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2016.04.03

「私だけがいない街」

 2016年の1月~3月の期間で、「僕だけがいない街」というコミックが原作のアニメが放映されていました。何かの事件が起ころうとするときに、一人だけ時間が逆行するという「リバイバル」と名付けた能力を持つ、一人の青年の話。時間が逆行した瞬間に、青年は、その未来の記憶を利用して、起こるはずの事件を未然に防ぐことができます。
 このリバイバルがすごいんですよね。主人公の母親が何者かに殺されるという事件が起こって、その際にもリバイバルが起きるんですが、なんと、青年は、小学校の時の自分にリバイバルする。つまり「母親が殺される」のを防ぐためには、小学校時代でその原因となる事件を防ぐ必要があるという…いやぁ、この導入部の設定ですごくドキドキしました。
 果たして、彼は、心は大人のまま戻ってしまった小学生時代の自分の力で、母親を救い、かつ、その事件の原因となった連続幼女殺害事件を防ぐことができるのか!?
原作のコミックは未読ですが、アニメには本当に夢中にさせられました。2016年4月現在で、すでにアニメは最終回まで終わっていて、どうなったか私は知っているのですけど、ラストは原作とは違うのかな~。
 お馴染み、藤原竜也が主演する実写映画にもなっていて、昨日、それも見てきました。映画とアニメのラストは大きく違います。私は、アニメの方のラストが好き。いい意味で予想を裏切ってくれてるから。映画の方は「僕だけがいない街」というタイトルならそうなるでしょう、というある意味では予想どおりのラストです^^;

 と、「僕だけがいない街」の話を書いてきたところですが、今、ふと思ったこと。
 この話の中に「雛月加代」という女の子が出てくるのですが、この記事のタイトル「私だけがいない街」はこの子が小学校の文集に綴ったお話です。抜粋しますと。

(引用開始)
今よりもっと大きくなって一人でどこへでも行けるようになったら遠い国に行ってみたい。遠い島に行ってみたい。誰もいない島に行ってみたい。辛いことも悲しいこともない島に行ってみたい。島には大人も子供もクラスメートも先生もお母さんもいない。その島で私は登りたいときに木に登り、泳ぎたいときに海で泳ぎ、眠りたいときに眠る。その島で私は私だけがいなくなった街のことを考える。子供はいつものように学校に行く。大人はいつものように会社に行く。お母さんはいつものようにご飯を食べる。私は私だけがいない街のことを考えると気持ちが軽くなる。遠く遠くへ行きたい
(引用終わり)

 映画で改めて触れても、とても心に残る文章です。
 なんというか、めちゃくちゃシンパシーを感じるんですよ。そのせいで、アニメの雛月が自分のことのようで。そうか、だから、私はこのアニメが好きなのか。

 物心ついたときから、誰もいないところでずっと一人でいたいというのは私の願望でした。
 誰にも構われたくない。一人で本を読んだり、心の中でお話を作って遊んだりしていたい。
 
 雛月のこの文章を第三者として読むと、とても孤独を感じる切ない話なんですが、私自身は心からほんと、誰もいない島にいって「登りたいときに木に登り、泳ぎたいときに海で泳ぎ、眠りたいときに眠る。」こういうふうに暮らしたかったんだよな。
 雛月のような状況に自分がいたわけではないんですけどね。
 でもなんとなく雛月が感じていたはずの「閉塞感」には心あたりがあって。

 子供の頃って何かに閉じ込められているような気がしていました。
 毎日やることが決まっている。やりたくないのにやらなくちゃいけないことがたくさんあって、明日が来るのが怖くて。明日が来ればまた学校に行って・・・うん、私はいじめられっ子だったのでね。また明日がくれば友達にいじめられる。それが嫌で、とてもつらかったのです。
 
 だから、誰もいない島に行きたい。登りたいときに木に登り、眠りたいときに眠る・・・望むのはそれだけ。
 思い出しちゃったな。

 雛月はいじめではなくて、いじめよりも子供にとっては逃げ出せない、親からの虐待という状況にあるわけですけれども。
 今、この瞬間も、私や雛月のように苦しくて辛くて、なのに自分ではどうしようもない状況に置かれて苦しんでいる子供たちが、この日本にはどれだけ多くいるのかと思うと胸が痛くなります。

 だからこそ、きっと、そんな雛月を救い出そうと奮闘するこの「僕だけがいない街」という作品が私にとっても救いになるんだろうなぁ。

 子供の頃のいじめられっ子だったときの記憶なんて、もうとっくに忘れたと思っていました。
 私、今、いくつだよ~(苦笑)
 意外と覚えているものですわ。
 
 でも、今、私はあの頃、望んでいた場所にいます。木には登れないけれど、遠い国にも遠い島にも好きな時に行ける。眠りたいときに眠り、食べたいときに食べ、さぼりたいときはさぼり。ここには私以外、誰もいないので、望むだけ一人でいることができる。それがどんなに私にとっては幸せなことか。
 こう書くと、自分がめっちゃ孤独だなぁと自分で思わないでもありませんが、実際、これ、とってもぜいたくで幸せなことなんですよ。

 一人でいられてよかった。
 欲しいものを間違えないでよかった。

 今、私はそう思っています。

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