ウクライナでの戦争が問いかけるもの
8月15日は終戦記念日です。
日本は先の戦争で多くの犠牲者を出しました。
だから「絶対に戦争はしてはならない」わけですが…
ウクライナへのロシア侵攻以降、この言葉にはこう疑問符が付きます。
「絶対に戦争はしてはならない…たとえ愛する人が目の前で殺されようとも?」
ウクライナへのロシアの侵攻によって、こちらから手を出さなければ相手も何もしてこない、なんていうのは甘いということが分かってしまいました。
平和に穏やかに暮らしているところにいきなり戦争はやってきます。
いきなりミサイルが撃ち込まれ、家が破壊され、住まいを奪われ、逃げなくてはならない。
そうなったときにも「戦ってはいけない」のだろうか。
私達はウクライナの人達にそんなこと言えるんだろうか。
私はとても言えません。自分の故郷を護ろうと武器を手にする人達に「やめろ」なんて。
ロシアにはロシアの言い分があるのでしょう。
結局のところ、自分の信念のために他国を侵略し、他民族を迫害してもそれを当然と思えるメンタルが人間には存在する。
ましてロシアにとってウクライナは「他民族」でも何でもない。信じるものが違うだけの同胞なのに。
そういう人が国のリーダーとなって軍隊を率い、他国民を戦争で大勢殺害したって、ロシア国民はそれを止めることができなかった。
その無力感たるや…「平和が大事」なんていくら言ったって、信じたって何にもならないってことじゃないですか。
かと言って、他国に侵略されることを恐れ、互いに軍拡していき、核兵器を保有することなんて馬鹿げていることは分かっています。
どうすれば、プーチンのような人間に権力を与えないことができるのか。
それを考えなければ「戦争をしない」ことなんてできない。
結局のところ、殴られた時に、黙って殴られ続けたら殺されてしまうので、殴り返さなくちゃいけない。
殴り返せないなら殴るやつのご機嫌を取り、殴らせないようにするしかない。
世界はプーチンに「殴らせない」ことができなかった。
殴り合いは始まってしまった。だとしたら後は戦いしかない。
もう殴り合いになってしまったロシアとウクライナの戦争は誰にも止められない。
互いに疲弊するまで戦いは続く。
だとしたらせめてこの先、第二、第三の戦争を起こさないために人類は何ができるのか?
全ての国が核の傘の下に入ること?
…何かできないのかな。プーチン一人が戦争したくたってできない「仕組み」みたいなもの。
昨日、「鎌倉殿の13人」を見ていて、勝つためなら丸腰の相手でも殺すことをためらわない北条を見ると結局どんな仕組みも役に立たないんだなぁと思っちゃった。
ちなみに江戸時代が260年続いたのは封建制度があったから。
崩壊したのは諸外国からの圧力で開国せざるを得なかったことが一因。
うーん…「戦争をしない」ために、封建制度のようなガチガチの管理体制が必要なのだとしたらそれもまたいいとは思えない。
「絶対、戦争はしてはならない」
難しいね。
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