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July 2019

2019.07.21

投票率が低いことについてのかなり怖い考え

 本日、2019年7月21日は参議院議員選挙でした。

 現状、与党は自民党で安倍政権がしばらく続いています。首相がコロコロ変わるよりは良きにつけ悪きにつけ、何年か、同じ総理大臣が日本を代表していた方が海外との付き合い上はいいと私は思うので、いろいろポカはあるけど、安倍やめろ、とは私は思ったことはありません。

 ただ、自衛隊を憲法に明記することには賛成できかねるので自民党支持ではないのですが、野党といっても、特定の支持政党があるわけではな0く。全体のバランスから見て、自民が勝ち過ぎることがないようにと思いながら、いつも投票をしています。

 選挙区候補者は、政党というよりは、とりあえず唯一の女性候補に投票しました。女性、増えて欲しいよなぁ。おっさんばかりの国会で、女性議員はかなり大変なのに、それでも立候補しようと思うだけでも偉いわ。21日21時現在、ちょっと当選の確率は低そうなのですが、頑張ってほしいなぁ。

 …という話はともかく、ちょっと今回、少し、というかかなり気になることに気付いてしまったので、そのお話を致します。

 ここ最近、ずっと低投票率が言われていて、今回の参院選もたぶん、かなり低いことが予想されています。でも、ツイッターであるつぶやきを目にしました。

『私の知人は皆、ほぼ選挙に行っているのに投票率が低いのはなぜなんだろう』

 うん。そうなんですよね。私もそう思うのです。おそらく自分の知っている人はほぼ投票している。なのに、投票率は半分もいかない。

 二人に一人は投票していないのです。

 これってどういうことか分かりますか?

 …もしかしたら、日本にも「階層」ができつつあるのかもしれない。

 ふとそう思ってしまいました。

 

 投票へ行く人の周りの人はみんな投票に行っている。でも行っていない人の周りは誰も行かない。

 昔、日本人って悪い意味で均質でした。教育水準も所得水準も。つまり貧しい時はみんな貧しかったし、中流な時はみんな中流でした。

 ところが今はもう違うのかも。

 経済的に余裕があって普通に暮らせている層と、毎日の生活が苦しくて選挙どころじゃない低所得者層。二極化しているんじゃないかと。

 貧困とか非正規とかひきこもりとかいろいろ問題化しているけれど、それがもう一部ではなくなってきている。

 ずいぶん前から言われているけど「格差社会」です。日々の生活にいっぱいいっぱいの人に「政治に関心を持て」なんていっても無理でしょ。低所得が故に教育水準も低く止まり、それは連鎖して地方に固定される。

 これ、ものすごくまずいことです。

 低所得者層が固定化しずっと貧困ってことになると、教育だってなんだって、上の層に向けたものは下まで届かなくなる。

 じゃあ、上の層だけで日本という国を動かしていけるのですか? そんなわけないわ。

 以前、「貧困」問題は貧困層だけの問題じゃないということを、それについての記事を読んで考えたことがあります。

 働けない人が増えたり、生活保護の人が増えたりすれば、働く人にその負担がのしかかり、経済全体が崩壊していくことになりかねません。だから、みんなが幸せになれないとだめなのよ。

 多様性も自由もいい。でも極端な「自己責任」はだめだ。 

 基本的な衣食住とそして教育、仕事。どんな人でも、何かしらで生産的な活動をし、社会のために奉仕し、自分だけでなくみんなのために働く意識を忘れてはだめだわ。

 そのことを一体、日本人のどれくらいが分かっているんだろう。

 一握りの高所得者に特にそれを言いたい。確かに高所得になったのは自分の努力と才能だったかもしれない。自分の才覚なんだから、税金という形で搾取されることを文字通り「搾取」と思ってしまうかもしれない。

 でも、あなただけが儲けることで、何が一体起こってくるのかを想像してみて欲しい。

 そういう人は、日本が沈みかけたら海外に行けばいいのかな。いやいや…

 ユートピアなんてどこにもないのよ。それは私たち自身が私たちの手でこの地に作らなくてはいけない。

 というか、そうして先人達の血の滲むような努力の果てに、今の日本があるのではないのか、と。だとしたらそれを次の世代に引き継がずにどうするの。

 政治家の皆さま。

 一部の高所得者層や自分を支持してくれる身の周りのごく一部の人達だけを見ずに、投票しない、関心もない、日本人の半分にどうか目を向けてほしい。

 自己責任で関心を持たないのではなく、環境が彼らにそうさせていることをもっと危機感を持って自覚してほしい。

 そしてそういう世の中にしてきてしまっているこの流れをどうにか今の内に食い止めて欲しい。

 頭のいい、あなた方ならとっくに気づいていていいはずのことでしょ。

 このままでは日本はどうなってしまうのか…とてもとても怖い考えでした。

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2019.07.15

指の関節に何やら。

  Dsc_0001  左手の人差し指に、小さなあざのような丸い塊があるのに今日、気づきました。前からあったわけじゃないと思うんですよね。けっこう違和感があるので。

ネットで調べてみると、ガングリオン? 静脈瘤? 比較的ポピュラーなもののようです。

病院に行っても、特に処置されず、そのまま様子見という体験談が多いようで。

よっぽ痛ければ、形成外科案件のようですが、今のところ、違和感がある、程度なので、少し様子をみようかと思います。

それにしても、長く生きてるといろいろなことがあるわね。

椎間板ヘルニアの時にそう思ったっけ。

仕事は忙しいけれど、体調は今のところ、それほど悪くはありません。

元気でやっていますよ。

ただ、なんだか忙しいせいか、時間が経つのが早くって。あっという間に1年が終わってしまいそう。

今の内にやっておかなきゃいけなかったこと、なかったっけ? 

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2019.07.07

一人でいる幸せ

  一人っ子の自分の娘がずっと独身のままよりも、誰かと結婚してくれた方が安心な親の気持ちはよく分かるんですよね。

 いや、親じゃなくても、たとえば友達でも「結婚してない」と聞くよりは「結婚した」って聞くと何となくほっとして「よかったなぁ」と思うし、ずっと付き合ってる相手がいても結婚してないと聞けば「結婚すればいいのにな」なんて思ったりします。

 と、言うわけで自分のことではなく第三者のことは普通にそう思うのですが、こと、自分については、今までずっと独身だったし、それで寂しいと思ったこともほとんどないので、もし他人に「なんで結婚しなかったのか」なんて言われたら、なんとなく不愉快になること間違いなく。

 不愉快にはなりますが、もちろん口に出しては

「いやぁ、残念ながら縁がなくて(苦笑)」

 と答えると思います。

 でもそういうと「これからだって縁があるかもしれないじゃない?」なんて言われることはあるんですが、本音は、もうほんと勘弁してって感じ。若い頃はまだしも35過ぎた頃から妊娠、出産も自信なくなって、容姿はもとからからっきし自信ないので、結婚しようなんて思わなくなりました。ましてや年を取った今、今更もう異性と暮らすなんて論外です。

 以前、「僕だけがいない街」というアニメを見て、「私だけがいない街」というタイトルの記事を書いたことがあります。

 こちら

 「私だけがいない街」というのはそのアニメの登場人物の女の子が書いた詩のタイトルなのですが、その詩の思いにとても共感してしまいました。

 私はずっと一人になりたかった。

 誰もいないところで、誰にも関心を持たれず、誰にも話しかけられず、誰にもかまってほしくなかった。

 誰にも見つからないところで、ずっと一人で好きな本を読んだりしていたかった。ほっておいてほしかった。

 その時の記事にも書いたのですが、そういう自分の気持ちをしばらくずっと忘れていて、そのアニメを見たときに思い出しました。

 …そうか、私はずっと一人になりたかったし、一人でいたかったんだ、と。

 一人暮らしを始めたのは27歳の時です。

 深い決意があったわけでもなく、親が嫌いだったわけでもなく、ただ一人暮らしに憧れて、一人暮らしをしていた後輩と一緒に部屋探しをしてその流れで自分も家を出ちゃっただけ。

 そしたら私は一人でも十分暮らしていけたし、何より今まで親がかりだった人生を、ちゃんと自分で選択し自分で決めていくんだ、という実感が得られて、そこから自分自身の本当の人生を生きていく覚悟ができたのです。

 それからもうずいぶん経ちました。

 今、私は自分が望んだ場所にいます。自分以外、誰もいない、この場所に。

 だからこそ一人でとても幸せなんだよなー。

 でも自分はそうだけど、他人にはやっぱり結婚してくれてた方がなんとなく安心するし。なので、この、一人でいることの幸せな気持ちは、こうしてブログには書くけれど、話して分かってもらえるような相手はいるように思えなくて、なかなか分かち合う相手は見つかりません。

 え? 一人で幸せなのに、その気持ちを分かち合う相手は欲しいって矛盾してるかしら?

 でもね、人間てそういう不思議な生き物なのよね。

 

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