『日本を守る』組織は軍隊である必要があるのだろうか。
本日は5月3日、憲法記念日です。
安倍総理が、2020年までの憲法改正を目指していると表明しました。9条を改正し、自衛隊の位置づけを明確にするそうです。
やはりそこなのか…
新聞に自民党が以前作った改憲草案が出ていましたが、天皇を「元首」と位置付けたり、日の丸、君が代が国旗、国歌であることを明確にしたり、その辺もちょっとなぁと思ったのですが、その草案からまた変わる可能性があるので今はおいとくとして。
以前の草案では、自衛隊は「国防軍」として明記されています。
そうか、軍隊になってしまうのか。
私は自衛隊の仕事ってめちゃめちゃ大事だし、災害のときなどに組織的に動ける存在があることは、とかく災害の多い日本国にとって必要不可欠だと思っています。
それが自衛隊だと思っていて、自然災害だけでなく、テロとか、北朝鮮からミサイルが飛んできたりとかにも、対応する。とても大事な役割です。
多分、それに反対する人はいない。
いないんだけど…国防軍となるとちょっとなぁ。
現行9条では
(前略)
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
となっていて、前段はいいとして問題は後段。
「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない」
これよ、これ。「戦力」ってなんだって話だよなぁ。
「交戦権」とは「戦争をする権利」だから、それも認めないのはよい。つまり現行憲法は、
『日本は国と国との紛争を解決するために武力は使いません。だから「軍隊」は持ちません。もちろん「戦争をする権利」なんて認めません』
って言ってる。
だから自衛隊は今のところ、実体はおいといても、表向きは「軍隊」じゃない。
もろもろ災害の時に活躍する、警察とか消防署とか海だったら海上保安庁的な、昔の子供向けアニメ風にいうなら「日本を守るぞ」的な存在なわけです。
軍隊じゃなくていい気がするけどなぁ。
だって「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」なんでしょ?
安倍総理もそこは変えないと言ってたもんな。
「日本を守る」じゃだめなのかなぁ。
海外とのバランスなのかな…
いえ「戦争」はね、だめだと思う。
勝てばいいってもんじゃない。
「国際紛争を解決する手段」は戦争以外にもあるんだし、逆に、戦争すれば解決できるのかといえば、力での解決は力で覆される。それが20世紀だったわけで。
二度の世界大戦で日本のみならず、ヨーロッパだってアメリカだってロシアだって懲りたんじゃなかった?
ロシアあたり、懲りてない気はちょっとしますし、そもそもすぐそばの北朝鮮がオカシイので、ついつい丸腰でいるのが怖くなる心理は十分にわかるわけですけども。
それでもなぁ。結局、力比べによる世界支配などナンセンスにすぎないと人類は悟ったんじゃなかったかなぁ。
自衛隊には軍隊にはなってほしくない。
今が違憲だっていうなら、半分すでに軍隊っぽいからそう言われてるわけで、じゃあほんとに「軍隊」にしちゃえ、じゃなく、「軍隊」じゃなくする方の選択肢はないのかなぁ。
国を守るのが軍隊である必要はあるんだろうか。
国を守るための銃器や地対空ミサイルの整備などは軍隊じゃなきゃ持てないのだろうか。持てないならそこを変えればいいわけで。
まあでも、いくら兵器を増強してもきりがない。
疑心暗鬼こそが人類の本当の敵なのでは。
そのための歯止めとして・・・自衛隊を軍隊として9条で位置付ける改憲だけは・・・
2020年か。まだ多分生きているな。なんとか避けたいよな。
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