「待ちぼうけ」とお金贈り
前澤友作さんが、Twitterでいろんな人にお金を贈るという企画をしています。
すごいなぁと思う。そのお金が、夢見る人の後押しになる例も確かにあるんだと思う。
ホントに困っている人の助けになることもあるんだと思う。
だからこそ、私もいつも注目してしまうんですけど…
ただ、お金を贈るのってホント難しいと思ってしまいます。
以前、親しい友人にお金を貸して欲しいと言われて、貸せなかったことがあります。
お金を貸した途端に、その人はもう私の友人ではなくなってしまいそうで。お金って怖いですよ。
たとえば「ゆすり」だって、一度ゆすられてお金出してしまったら、一度で済まず、何度もお金を要求されることになるって言いますよね。
お金を貸すことも私は同じように思えます。
友人がお金に困っていて、お金を一度貸したら「お金に困っている」根本的な原因が解決しない限りまたお金は必要になる。
前に貸してもらえたら、また…ってなりますよね。
一度は貸せても二度も三度も貸せない。貸せないことでぎくしゃくする。友人は失望する。そして疎遠になる。悲しいです。
お金贈りも、一度だけお金もらってその時は助かったからって、それでいいんだろうか。
ホント、お金って怖い。
「待ちぼうけ」の歌を思い出しちゃう。ご存知でしょうか。
元々は働き者の農夫が、ある日、たまたま、木の根っこにつまづいて転んだうさぎを捕えます。喜んだ農夫は、それからずっと木の根っこを眺めながらうさぎが転ぶのを待つことにします。何もしなくても獲物は向こうからやってくる。これほど楽なことはないと農夫は…いえ農作業ももうやめて、ひたすらうさぎが来るのを待つ。その結果…農夫だった頃に手塩にかけて育てた畑は荒れ野に変わってしまい、彼は何もかもを失ってしまいます。
何もせずにたまたまお金をもらったからって、ずっとそれからお金がもらえるわけじゃない。
それってこの歌のうさぎみたいなことにならないのかな…
いや、自分が甘いこと言ってるのは分かってます。明日食べるものにも事欠く人達にとって、たまたまでも何でも、もらえるお金がどんなにありがたく助かるかは分かります。でも…でもね。
前澤さんからお金を贈られた人はどうか「待ちぼうけ」にはならないで欲しい。一度もらったからとまた前澤さんがお金くれないかな、なんて思うようにだけはならないで。今回はもらえなかったからと言って、次にまたもらいたいとか思わないで。
お金ってホント難しい。夢を叶えるものでもあるけど、人をダメにするものでもある。どういうアプローチが最もベストなのか…私にはまだ答えが分かりません。
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