一人暮らし事始め
私は27才の5月に一人暮らしを始めました。
職場は実家から通える距離にあって、それまでは実家から通ってたから通勤が理由ではありません。
実家が嫌で、早く一人暮らしをしたかったわけでもない。
私は2017年7月現在、独身で、高校時代の女友達も結婚してない友人が何人かいますが、みんな大抵、学生時代と同じで親と同居のままです。
では私はなぜ一人暮らしをしようと思ったんだっけ?
当時を振り返ると、それほど固い決意や一人暮らしをしたい必然性があったわけではありませんでした。
ただ、自分よりも年下の後輩が一人暮らしをしているのを聞いて
「私にも一人暮らしができるな」
と思っただけです。
たまたまその後輩が当時住んでいた住まいが不便なため、新しい部屋探しをしていると聞いて、自分もそれに便乗して一緒に部屋探しをしました。
結果、その後輩と同じアパートに住むことになり、一人暮らしが始まりました。
もし、その「たまたま」のタイミングがなかったら、今でも実家で暮らしていたんだろうなぁ。
一人暮らしを始めてみたら、それまでに思っていた以上に私は一人暮らしが性に合いました。
もともと一人が好きだったしな。
一人暮らしを始めた今からが本当の自分の人生だという気がしました。
元々、そんなに束縛しない親ではありましたが、それまでは基本、親のいうとおりに生きてきたけど、これからは自分で何もかもを決める。
そして、案外、私は一人でなんでも出来る力があったみたいです。
母親には
「あんたに一人暮らしなんかできるわけない」
と言われてましたけどね。
私は一人っ子です。
そんなに甘えて育ったつもりもないんですが、親からはそう見えてたのかなー。
でも、このブログには何度か書いたことがありますが、子供の頃から母が年に何度も何ヶ月もうつで布団から起き上がれなくなることがしばしばあり、家は荒れ放題。
私は自分でご飯を炊き、ワカメの味噌汁を作り、レトルトのハンバーグを温めたり、缶詰めを開けたりして食事をしていました。
父はがよく晩御飯のおかずにラーメン屋で餃子をおみやげに買ってきてくれたなー。
当時はコンビニもほか弁もなかったし。懐かしい。
そういうわけで、一人っ子は一人っ子ですが、親に何でもやってもらった一人っ子ではないので、私自身には「一人じゃ何にもできない」という自覚はありませんでしたし、事実、そうでした。
基本、私は一人で何でもできた。
一人でできなかったのは結婚と子作りですね、やっぱ。
今から思うと、27才ってちょうど普通なら結婚して家を出るタイミングですね。
「今まで育ててくれてありがとう」
なんて挨拶して家を出ればかっこよかったんでしょうが、当時はそんな自覚はなく、フラフラっと一人暮らし始めちゃったなぁ。
そこから数年は、今で言う「コンカツ」もがんばってはいたんですが、もらってくれる相手に巡り合えず、そのまま年とっちゃった。
でも当時も、結婚願望はなかったんだと思います。
誰かに頼ったり甘えたりするのは苦手。
甘えられるのも嫌い。
コンカツしたのは「結婚」するのが当時は当たり前だと思っていたからで。
私は、一人でいるときが一番ほっとできる。ありのままの自分でいられる。誰にも自分に係わってほしくない。傷つきたくない。そういう思いが人一番強い人間です。
臆病者だし、コミュ障なのかもしれない。何より自分に自信がない。
一人で自分のことは何でもできるけど、人のことはできない。
相手の望むとおりの自分でいられないことで怒られたり叱られたりするのが怖い。
結婚するような相手と巡り合わなかったのは「だから」でしょう。
こういう対人関係が苦手な感じは今もあってずっとこれをなんとかするのがライフワークだったわけですが、それを克服できなくても、私は仕事ではそれほど困りませんでしたし、友達にも恵まれました。
そして私の目の前に「インターネット」が登場する。
リアルなコミュニケーションは苦手ですが、子供の頃から読書が好きで作文が得意だった私にとって、インターネットのコミュニケーションというのがどれだけ向いていたか、これを読んでいる皆様には想像がつくでしょうか。
私はそこで交友関係を広げ、ブログを始め、今に至ります。
楽しかったな。
そしてそれは今も同じ。
一人というのは本当に自由です。やりたいことはなんでもできる。
海外旅行にもずいぶんいったし、3.11の後は仕事で復興にも携わることができ、いい半生でした。
子供は大人になると、結婚して家を出て行くのが一つのパターンですが、結婚しなくても家を出るのがいい場合もある。
私はそのパターンの一つなのかもしれません。
もちろん、今の時代は一人一人、あらゆるパターンがあって、私のケースが当てはまらないこともたくさんあるのでしょうけど…
一人暮らし、楽しいですよ。
何より自分で自分の生き方を決められるのがいい。
楽しかった、幸せだった、と言えるのは、自分で自分の思うとおりの生き方をできたからです。
この人生も折り返しを過ぎてからしばらく経ちました。
これからはどうしようかなぁ。
このままずっと一人でいいけど、それには一番に健康第一。
年をとるのは仕方ないので「ソフトランディング」がテーマです。
でもきっとどうなったとしても、それが自分の選択だから悔いは残さず人生を終えることができそうだな。
それが今の私の一番の誇りです。
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