「翔んで埼玉」見てきました
私は埼玉県生まれ、埼玉県育ち、埼玉県在住、埼玉県勤務。
一時期、千葉や東京や仙台に住んでいたこともあるのですが、基本、埼玉ととても縁の深い人生を送っています。
「翔んで埼玉」は近所の床屋さんの待合に置いてあったのを読んだことがありました。
実写映画化と聴いて、第一印象は
「くだらない映画なんだろうなぁ。あまり見たくないなぁ」
と思ったのですが、意外に周辺で「見たい」という声も出ているので、今日は出かけたついでに浦和のパルコの映画館にいってきました。
昼間、映画館に行ったら、なんと昼間の上映は満席。なんと。人気なのか、この映画。
夜の9時40分からやる深夜割引なら空いてたので、そのチケットをとりました。
空いてるのも当たり前、終わるのは夜12時近くになります。それこそ、埼玉県人じゃなきゃ見ないっての。
見終わった感想としては…
いや、意外にまじめな映画だったなぁ。東京テイスティングとかも面白かったし。登場人物に皆、好感が持てて楽しかったです。まあ、原作を知ってるから、どれだけディスられても耐性がついてはいたんですけど。
私は、今まで、自分の生まれたこの県を嫌いだと思ったことはありません。
東京に憧れとかも全然ない。
ただし、そんなに郷土愛みたいなものもないです。
埼玉は普通なんだよな。
まるで、子供が自分の生まれた家が自分の普通となるように。
すごく愛しているわけではない。
でも嫌いではない。
親を取り換えることができないように、ここに生まれてしまったからには嫌いでいるよりは好きでいた方がいいしね。
生まれたのは「鴻巣市」というところで、当時は申し訳ないけど、めっちゃ田舎でした。
小学校の裏が豚小屋だったので、ハエがいっぱいいたし、周り中が田んぼで夜はカエルの合唱。夜になると赤城下しの強風で、雨戸がガタガタいってました。
学校へ向かう道路には、車にひかれてつぶれたカエルの死骸。
当時はまだ家で蚕を飼ってるところもあって、子供の頃は蚕も、モンシロチョウの幼虫も手で触れたんだよなぁ。
映画の冒頭、田んぼだらけの中を車が走るシーンがあるんですが、まさに埼玉ってあんな感じです。
まぁ、川口や大宮はいっぱいビルもありますけどね。
生まれたのが鴻巣だったせいもあって、あまり住みやすいという印象もありません。
当時は駅も市に一個しかなかったしねぇ。
千葉県の松戸市に引っ越した時、なんて都会で便利なところなんだと思ったのを思い出します。
千葉に引っ越すといったら、小学校の友人はみんな、
「海、近い?」
って言ってたっけ(笑)
紆余曲折を経て、結局、今はまた埼玉県に住んでいるわけですが、東日本大震災の後、東北復興のために2年ほど仙台に住んでいました。
正直いって、どこが住みやすいって仙台ほど素晴らしい場所はないな。大宮も浦和も完全に負けてます。
埼玉って東京に近すぎるんだと思うんですよ。
東京にいけば何でもあるので、大宮や浦和にわざわざ東京と同じレベルのものを作る意味がない。それは仕方のないことです。
仙台はちがう。
仙台で完結しなくちゃいけないから、仙台で必要なものは全て仙台にあります。
それでいて温泉も近いし、スキー場も近いし、海もあるし、空港も港もあります。街中には緑がいっぱいで、おしゃれなカフェも、おいしい牛タンの店もたくさんあり、道路は整備されて歩きやすく、かつ地下鉄も新しくできたし。
仙台、好きだなー。観光地というよりは、住むにいい町、仙台。私は大好きです。
仙台と比べるなら、埼玉県ならさいたま市になるんでしょうが、やっぱ仙台には負けるわ。
いや、東北一の都市、仙台とは比べてはいけないのでしょうが、さいたま市はやっぱり東京頼みって気がします。仙台にあってさいたま市にないものは皆、東京にあるわけで、東京にはもちろん仙台にないものもたくさんあるんですが、やっぱり在住の人間にとっては、近い場所にコンパクトになんでもそろってる方がいいでしょ。
だからといって、私は東京には住みたくないです。
混んでるし、家賃も高いし、災害も怖いし、たまに遊びにいくくらいでいい。
なので、映画を見て、私は「埼玉化」にはあまり賛成できないなぁと思いましたw
映画でも言ってましたよね。夜空にはいろいろな星があって、全て美しい。
埼玉には埼玉らしさがあって、まあ、それはそれでいいことで、在住の身としては上田知事には頑張っていただきたいところなんですが、埼玉らしさは埼玉だけにしといてもらって、本当に住みたいのは、私はやっぱり仙台だなぁ~と。
仙台だけでなく、地方の主要都市ってみんなコンパクトでいいですよ。
札幌も、福岡も、名古屋も、高松も、みんな私は好き。住みやすくていいんじゃないかな。
さいたまは…うん、やっぱもうちょっとがんばれ。
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