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2016.08.12

凄すぎて絶句!  ~シン・ゴジラ~

 本日、庵野監督の「シン・ゴジラ」見てきました。

 いやぁ、すごい。表題どおり、凄すぎて言葉もありません。

 特に怪獣オタクでもなく、ただ、ウルトラマン世代ではある私。子供の頃には、ゴジラはよく、テレビで映画が放映されているのを見ていました。ゴジラvsキングギドラや、モスラを見たことがあります。ストーリーは全く覚えていませんが。

 「シン・ゴジラ」はたまたまちょっと宣伝を目にしたあと、ネットで評判を読んで見たら、大変好評で。さらにあのエヴァンゲリオンの庵野さんが監督をされたとのこと。
 エヴァンゲリオンは私、10話までしか見たことがなくて、はまってはいないのですが、それでも庵野さんの噂はそこここで聞きます。

 私の印象は、独自の世界観を確立されているということ。
 この人が監督をするのなら、ただの怪獣映画ではないことは確かでしょう。

 それに、ネットで予告編などを見ると、音楽がすごくいい。エヴァも音楽が神秘的でとてもいいのですが、あの音楽でゴジラ。見てみたくなりました。

 感想といっても、とにかくゴジラがものすごい迫力で、これはいくら言葉を尽くしても百聞は一見に如かず、見て頂くしかないのですが、一つだけ、どうしても、このブログで書いておきたいことは。

 ・・・3.11の東日本大震災&原発事故。そして熊本地震。

 これを経験してしまった日本人にとって、すでにゴジラはただのフィクションではない、ということ。

 私は見ていて確実にオーバーラップしましたよ。
 逃げ惑う人々。何百万人もの避難民。なす術もなく破壊されていく家々。広がる放射能汚染。

 ゴジラが動き出したら、人間には止める術もなく、ただ逃げるしかないんです。

 現実の天災とゴジラはまさに同じ。

 パニック映画は今までもたくさん作られていて、たとえば宇宙からの侵略の「インディペンデンスデイ」とか隕石が落下する「ディープインパクト」や「アルマゲドン」などたくさんあって、見たこともあるんですけど、今日の「シン・ゴジラ」ほど、リアルに感じたことはなく。

 もちろん、現実の日本を舞台とし、ゴジラが東京や鎌倉や川崎など身近な場所を蹂躙していくので、そのせいはあるんですけど・・・

 なんというか、官邸の対策本部や政府や自衛隊の対応が、まさに「3.11」。

 この先、東南海地震や東京直下地震などがいつ起こるかわからない日本にあって、「シン・ゴジラ」の世界は、題材が「ゴジラ」にもかかわらず、まったくフィクションとは思えないのです。

 この映画には自衛隊も協力しているみたいですが、ほんと、何かあったときに、
「まさか、そんなことが起こるわけない」
 と言えなくなってしまった3.11後の世界に生きている私たちの心の準備として、この映画を見ておく必要があるような気さえしてきます。

 とにかく、凄かった、「シン・ゴジラ」。
 見ていない方はぜひ見てみてください

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