性格がいいと東大に入れる!?
うーん。
これ、ちょっと嫌な感じのする記事でした。
性格のいい、悪いっていう言い方がセンスないんだろうな。
書いているのは現役東大生か。
東大生が「性格がいいと東大に入れるよ」と書いちゃうのか。
自画自賛で気持ち悪いなぁ。
性格がいい、性格が悪いじゃなくて、東大に「入りやすい性格」と「入りにくい性格」でいいのではないかと。
そう読み替えれば、言ってることは正しい。、
「東大に入りやすい性格」は素直で、謙虚で、人の言うことを聞くこと。
つまり、自分がないってことじゃない?
「オリジナル」がなくて「インプット」がうまいということでしょ。
自分を捨てて、とにかく成績を伸ばすことだけに己を作り替えれば東大に受かるってことですよね。
とてもばかばかしい話だと思います。
私が思うに、本当に「頭のいい」人は確かに存在していて、そういう人は己をこんなふうに作り変えなくても東大くらい簡単に受かります。
結局、何をどうすれば、目的に達するか、他人が10年かけて考えても分からないことを頭のいい人は5分で理解できてしまう。それが頭がいいってことですから。
そういう人は「東大に受かる」ことが自分の人生で本当にメリットなのか、東大に受かることで自分はそのあと何を目指すのかが見えている。
中には「東大」にメリットを感じない天才もいるだろうなぁ。
東大に行けば政治家とかにはなりやすいかもしれないけど、たかだか日本の政治家なんて面白くも何ともないですしねぇ。
東大にいくために努力したり、性格を変えたりしなくちゃいけない凡人は、自分のないロボットになって幸せになるにはそれを目指すのがいいのかもしれません。
でも凡人は凡人なりに、そういうロボットになるよりも、自分の好きなことに夢中になったり、要は「素直」だとか「謙虚」だとかいうことよりももっと大事なことがあるでしょ、と私は思います。
私は「素直」って言葉が嫌いです。
素直な女性は男性にもてると思いますが、それって要は「つべこべ言わずに俺の言う通りにしろ」ってことでしょ?
素直な男性は頑固で融通がきかない男性よりは女性にウケると思いますが、自分では何も決められず、女性に丸投げするようでは、とても付き合いが続くとは思えません。
東大に行くには「自分」は封印し、ただ知識をひたすらインプットできるロボットと化せばいいのだろうと、この記事を読むと思いますが、やだなぁ、そんな生き方。
もちろん東大に行くことにすばらしいメリットがあれば、人生の一時期をロボットとして過ごすのも悪くはないのかもしれませんが、私のような三流大学出にはそこまでして東大に行くメリットってさっぱり分かりません。
行った人じゃないと分からないのかもしれないので、そこは何とも言えませんが…
少なくとも「性格」ってのは東大に行く、行かないよりも、その人間が「オリジナル」であるための、大切な要素だと私は思っています。
その人ならでのこだわりや、どうしても他人に譲れないものや、何を差し置いても大事にしたい何かを持っている。それが「自分」を作る。
それは「素直」や「謙虚」とは対極にあります。
もちろん、頑固になれ、とか、人の言うことを聞くな、とか、自分の欠点に目を向けるな、というわけじゃなくて、記事の言うことも正しいとは思います。
ただ、そういうことを「性格が悪い」とか「性格がいい」とかいう言葉で表現するのは野暮。
はっきり言うと「不愉快」です。
でも自分の子供を東大に行かせたがってる親とか、東大に行きたくてがんばってる浪人生とかにはこういう記事がうけるんですかねぇ。
嫌な世の中だなぁ。
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