夫婦で会議って
東洋経済のこんな記事を読みました。
家族会議のすすめという連載の中で紹介されている、四半期に一度、ホテルで夫と妻が話す、という事例です。
一読し、夫婦って普段はゆっくり話せないからこういうのっていいんじゃないかと思って、記事についたコメントを見ると
「面倒くさい」
というコメントがちらほらと。
もし自分が夫側だったらと考えてみました。
…確かに面倒くさいかも。
仕事で忙しいのに、妻が、あれ、どうするの、これどうするのって言ってくるんじゃ、ね。
勝手にしてくれ、家や子供のことはお前に任せたから、って丸投げできるのが一番楽です。
事例は公務員夫婦だからうまくいったんでしょう。
そもそも私自身も他人と話すのはあまり好きな方じゃないしなぁ。
言いっぱなしのこういうブログとかツイッターは好きですけど。
話して癒されたり、整理できたりという「コミュニケーション」の効果は認めますが…話される方はたまったもんじゃないという気がします。
だから言いっぱなしのブログやツイッターが好きなんですよ。
たとえば友達同士の旅行を考えてみます。
会って話していろいろ計画を立てる、のがいいんだろうけど、普段ものすごく急がしくてそんな余裕がないなら、誰かが計画してくれて、それにのっかった方が楽ですよね。
どこに行く、何をしに行くは、旅行を企画したときに基本的に合意できているのだし。
夫婦の結婚生活も基本、そんなものなのかもしれません。
どこに行く、何をしに行くは大体合意できているし、合意できてないことは、別にホテルで会議なんぞしなくても休みの日にでも話せばいい。
仕事だとどうだろう。
たとえば管理職がいて部下が10人いるとして。
・・・仕事は違うな。
業務分担といっても責任は管理職が全部とらなきゃいけないから、部下からは報・連・相がなくては困ります。勝手に忖度して意思決定されてはねぇ。
あれ? 何が違うんだろう。
そうか、仕事は上下関係があるからか。
夫婦も友達も対等だから、仕事と違うんだ。
つまり責任の所在です。
意思決定をする人には責任もある。
夫婦の場合、友達同士の旅行の場合は「責任」も分担している。
仕事ももちろんある程度の責任は部下にもありますが、部下に責任をどの程度負わせるかの判断をするのは管理職。最終的には管理職がその判断も含めて、全て責任を取ります。だから報告させる。
たとえばバスケットでお互いが一流のプレイヤーの場合、お互いに背中を預けます。
別に話し合いなどしなくても、相手の力量は分かっているので、自然と分担し、それぞれが最高のパフォーマンスをすることでチームを勝利に導く。
こういうのが究極の理想なのでしょう。
なるほど、だから会社と夫婦は違うんだ。
会議をしなくても、お互いの責任がきちんと分担されていて、それぞれががんばれば向かうところは一つ。
それが夫婦なんだろうな。
だから「会議」は夫婦にはなんとなくそぐわない。
なんて、一度も結婚したことない私が言っても机上の空論ですけどね。
理想が高すぎる?
でも、いちいち報告し、相談し、判断を仰がなくてはいけないなんて仕事だけで十分。
やっぱりパートナーとは、改まって話し合わなくても、背中を預け合える関係でいたいな~、なんてね。
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