
ただ、おそらく私が彼女のことをあまり好きになれないのは、自分に似てるからなんですよ~。
自分の嫌な面を見せられるのは気持ちのいいものじゃないですからねぇ。
7話まできて、彼女の笑顔の仮面はかなり崩れてきました。
内心の悪態もそのまま口をついて出るようになり。
それは多分いいことなんでしょう。
いいことなんでしょうが・・・
やだなぁ、なんかもやもやする。
気持ち悪いのでもやもやの原因を紐解いてみます。
そもそも、彼女は偽装結婚の相手である超治に、若い頃、あまりにもひどい振られ方をします。
当時、二人は付き合っていたのに、ある日突然、理由も言わずに彼女の前から超治は姿を消してしまいます。
彼女はとっても彼のことを好きだったのにねぇ・・・
これってひどい裏切りですよ。
なのに再会したら、いけしゃあしゃあと「偽装結婚して欲しい」なんてね~
大体が、彼はゲイで、昔、彼女と付き合っていたときも、女性でもいけるんじゃないかとがんばったけど無理だった、というのが突然の破局の原因だったりします。
無理なのはしょうがありませんが、なんというか、自分のことしか考えてないというか、彼女の気持ちを分かってないというか。
無神経だよなぁ。
彼女が彼が消えて以来、どんな気持ちでいたのか、全然分かってない。
結局、彼女は今も彼が好きなのですよ。
その彼女の気持ちにつけ込むというか、いえ、付き合っていたのは昔だからもう彼にとっては過去のことで、彼女にとっても過去になってるだろうと、今度は偽装結婚に協力させるという・・・。
非道すぎます。許せない。
なのに、彼女はやっぱりまた彼に恋をしてしまう。
でも彼はゲイ。
だから、別れるしかない。
こうなることは半分分かっていたようなものですけど、分かっていてもむかつきます。
女って…いや、惚れた方って弱いよなぁ。
相手のどんな無理なお願いでもかなえてあげたくなってしまう。たとえ、相手が自分のことを好きでないことが分かっていても。
それも分かっている話なんですが、なんだかなー。
このままただ別れて終わりだったら面白くない。
お友達としてこれから仲良く暮らしましたでも面白くない。
主人公の彼女も同性の恋人ができて幸せになりました・・・めちゃくちゃですが、まだこの方がましかなぁ。
7話は超治がゲイであるということが公になり、勤めていた幼稚園の保護者から総スカンを食らうというストーリーでしたが、別にゲイだっていいじゃないですかねぇ。
もちろんそこは気を遣ったらしく、ゲイであることが問題なのではなく、ゲイを隠していたことが問題だ、なんて白々しい話になっていましたが、現実問題として、別にゲイだとかレズだとかバイだとかっていう性嗜好の話って、他人にベラベラと公にする話じゃないでしょ。
たとえば普通に
「私は女で男の人が大好きです」
「僕は男で女の人が好きです」
って言う? だから何?ってなりません?
性的嗜好がどうだって別に関係ない。
肌の色が白くたって黒くたって関係ない。
女だって男だって関係ない。
差別撤廃ってそういうことでしょ。
「だからどーした」ってことでしょ?
そういうことにこだわること自体がくだらなすぎる。なんで他人にベットの中のことまでカミングアウトしなくちゃいけないのか、私には理解できませんがな。
あー、書いたら少しすっきりしました。
人を好きになり、相手にも好きになってもらえれば大団円ですが、世の中そんなにうまくはいきません。振られることだってあるでしょう。
でも主人公のヒロにはもうそれを引きずるようなことはしないで、自分らしく、自分の感情に素直にこれからは生きていって欲しい。
内心の声なんて、私にもありますわ。
くだらない、馬鹿馬鹿しい、ふざけんじゃねー、は、しょっちゅうですが、にっこり笑ってやり過ごしています。
まぁ、やっぱり私はヒロに似てますわね(-_-;)
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