「お母さん食堂」について考えてみた
女子高生が、ファミリーマートの「お母さん食堂」という商品の名前を変えたいということで署名を集めているというのがニュースになっていた。
女性であれば、料理をするのは当たり前。
お母さんがいて、お父さんがいて、子どものいる家庭なら、お父さんは外で仕事をし、お母さんは家で家事をするのが当たり前。
・・・うーん・・・やはりもうそういう時代じゃない。
お父さんが家で家族に料理を作ってもいいのだし、お母さんが会社で課長だったり、社長だったり、役員だったりしてもいい。
女性が総理大臣で、閣僚は男性と女性が半々でいい。
うん、そうなのよね。
子供にとって、二人の親の内、女性の方はお母さん。男性の方はお父さん。それは確かだけどどちらが食事を作ったっていい。
それを前提に、ファミリーマートの「お母さん食堂」のネーミングなんだけど…まあ、確かに古いっちゃ古い。私は高校生たちの問題意識は分かるな。
ただ、古い考えは淘汰されていくものなので、今すぐファミリーマートに「そのネーミングを変えろ」とは思わない。
時代が変わっていき、自然となくなっていくものだと思うよ。「おふくろ」という言葉を使う人が最近あまりいないように。従って「おふくろの味」という言葉も今やほとんど死語だ。
今のお母さんたちは「ぬか漬け」なんて作れないだろう。自家製の梅干しを作れない人もほとんどだろう。
ポテトサラダはスーパーで買えばいいのだし、味噌汁の出汁は粉末のだしの素でいいわけだし、すでに「お母さん」の料理、なんて概念自体が無くなっているように私には思える。
わざわざ署名なんかしなくても、ファミマの「お母さん食堂」は何年後かには名前は変わっているだろう。
なので、私は特に賛同はしない。でも何を問題としているかは分かる。「母親」にばかり家事の負担がのしかかる今の状況が変わらない限り、結婚して家庭を持つ人は少なくなるだろう。
そういう負担の軛からはずれ、結婚もせず、子供も産まないまま、年を経た私は、ファミマの「お母さん食堂」シリーズをそもそも利用したことがないのだ。
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