いつかねこを飼う日まで
小学校6年の頃に母親が知り合いからシャム猫をもらってきた。
メスで名前はルル。もらってきたときにすでに名前がついていた。
それから私が成人して家を出るまでずっとルルはいて、母が亡くなる少し前に逝った。
ねこは死に目を人に見せないように、どこか見えないところで死ぬと言われているけれど、ルルは家の居間で亡くなっていたそうだ。かなりの長寿だったので、大往生と言っていいだろう。居間で亡くなっていたことも、ルルにとって家が最期まで一番の場所だったのだとそう思っている。
ということで、私はねこが好きだ。
でも実家を出て一人暮らしを始めてからはねこを飼ったことはない。アパート暮らしだったこともあるし、旅行も好きだし、今もペット不可のURだしな。
いつかねこを飼いたいなぁと思っていた。自分が年をとってくると猫の一生に責任をとれなくなってしまうので、早めにペット可のところに引っ越さねばなぁという気もしていた。
ただ、最近になって、もしかすると自分の人生にはもうねこは必要ないのかもしれないと思うようになった。
私は一人が好きだから。
具合が悪い時は何もしたくない。誰にも会いたくない。自分以外誰もいなければ、好きな時間に寝て、好きなように食べて、さぼりたいときにさぼり、掃除したいときに掃除すればいい。そういう生活が性に合っている。
年をとっても家を買う気はない。賃貸でも90歳までやっていけるよう計画は立ててある。
物を持ちたくない。何にも縛られたくない。いつでも体一つで旅に出られる、そういう自由を持っていたい。
ねこはかわいいし大好きだ。
でもねこがいたら、気まぐれに旅など出られないし、入院もできないし、簡単に引っ越しもできない。
自分の体の調子が悪くても、ねこのトイレの掃除と水やエサを切らさないように世話しないといけない。せっかく一人で生きているのだから何も背負いたくないんだよな…
だから、私はもうこの先もねこは飼わないかも。
でもねこ、好きなのよ。
いつかペットの飼える住まいに引っ越しをして。いつかねこを飼いたい。
いつかねこを飼う日までずっとそう思いながら、この先の人生も生きていこう。
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Comments
私も猫が大好きですが、猫のことを考えて猫を飼いません。
Posted by: OKCHAN | 2020.05.26 06:05