続・セクハラの定義って難しいね
やっぱり、この議論になっちゃったか…
「女性記者お断り」セクハラ防ぐには女性排除を、という暴論は“新たな差別”を生むだけだ
「女性と二人だけで酒を飲んだり、食事をしたりするとあらぬ誤解を受けるので、リスク回避のためにそういう行為を一切禁止する」
とどうなるかって話です。
やっぱり、それも「セクハラ」って言われてるよー
「女性と二人きり」が全部だめって話になったら、仕事にならない職種もある。
記者がどうかはけっこう微妙なラインなんですが、それはともかくとして、リスク回避のための女性排除はやっぱりセクハラなんですよね。
だとしたら、どうしたらいいんだろう?
上記の記事には、
「男性が『セクハラはヤバい』と思ってくれればよいだけなのに」
という女性記者の意見が引用されていますが、私は「それは難しいんじゃない?」と思います。
取材相手の男性が、普段いくら『セクハラはヤバい』と思っていても、酒の席でしょ?
理性も吹き飛びますって。
ましてや相手は、取材対象と仲良くなってなんぼという意識で近づいてくるわけです。
「酒や会食なんかしなくても取材はできる」
と、舛添さんがコメントしてるのが正論だと私は思うけど、それに対して、
(引用開始)
「お酒の力をかりてリラックスした空気で情報交換する貴重な時間です。昼間に取材した言葉の裏の意味を聞き出したり、お互いを知ったりするのに欠かせません」
(引用終わり)
それ、女性記者が言っちゃうのか、やっぱ。
結局ぐずぐずですよね。線引きなんかできるわけない。
私は酒がダメなので、
「お酒で相手と仲良くなる」
っていう関係自体がナンセンスだと内心、思っていますが、個人的な感情はさておいて、一緒に酒飲んで取材対象の理性を吹っ飛ばして本音を聞き出すことで特ダネをとるのが「記者」のお仕事なんだろうと理解しています。
そしたら、そこでセクハラとか言うのって卑怯なんじゃない?
だって取材対象の理性のタガを外させて、ネタとろうとしているのは女性記者自身なんだもの。
なのに、相手が調子に乗って「おっぱい」うんぬんと言い出したら、「身を守るため」と称しそれを録音してセクハラだと糾弾する。
私も女性ですけど、そりゃないよ~って思うんですけどねぇ。
〇か✖かきっちり線引きできないことって世の中にたくさんあって、今回の「財務事務次官」と「テレビ朝日の女性記者」という個別の話と「一般論」は一緒にすると非常にまずいことになるのかもしれません。他ならぬ女性にとって、です。
もちろん男性の取材対象に、美人の女性記者を張り付かせて取材させる、そのやり方自体がセクハラでおかしいっていう意見もあると思うんだけど、前の記事にも書きましたが、だとしたら、世の中に、「女性ならではの魅力や強み」を商売の道具にしている仕事はたくさんあって。私はそういう仕事が全部「おかしい」とは言いたくないのです。
だって、この世界に男性と女性という二つの性が存在し、それぞれの個性で成り立つ職業ってあってもいいのだから。
もちろん「女性」だからって全ての女性がそういう職業に就く必要はないんですよ。
「男性」も然り。
私もいわゆる「女らしさ」とは無縁の世界で仕事してますしね。
人が一人一人、自分の得意とする分野で個性を発揮し、活躍できればいいわけです。
それが、女性ならではの魅力や強みを生かす職業(たとえばアイドル歌手やモデルや女優とかね)であるならそれは誰にも否定できない。
私はセクハラを容認せよと言いたいわけではありません。
ただセクハラとそうでないところの線を引くのは、結局のところ、その行為の受け手側にしかないわけで、セクハラと言われないために自己防衛をするなら知らない異性には気を許さないようにするしかないでしょう。(知っている異性にだって録音されるくらいだもんね)
え? そこで異性と言っちゃうとだめ? 同性でも同じ?
つまり…知らない人にはついていっちゃいけません?
いやぁ~だからさぁ。
疑いだしたらもうきりがないのですが、今回の事件を教訓に今後の再発防止を防ぐためなら、ある程度やりにくくなるのは覚悟の上で取材対象との「1対1の酒、食事禁止」とするしかないような気がします。
一般社会の常識からいうと当然なんですが、その世界で働いている「女性記者」にとっては大ダメージだろうなぁ。
でも、それが正しい。女であることを武器にネタを取る、そんなやり方がもう古いのだ、と。
そう言い切ってしまえるなら、世の中簡単なんだろうなぁ。
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