「呪術廻戦」を勝手に考察
きっかけは全くの偶然からなのですが「呪術廻戦」というアニメを10月から見始めました。
全然知らなかったんですが、原作は少年ジャンプで連載されている人気マンガ。
私は、元々ファンタジーやホラーが好きで、昔、こちらは少女マンガですが「カルラ舞う!」も大好きで読んでいたことがありまして、「両面宿儺」やら「ふるべ ゆらゆら…」とか出てくると目が離せなくなってしまいました。
アニメの1話を見たら、聴いているだけでは分からないセリフの言葉などもあったので、原作のマンガもネットレンタルで読み、今では毎週アニメを楽しみにしながら、原作は最新刊まで読んで、それでは飽き足らず、Youtubeの考察動画などを眺める日々です。
アニメや原作の展開予想や、まだどちらでも語られていない謎の予想など考察動画を見るのが結構面白くて、すっかりそちらにもはまってしまい、ふと、自分もやってみたくなりました。
いくつかの動画でもまだ語られていない(だから本編に関係ない)と思われる呪術廻戦の謎について、今日のブログでは勝手に考察します。マンガを知らない方は何を言っているやらだと思うので、読み飛ばしてくださいませ。
呪術廻戦という作品には「呪い」というものが出てきます。
作中の解説によると「呪い」は人の心から生まれる化け物で、人が何かを恐れたり恨んだりする「負」の感情が形となり、生きている人に害をもたらす存在となっているようです。
それを祓う「呪術師」という人達がいて、この物語の登場人物はその「呪術師」を養成する高等専門学校に通う少年少女達&最強の教師です。
私が今日、考察するのはこの「呪い」について。
物語にはすぐに祓われてしまう低級の呪いもいるんですが、主人公達の敵となる特級クラスの呪いというのがいて、皆、それぞれの呪いの性質に応じた姿形をしています。普通、呪いは言葉が通じないのですが、特級は人間と会話することもできるし、徒党を組んで呪術師を襲ったりもします。
でもそんな強力な呪いって、本来それほどたくさんいるわけでもないんですよね。
作中の解説によると、遥か昔から存在し、人間の強い恐怖によってどんどん強化され、その内に知恵を付け、呪術師に見つからないように地下に潜っていた呪いで、作中に登場するのは、海への恐れから生まれた呪い、森林に対する恐れから生まれた呪い、火山の恐怖から生まれた呪いというような自然災害への恐れに起因する呪いでした。
みな、普通の人間には見えません。「呪術師」には見えますが。
その呪い達が呪術高専の生徒たちと戦うのですが…ふと思いました。なぜ「今」なんですかね?
彼らは昔から存在はしていました。作中でしばしば自分の心中を語ってくれる火山の呪いに言わせると、これ以上隠れるのはガマンならないし、人間は醜悪だし、というか、負の感情を押し殺し偽りの生を生きている人間は「偽物」で、自分達こそ真の人間。「偽物」はこの世界から消え去るべきだ、というのが彼の主張なんですが、だからと言って人間にとって代わる戦いを始めたのがなぜ「今」なんだろう?
実は「呪術師」側には、近年、史上最強と言われる呪術師が生を受けて活躍していますので、戦いを仕掛けるのは最悪のタイミングなんじゃないかと。火山達は、人間よりも長い時間をずっと生きてきたわけですから、別に「最強呪術師」が生まれる前でも、死んだ後でも、好きなタイミングで人間を滅ぼすことができたはずなのになぁ。
そこでふと思いました。
彼らが戦いを思い立ったのは「真人」が生まれたからじゃないかって。
「真人」は特級呪いである彼らのリーダーなんですが、生まれたのはどうもごくごく最近らしいです。彼が何の呪いかというと「人が人に対して抱く恐れから生まれた呪い」だとか。
人間が一番怖い、というのはこれも昔からあったはずなんですが、最近生まれたというのはどういうことなんだろう…
そこでふとアニメの1シーンを思い出しました。呪いというのは人間ではないので、刃物で切り刻んでも赤い血が出ません。
ですけど、真人は、自分の形を自在に変える化け物ではありますが、切ると赤い血が出ます。
真人って呪いではあるんだろうけど「人」でもあるのかも。
呪いなのに「人」の体を持つ存在、というのは、実はこの作中では主人公もそうです。「両面宿儺」という正体不明の特級の呪いが、現代の高校生の肉体に宿っている。作中の言い方だと「受肉」というのですが、真人も元となる人間がいて、その人間に何らかの理由で「人への恐れ」の呪いが宿っているんじゃないかなー。
児童虐待を受けた子供とか、体中、縫い目だらけなのを見ると、何かの特殊能力を持つからといって親に研究施設に売られて研究施設で生きたまま切り刻まれたとか、そんな想像をしているんですが、その恐れや恐怖が「人への呪い」を呼びこみ、受肉し、この世に再生した…
最近、児童虐待、多いですからねぇ…
そして「真人」が生まれ、その「真人」を不憫に思い、育てたのが周りの特級呪いだったのかもと。
だから「真人」は、生まれたばかりでまるでリーダーっぽくないけれど、周りの呪い達は「真人」を中心に意思決定をし、人を滅ぼすことで一致している…というのが私の考察です。
当たっているかなぁ?
呪術師側の主人公達にとっては「呪い」は倒し、消し去るべき敵なんですが、呪い側にもそれなりの主張はあります。
そもそも彼らを生み出したのが、私たち、人間ですしね。
なんとなく、単純な「敵」というよりはなぜ彼らが存在するのか、考えてみたくなります。
いつか作中でこんな話も語られるのかな。
「呪術廻戦」大好きです。これからも楽しみにしています。
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