グレイス=フィールドハウスを作ってほしい
この人口減少時代にあっては子供は次の社会を担う大切な宝なのだから、全ての子供に食べるところ、住むところを与え、しっかりした教育をすることが絶対、必要です。
子供を育てたい親がいて、子供のためにお金をかけられるなら個人に任せればいいけれど、そうでない子供もいるので、そういった子供にもちゃんと教育して、食べるところ、住むところに困らない環境を整える・・・
皮肉な例えになってしまいますが、大ヒット中のコミック、「約束のネバーランド」に出てくるグレイス=フィールドハウスのような施設を整備したらいいんじゃないかな、と考えていました。
「約束のネバーランド」というマンガを知らない方に解説しますと「グレイス=フィールドハウス」は孤児院をイメージしていただくとよいかも。
赤ん坊から12歳までの子供がそこで生活の全てを共有しています。
「ママ」と呼ばれる大人の女性が一人いて、赤ん坊の世話などを担当しています。
実質、本当に子供たちの「ママ」役を果たします。
勉強は、ハウスにコンピュータのような機械が備え付けられていて、それにいろんな問題が出て、解くというのが子供たちの日課となっています。
年齢がバラバラなので、年長の子供が下の子を面倒をみたりしていて、ママ役が全部する必要はないんですよね。
洗濯とか掃除とかも子供たちが自分でしています。
食事はレトルトのおかずとパン。給食のようにどこかから送られてくるようです。それを温めるくらいなら子供でもできるので、自分たちで支度します。
服はみんな同じ。真っ白で清潔な衣服。
勉強が終わったら、子供たちは外で遊びます。
本を読みたい子は本を読んでいてもいい。
書物はどっさりあるみたいですね。
グレイス=フィールドハウスは、とある目的のために、より優秀な子供を育てることが義務付けられています。
そのために愛情いっぱいに、ストレスなく育てられているようです。
マンガなのでその「目的」というのが驚くべきものなのですが、あとは作品を読んでいただくとしまして・・・
グレイス=フィールドハウスのような、優秀な子供を育てるための施設を作ることが現実は難しいとしたら、それは費用が掛かりすぎるからでしょうか。
実はグレイス=フィールドハウスは、優秀な子供を育てた後、その子供を施設から出荷します。つまり、子供たちは「商品」なのです。
優秀なら優秀なほど高く売れる。実際、このハウスの子供は富裕層にしか引き取られません。
グレイス=フィールドハウスが理想的な孤児院なのはそういう理由なのかなぁ。
でも、現実世界でも教育って、子供により優秀に育ってもらい、社会を担ってもらうための「投資」ですよね。
たとえばスポーツ選手。たとえば政治家。芸術家、学者、医師、弁護士、技術者・・・
各分野に秀でた能力を持つ、より優秀な子供のニーズってあるんじゃないかな。
そのニーズのために投資を集められないでしょうか。
若干、SFっぽい話になっていますが、私はもうかなり前から、子供は子供だけで集めて育てるべきじゃないかとずっと思っていました。
だって、今の社会って大人は女も男も働かないといけないのでしょ?
そのために保育所や学童保育が必要なんでしょ?
だったら、子供だけ集めて、集中管理した方がどんなに効率的か。
「約束のネバーランド」は最近のマンガですが、昔からSFの世界にはそういう発想が当たり前のようにありました。
グレイス=フィールドハウス、作りましょうよ。
親に十分な収入がなく、子供を貧困にするくらいなら、ハウスで引き取って育てましょうよ。
そして、そこの子どもには高度なエリート人材として社会に出て行ってもらうために、お金をかけて十分な教育もしましょうよ。
現実の孤児院は、高度な教育は親という個人がやるべきと整理されているのか、必要最低限しか満たしていない気がするんですよね。
実はマンガに出てくるグレイス=フィールドハウスは、子供たちの母親役となる「ママ」の教育にもかなりの投資をしています。優秀な女性でないとママにはなれません。ここもポイントだよなー
子供は親が育てるのが当たり前なのがこの世の常識ですが、子供の貧困問題を考えていると必ずしもそうじゃないのではないかと私は思ってしまいます。
「親はなくとも子は育つ」
仲間と、愛情をたっぷり注ぐことのできる理想的なママと、適切な教育さえあれば、エマやノーマンやレイのような、自分で考え、自分で学び、自分で世界を切り開く力を持った子供が育つんじゃないかと思うんですよね。
そういう次世代が私たちには必要なんじゃないのかな。
と、いうか、確実に未来はそうなるような気がする。
早くそうなって、親に無残に殺される子供が二度と出ない世の中になりますように。
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