poem(120)
「どうかよろしく」
一人で作って一人で食べるごはんもおいしいけど
外食でとびきりおいしいものを食べるなら
きみと二人がいい
行く先は自由きままに決めて
夜はビジネスホテルのシングルでのんびりする
一人旅もいいけれど
きれいな桜や雄大な山々や
きらめく湖畔のホテルでゆっくり過ごすなら
きみと二人がいい
他人といると緊張して
自分が相手にどう見られているかばかり気にしているけど
きみといたら一緒に笑えたし
きみとの旅はリラックスできた
きみが笑ってくれると私も楽しかった
自分よりも大事な誰か
自分が美味しいものを食べるよりも
きみがおいしいと言ってくれる方がうれしい
そう思えることがまさか私にもあるなんてね
一生に一度でもそう思えたことがあってよかった
一生に一度でもそう思わせてくれてありがとう
感謝の言葉はもうきみには届かないけど
神様
私にそんな喜びをくれたあの人を
どうかよろしく
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